ギギ島②
♢♢♢ギギの部屋♢♢♢
しばらくすると少年が、果物を両手いっぱいに持ってきました。
少年「みんな泣いてばっかりだから、今日も一緒に食べてよ」
ギギ「…いいよ」
少年「うわっしゃべった!話せたんだね!びっくり!町のみんなは泣いてばっかりで話せないから、話しできるのうれしいな」
ギギ「君は悲しくないの?」
少年「僕はすごく悲しいを知ってるから…悲しくないよ」
ギギ「君は…森にもよく1人で遊びにきてたよね」
少年「うん…家族は病気でいなくなって…でも僕には村の人達がいるから大丈夫なんだけど…たまに1人になりたくて、森に行ってたよ」
ギギ「そうかー…森は好き?」
少年「森好きっ静かであたたかくて家族を感じるよっ」
ギギ「…君、森の眷族にならないか?僕は君の心に救われたから、眷族になって森で遊ぼうよっ」
少年「楽しそうっ」
ギギ「きっと楽しいよっ」
少年「じゃお願いっ」
ギギ「…手を出して」
少年はそっと手を出しました。
ギギの体が光出しました。
ギギは少年の手に触れようとしました。
「ストップっ」
大きな声に驚きギギは硬直しました。
ギギ「…!」
ドアを突き破りフミスケの生みの親である、おじいが来ました。
ギギ「誰だっ」
おじい「ストップじゃっストップ、やめろといっておる」
おじいは少年を自分の後ろへ移動させました。
ギギ「…なんだ…サンタクロースじゃないか」
おじい「サンタは人間がつけた名前じゃて、嫌味なやつじゃの、わしは幸せの神じゃ」
ギギ「で、人間の神がなんの用事?」
おじい「フンっ…嫌な予感がしたからの、来てみたんじゃ…人間の神が来る用事は人間の事しかなかろうて…。
この少年は去年オモチャをあげてのう、
今年は本が欲しいようじゃて」
ギギ「…それがどうした?」
おじい「人には人の人生がある、どんなに辛くても人生を生きねばならん。幸せの神として少年を眷族するのは許せんなっ。」
ギギ「…」
おじい「この先、この少年はいろんな人に会い、経験をして、誰かを助けるかもしれん、結婚をして子供を授かるかもしれん、未来を代償にして森の眷族にするのは許せんっと言っておるっ」
ギギ「その子は森が好きなんだっ」
おじい「眷族になると人間ではなくなる事を、この子は知っておるのか?」
ギギ「…知らない」
おじい「この子が理解していないならダメだっ」
ギギ「うるさいなぁーここはギギの島だ」
おじい「人間に害を及ぼすなら、人間の神として力ずくで阻止する」
ギギ「害を及ぼしてるのは人間だろっ」
おじいは両手から力強い光出しました。
おじい「…神同士が関わるとろくなことにならんのっ」
ギギ「ここはギギの島っ、勝手はさせない」
ギギの体も光り出しました。




