フミスケ外伝⑤ギギ編
【ギギ外伝①】
♢♢♢おじいの家♢♢♢
ギギ「じゃたまに顔出すわ」
おじい「まだこの街にいても良いのだぞギギ」
ギギ「人間が多いからなぁ森で暮らすよ」
おじい「またご飯たべようぞ」
ギギ「ありがとうな」
♢♢♢森♢♢♢
ギギは森に行きました。
いろんな所を歩き暮らしてみては、また移動していました。
ギギ「この辺の森は食べ物多いな…ここにしばらく住むか」
ギギ「…食べ物には不自由しないな、モシャモシャ…少年は元気かなぁ…」
「よぉっリンゴうまいだろ?」
ギギ「…あーまぁうまいよ」
バサバサバサっ
タカ「だろーこの辺のリンゴは特に甘くてなぁ」
ギギ「……」なんだこいつ神様に向かって、まぁギギの島じゃないけど…
タカ「俺にはわかるぞ…その空気感、雰囲気お前…あれだろ…」
ギギ「…」神様だとバレたのか、サンタの知り合いか?
タカ「…フッ迷子だろ?」
ギギ「…」迷子?
タカ「お前迷子だろー」
ギギ「…まぁ迷子は迷子だな」90年だけ
タカ「じゃあウチに来て飯食っていけよ」
ギギ「…いいけど」ヒマだしなぁー
タカ「背中乗れよ」
ギギはタカの背中に乗って飛んで行きました。
ギギ「……」空は久しぶりに飛んだなぁー、しかし…このタカから悲しみが一切無い…何故だ?…心の奥にある悲しみ…1つあるな…どれどれ見てやろう。
ギギ「ププププっ」
タカ「どーした?」
ギギ「お前面白いやつだな、気に入ったぜ」
タカ「そうか、お前は変な奴だな、笑」
♢♢♢タカの森♢♢♢
2人はタカの家に着きました。
タカ「おう鳥っみんなで飯食おうっ」
鳥「準備出来てますよ」
クマ「待ってましたー食べるぞーガキどもー」
子供達「おおー」
宴会が始まりました。
ギギ「モグモグ…待ってました?待ってたの?」
タカ「カサスガマイトイスッテナ」
鳥「食べながらしゃべらないっ」
子供達「カサスガマイトイスッテナー」
鳥「コラっ行儀わるい、まったく…カラス達が迷子がいるって教えてくれたんですよ」
ギギ「カラス?この島は生態系が変わってる」
タカ「お前名前なんて言うんだ?」
ギギ「ギギだよ」
タカ「ギギかいい名前じゃねーかっギギっ」
ギギ「…ププありがとう」神の名をいい名前とは笑
タカ「ゆっくりしていってくれよ、詳しくは鳥に聞いてくれ」
鳥「…よろしくギギ」
ギギ「よろしくね」
こうしてタカ一家とギギの生活が始まりました。
♢♢♢タカの森奥地♢♢♢
ある日の事…
鳥「こんな森の奥で何をしているのですか?」
ギギ「いや、いろいろ見てたんだ。やっぱりこの辺の生態系は違う、生物達が争わない。
ギギの森で争いの原因は、
食料の奪い合い、縄張り防衛、繁殖競争だった。
ここは果物が無限にあり、みんな果物食べるし、縄張りもない、そもそも戦う理由がないから敵という概念が生まれない。
支配ではなく自然に多種族の同盟が成立している。」
鳥「この森は最初から食べ物が豊かではなかったし、領地争いが続いていたんだよ」
ギギ「どうやったんだ」
鳥「モメるとタカが来て、仲直りするか、両方とも殴られるか選ばされる。
それが続くとみんな争うのやめたんです。」
ギギ「ププププ、タカはやっぱり面白いね」
鳥「…ギギさん、ギギの森とは?」
ギギ「まぁ…遠くにあるんだけど、あと90年後にしか帰れないんだ」
鳥「…90年、長い迷子ですね…なんとなくですがギギさんは生物ではないですね」
ギギ「…なんで」
鳥「…わたしは特殊な環境で育ったので感じます…親近感、懐かしさ、嫌悪感、恐怖」
ギギ「…ふーん」
鳥「まぁ何者でもタカが連れてきたら、みんな家族ですけどね笑」
ギギ「……」家族かぁ
鳥「でわ、先に帰ります」
ギギ「…鳥っ俺は家族なのか?」
鳥「そんな質問タカにしたらどつかれますよっ」
ギギ「ププププ…そうか…じゃ家族として鳥っ。お前が背負ってるもんギギも背負ってやる」
鳥「え?」
ギギは紫色に光り出しました。
ギギ「鳥、おまえの悲しみはこの森で、1番深く黒い、少しだけ分けてもらおうか」
ギギが鳥の悲しみを吸収していきます。
鳥「…!!」
ギギは悲しみの神様です。
悲しみを与える事もできるし、過去の悲しみを一緒に背負う事もできます。
悲しみの色はそれぞれですが、鳥の悲しみは漆黒でした。
鳥の体からギギへ繋がっていきます。
鳥「ああ…あったかい」
ギギ「そんなに昔の自分を嫌わなくてもいい。昔も今も同じ鳥だ、タカに会えてよかったな。悲しみ止まってよかったな。」
タカは過去よりも前に進む力をくれました。
ギギは変わらない過去の悲しみを楽にしてくれました。
そして鳥は生まれて初めて泣きました。
昔の自分を迎えに行くように、過去の自分を1人にしないように、大きな声で泣きました。
♢♢♢
ギギ「…落ち着いたか?この力の事、タカには内緒だからな」
鳥「はいっギギさんありがとう、私が泣いたのも内緒にしてくださいね」
ギギ「じゃ敬語やめてくれっ、さん付けもやめてくれ」
鳥「わかりました、ギギっ」
ギギ「いいねっギギはギギがいい」
♢♢♢タカの森♢♢♢
年月が流れました…
鳥「だから言ってるだろギギっ」
ギギ「鳥が怒ったっ逃げろーみんなー」
ギギは森を駆け抜けました。
ふと気がつくとたくさんあった自分の悲しみが1つになっていました。
ギギ「ギギもいつのまにか小さな悲しみ1つになってるな…ププププ」
「あー腹減ったー」




