メインヒーローに耳元で呟かれて…たらドーンドーンドーン!?
「はぁ…」
あれから
ヴィバル君との出会った翌日つまり今日…
「…(ヴィバル君…)」
特に会う約束もしてないけど…
また会えるかなー
等と考えながら次の授業先の教室へ
向かおうとしたら…
「あ…!ノルブ!」
え!?この声はもしかして?
「ヴィバル君!?」
ヴィバル君!?
私ノルブはちょっと高揚してしまう!
でも落ち着いて…
「ヴィバル君もこの授業を選んでたの?」
「そーそー!」
またまたラッキー!
私ノルブにツキが回ってきた!?
「ははは…」
…この声は
「早く教室に入ろう…」
「ああ…別に良いけど
どうしたんだい…?」
「…」
私ノルブが意味ありげにその笑い声がする元へ
視線をむけると…
「…あ」
王太子連中だ…
モルジャナ嬢もいる…
はぁ…6人+アルファで今日もワイワイと…
「んじゃ早くいこうか
さぁ」
そっと私ノルブの後ろに来てくれる
ヴィバル君…
「うん…ありがとう」
そっと背後に来られてちょっと怖かった感じもした
だから…
「あれ?」
オイラの隣に?
と言いそうにキョトンとする
ヴィバル君
「隣じゃダメかな?」
まだちょっとそこまで
大きく信用できないかも
そりゃ勿論
ちょっとは信じてるけど…
そもそも
私ノルブの前に来て
先陣切って露払いして欲しかったんだけど…
でも
ヴィバル君には言えない頼めない…この事はこんな事は
「全然大丈夫だよ
行こう」
という訳で教室に入り
なるべくあの6人と離れたところに座り
授業を受け…
それが
終わり教室を
これまたうれしい事に
2人で出ようとして
先にヴィバル君が出入り口から出た時…
つまりほんのちょっと私ノルブから離れた時
「おい
ノルブエル・ターラーパス」
え!?
なんか後ろから耳元で呟かれた
感じなんだけど…?
怖!
そして
この声は…
そ~っとぎこちなく振り返ると
はい案の定
「この前の特別指導の事を
忘れたわけではないよな?」
逆に何で覚えてるんですか?
アレクシス殿下…
あんだけドヤドヤしてたのに…
大半の人間はそれでそんなの忘れる筈ですけど?
てーか
耳元で呟かれて怖かった~…
…そこですぐ傍の
ヴィバル君の事は眼中にないの?
「ふん、相変わらず図々しい感じだな」
と騎士団令息ハラルド…
「自分がどれほど高潔な存在だと思ってるんだろう?
高飛車そうな態度が鼻につく」
と宮魔師令息ケティル…
だから
それ自己紹介ですか?
そのすぐ傍では
ドミニクとフォルクマーに連れられて
どっか行くモルジャナ嬢たち…
多分生徒会室かな?
って!
そっちは今はどうでも良いとして…!
このしつこい王子共をどうしようか?
と考えてたら…
ドーンドーンドーン!
カカカッカ!
ドドーン!ドドーン!
なに?
この太鼓みたいな音色?歌声?
ドーンドーンドーン!
カカカッカ!
ドドーン!ドドーン!
良く聞いたらヴィバル君の声じゃん…
どういうこと?
「ああ~またうっかり
トチっちゃった!」
ああ、またヴィバル君が魔道具の
罠魔札の扱いをトチっちゃてるの?
「音が大きい!止めろ!」
と心底うるさそうに
アレクシス
「でもちょっと楽しそうだな!」
ちょっとワクワクした感じの
ハラルド
「これは興味深い魔道具だ…
魔力を送り込んだ人間の声色で
太鼓の音色を歌うのか…」
ちょっと興味津々に
ケティル
…なんだか昨日の保健室の先生みたい
ドーンドーンドーン!
カカカッカ!
ドドーン!ドドーン!
うるさい上に否それ故に?
他の生徒たちもこっちを注目してる…
「ほらあの人…」
「偽物の方か?」
「生徒会の人達に喧嘩売ってるのか?」
「もうどうかしてるんじゃない?」
…はぁ
私ノルブへの悪口は良く聞こえてくるもんだな
でも…
「ねぇ隣にいるの誰?」
「確か3年から編入したベルベルーイ地方の…」
「ああ~田舎者だからあっちの方を
本物だって信じてるんかな?」
「てーか騙されてるんじゃ?」
「だとしたらちょっと間抜けじゃん?」
ヴィバル君も悪く言われてる?
ひどい…
ヴィバル君のことまでそんな風に言うなんて…!
そんな中ケティルが
バッ
と…
「あっ」
「はい、これは没収」
ヴィバル君が手に持つの罠魔札を
サッと強制的に没収したケティル…
「こんだけ騒ぎを起こして…
ヴィバルベリスと言ったな?
君も特別指導にくるんだ」
「はい…
一緒に行きます…」
観念した感じの
ヴィバル君…
そんなこんなで
あっち側には都合よく
さっきの授業の教室の隣が
空き教室なので…
すぐそこに…
「では改めて
ノルブエル・ターラーパス
君はモルジャナの悪口を言ってる
…かもしれないって噂がある」
と、ちょっと詰める感じ
でアレクシス
「……違います
言ってません」
私ノルブは落ち着いて腹の底から言ってみせる…
「本当にそうなのか?」
疑う感じの
ハラルド…
「ちょっと間がある所を見ると当たりなのかもね」
同じくそれにちょっと嫌味臭く
ケティル
「………」
何か言いたげに我慢する
ヴィバル君…
もしかして心配してくれてるのかな?
しかしその直後
アレクシスはちょっと意外な言葉を発する
「その件なのだが
それは…
本当に君なのか?」
ん?




