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商人ギルドと教会。―【世界で唯一つの友好を貴方に】

主人公力 が アップを開始した!


主人公チートって訳ではないんですが、この時点でかなり主人公していますねぇ。


拙い文ではございますが、どうぞご覧になってください。


それではどうぞ!




「……ここか?」



――冒険者ギルドで登録とチュートリアルを受けた後、俺はこの都市における四つの重要施設巡りを再開した。


 マップを頼りに冒険者ギルドを出た後、次の目的地である商人ギルドへと向かった。

 商人ギルドへの道中に露店で買い食いをしたり、気になる店の場所を覚えたりと、とても楽しい時間を過ごした。



―そして現在、目的地である商人ギルドにたどり着いたんだが……



「入りずれぇ」


 何というか、一言で言うならばお金持ちの建物。全体の大きさは訓練場を合わせた冒険者ギルド位。見た目は、途轍もなく豪華な役所?だろうか。

 建物のいたる所に宝石の様に輝く、綺麗な紋章が描かれており、入口付近には筋肉でぴちぴちの黒服を着た警備員らしき人達が佇んでいる。


……金持ちや宝石に多少慣れている俺でも、流石に尻込みしてしまう。と言うか、その筋肉でスーツを着れているのが不思議でならない。

 世界一の筋肉を持つ者もそこまでは絶対についてないぞと思う程、筋肉盛り沢山。


…………行くか。此処で立ち竦んでいても始まらない。勇気を出して入るとしよう。


 そう覚悟を決めて、入口まで歩いて行く。


「……?」


 しかし、俺の覚悟とは裏腹に以外にもすんなりと黒服を警備を通りぬける。

 不思議に思いながらも、まぁ問題が無いならいいかと入口をくぐり、商人ギルドの中へと入る。




「外見とは違い、結構落ち着いた感じだな」


 ギルドの中は、派手な外見とは違い所々に宝石みたいな装飾はあれど、落ち着いた感じの内装だった。

 入口のすぐ近くに案内所と書かれた受付があり、奥に待機所と書かれたブラカードがあり、ソファーやイスがズラリと並んでいる。


 とりあえず、受付に行けば良いかと案内所の受付に声を掛け要件を伝える。登録について聞くと、二階に登録窓口の方で出来ると教えて貰い、礼を言って受付を離れる。

 少し奥に進んだところにある階段を上り、二階に進む。

 二階に着くと、奥に登録窓口と書かれたプラカード付いている受付があったので、受付まで進み職員に声を掛ける。


「すみません。登録がしたいんですが……」

「いらっしゃいませ。登録ですか?少々お待ちください。……お待たせしました。では、こちらに署名をおねがいします。」


 登録をしたいと伝えると、職員は少し席を離した後に用紙を持ってきて、冒険者ギルドと同じ様に署名を求められる。用紙に名前を書き、職員に渡す。


「ライコウ様ですね。……はい、これで登録は完了いたしました。」


<商人ギルドに登録しました。これより、貴方様の作成したアイテムと実行した商売が記録されます。商売記録をギルドに見せる事で報酬を貰う事が出来ます。>


「……ありがとうございます。」


 礼を言い、受付を離れる。階段を下り一階に降りた後、ここでの要件は済んだのでそのままギルドを出る。


「さて、次に近いのは……教会か。」


 四つの重要施設の内、二つの登録が終わった。残りは教会と職業ギルドのみ。

 そのうちの近い方にある、教会に向けて足を進める。


 道を歩いていると、ちょくちょくプレイヤーとすれ違う。そう言えば、他のプレイヤーはどんな感じだろう。

 そう思い、ちょうど前を歩いているプレイヤー達を軽く観察する。

 そうして見てみると、始まってまだ二時間も経ってないと言うのに、もう初期装備を脱しているプレイヤーがいた。


 俺みたいに、重要施設を登録してないのだろうか…?そのプレイヤー達と進行方向が同じだったのもあり、少し話し声が聞こえてくる。

 悪いと思いながらも、気になったので会話に耳を澄ます。


「いや~!フレンドにβテスターがいて良かった!」

「ああ、お陰でゲームが開始して直ぐに良い装備を揃える事が出来たな。」

「まさか、教会でレベル10までは無料で回復薬をくれるなんてね。」

「回復アイテム分のコルは浮くし、サービス開始記念で貰える大して強くないアクセサリーを売る事で初期装備より良い装備を買う事が出来る。」

「そう教えてくれた¨リュウガ¨さまさまだね!助かる~!」

「ははっ、βテスターだからね。……よし、じゃあこのまま美味しい狩場に行こうか」

「「「おおー!」」」


 そう言ってパーティーは道をずれて離れていく。



「……成る程な。」


 これは良いことを聞いた。

 MMOでは情報が命。儲けの為、自己強化の為においしい情報は秘匿されることが多い。情報一つに、数万の価値が付く。

 その為、先ほどのパーティーの様にプレイヤーが多くいる場所で、それも結構大きい声で情報のやり取りをするのはよろしくない。そういってふと聞こえる情報は直ぐに拡散される。現に俺に聞かれた訳だしな。


「しかし、リュウガねぇ……」


 βテスターのリュウガ。……その名には聞き覚えがある。ネットでよく絡む古からの友人の口から聞いたな。

 その友人もβテスターで、β期間中、「常に複数の女性プレイヤーと組んでいるハーレム野郎がいやがる」…と。そのハーレム野郎の名前がリュウガ。


 友人曰く、「ハーレム野郎でムカつくが、戦闘能力は一流。しかし、ゲーム内常識に疎い、疎すぎる。」とのこと。


 フレンド申請しようと話掛けた人に本名を言おうとしたり、悪役ロールプレイをしている人に現実の法を言おうとしたりと。

 それを考えるならば、先ほどの情報も話の流れでポロリとこぼしたものだろう。今思うと、パーティーメンバーもゲームに慣れている感じでは無かった。

……そう考えると、相手側のミスとは言え、初心者相手に盗み聞きを働いた事に少し罪悪感を感じる。

 リュウガ……その名前は覚えた。何か関わる事があったなら、今回の情報分位のお礼はしよう。


 そう心に決めながら、少し騒がしくなった道を歩いて行く。



▼ ▼ ▼ ▼



―だいたい十分ぐらいだろうか?それくらい歩くと、目的地である教会に着いた。


 大きさは普通の教会だが、教会前に少し大きめの広場があってその中央に噴水があり、その上には女性の像があった。


 何かしらの女神だろうか?女性の像と言えば、女神か聖女が一般的に考えられる。

 教会の近くに立っているのも加味するならば、多分女神だろう。


「ほいっと。……良いことがあります様に」


 折角ならばと。噴水を覗くと、このゲームのお金である¨コル¨が底に有ったので、少額ではあるが10コルを取り出して投げ込み、手を合わせて祈る。


……行くか。女神像に祈った後、教会に入る。


「ようこそ。ファンタジスタ教会へ」


 中に入ると直ぐに声を掛けられる。声を掛けてきたのは、艶やかな金色の長髪が似合う何処か幻想的な雰囲気を纏ったシスターらしき女性。


「お祈りですか?それとも恵みを求めて?」

「いや、教会に登録がしたくて来ました。」

「登録……?ああ!入信の事ですか。」

「にゅ、入信?いや、俺は登録しに来たんですが……」

「私が言う入信は、隣界人の間では登録と呼ばれているモノですよ。」

「そう言う事ですか。なら入信であっています。」

「分かりました。少々お待ちください。」


 入信と言葉が出て来て驚いたが、教会への登録の事を言っていると分かりホッとしながら入信する意を伝える。

 すると、シスターらしき女性が奥の部屋へと向かう。


 傍にあるイスに座って掲示板を見ながら待つこと、五分。


「ごめんなさい。久々だから少し手間取ってしまいました。」

「ああ、大丈夫でっ!」


 掲示板を閉じ、女性の方に顔を向けるとつい言葉を失う。


―そこには、¨女神¨が佇んていた。

 詳しく言うなら、女神と認識してしまうほどの圧倒的な美を纏った女性がいた。

 先程までシスター服だったのが、胸元に十字架の刺繡があしらわれた純白のドレスへ。

 何をせずとも素で美人だった顔に、薄く化粧が施されてより可憐に。


「あの、大丈夫ですか……?」

「―はっ!」


 声を掛けられ、固まっていた意識を元に戻す。……あまりの美しさに、思考が停止していた。


「……ああ、うん。大丈夫です。」

「良かった。では、入信の儀式を始めます。

……あっ、その前に説明しないといけませんね。」


 こほんっと咳を吐いた後、女性……シスターでいいか。シスターが儀式について説明してくれる。


「この教会では、入信…隣界人で言う登録をする時、儀式を行います。他とは違い、この儀式をしないと登録を行う事が出来ません。そのかわり、好きな時に支援効果を変える事が出来ます。支援効果は色々あり、代表的なモノで言うと[戦闘報酬のコル増加]とかですね。」


 コル増加……これはありがたい。

 これは持論だが、MMOは装備やアイテムの関係上、序盤から中盤、初級から中級にかけて金が多く必要になってくる。

 終盤まで行くと、良い稼ぎ場所も増えるのでそこまで気にする事では無くなる。しかし、中盤では良い稼ぎ場はクランなどのプレイヤー集団に独占されることが多く、中々稼ぐことが出来ない。稼げてもアイテムや装備の向上のために直ぐに消費してしまう。

 ソースは俺自身。昔、あるゲームであるクランと揉めて、装備を強化しようにも金が足りず、稼ぐために美味しい狩場行くが、悉く狩りの邪魔をしてきた。……思い出したらイラついてきた。

 まぁ復讐しよう準備していたら、何時の間にかクラン丸ごと壊滅していたがな。


……昔話は置いといて。

 何が言いたいかと言うと、金は序盤から稼げるに越した事は無いって事だ。つまり、凄く魅力的。


「儀式の仕方は簡単です。奥にある女神像に祈りを奉げながら私の唱える言葉を繰り返して、最後に自分の名前を言う事で完了です。」

「分かりました。」

「では行きましょうか。」


 儀式の説明を終え、奥へと向かうシスターに付いて行く。

 入口からは少し見えずらかったが、教会の奥には広場にあった女神像より大きな像があった。周りのステンドグラスから射す光が、像の前で止まってこちらに向いたシスターを照らしており、とても綺麗な光景を作り出している。


「これより、入信の儀式を始めます。――入信者よ、前へ」


 指示に従い、シスターの前に出る。


 ここは跪いて祈る方が場面的に良さそうだ。そう思い、前に出た後に片膝を地面につき、胸に右手を当てて目を瞑る。


「私の言葉を繰り返し唱えて下さい。―【私は祈る】」

「―【私は祈る】」



【廻る世界。揺らぐ境界。されど崩れぬ心を持つ。】


【神亡き世界を知るが故に、神を信じぬが故に。】


【神の証明を求め、あやふやなモノを頼る。】


【如何か答え給え。如何か示し給え。】


【愚かにも神へ問い、その力を求める我が真名は――】



「【―ライコウなり】」


 最後に名前を唱えると、女神像が光る。光が動き、足元に立っているシスターへと流れていく。

シスターを経由し、光はやがてライコウに降りかかる。


<教会に入信しました。これより、貴方様に加護が付与されます。加護の内容は、ステータス画面から変更可能です。現在の加護【幻想神ファンタジスタの金運】>


「これで入信完了です。」

「ありがとうございます。」


 閉じていた目を開ける。目の前にはいつものウインドウが出ており、登録が完了した事を伝えてくれる。


「これで私たちは同じ神を信仰する同志。これからは私に敬語は無用ですよ?」

「はは、分かった。……よろしくな。」


 いたずらっ子の様な笑顔を浮かべ、そう言ってくる。

 その可愛らし笑顔に、つい微笑みをこぼしながら言葉を返す。


「じゃあ、自己紹介をしましょう!私は「リリー・ジスタ」。これから同じ信者として、仲良くしてくれると嬉しいです。」

「俺はライコウ。こちらこそ、仲良くしてくれると嬉しい。」


 お互いに笑顔を浮かべながら名を伝え合う。そこから、好きな食べ物、好きな生物。

嫌いな食べ物やモノなど、一般的な質問からここ最近の日常など。

 自己紹介が終わった後も雑談を繰り返した。


「へぇ~、ライコウは無族を選んだんですね。」

「ああ。俺に一番合っている種族だと思ってな。」

「……あっ!なら、加護の内容を経験値増加にすることをおススメしますよ。」

「何っ!そんな効果もあったのか!」

「ふふ、今の貴方にもってこいの加護です。」



「成る程な、あそこの通りにあるジガンって店が……」

「はい。あそこのスイーツはとても美味しいくて……。

ただ、店主がとても強面で一般の人は近づかないから、知る人ぞ知る隠れた名店ってやつです。」

「それは良いことを聞いたな。……そうだ、今度一緒に行かないか?色々教えてくれた礼がしたい。」

「……フフ、今日会ったばかりの女性にデートのお誘いですか?

誠実そうに見えて、案外積極的なんですね。」

「なっ!?……ごほんっ。

あー、今のは俺の言い方が悪かった。……礼がしたいから、今度そこのスイーツをお土産にさせてくれ。」

「うふ、うふふッ!」

「……からかったな?」

「ふふ、ごめんなさい。つい、ね。」


 そうして雑談を繰り返し、だいぶ仲が深まった…………と思う。


……どうしてか、リリー(雑談中に呼び捨てで言いと言われた。)と話しているととても安らぐ。それもあり、かなりの時間話をしていた。


 ちらりと視界の端にある時間表記を見てみると、教会に来てから二時間程経っていた。

 流石に長居しすぎたなっと思い、そろそろ次の所に行こうと、大ッ変惜しく感じながらもリリーとの雑談を切り上げる。


「……結構話していたな。」

「あら?……ああ、確かにかなり時間が経ってしまいましたね。惜しいけど、おしゃべりはここまでにしてお開きにしましょうか。」

「そうだな。……また来てもいいか?」

「ええ!いつでもいらして下さい。―そうだ!友託の印を結びましょう!隣界人で言うと、フレンド交換?でしたっけ。」


……NPCともフレンドになる事が出来るんだな。けど、やり方が分からない。

 プレイヤー同士だとフレンド追加でプレイヤー名を入れて申請すればいいが、NPCにはどうすればいいんだ……?


 そう悩んでいると、リリーが説明してくれた。

 隣界人と友託の印を結ぶ方法は、握手をして相手の名前を言った後友となりたいと言葉にすればいいらしい。


 差し出された手を握る。


「…少し、恥ずかしいですね……?」

「……」


 少し頬を赤らめて恥ずかしがるリリーを見て、顔に熱が集まるのを感じる。多分、紅くなっているだろう。

 お互いに恥ずかしがりながらも、友託を結ぶ為の言葉を放つ。



「ライコウ、私は貴方と友になりたい」

「リリー、俺は君と友になりたい」



 すると、握った手から体温とはまた違う熱を感じ、相手と何かしらの繋がりが出来たのを理解する。



―『<ピーンポーンパーンポーン!ワールドアナウンスの時間で~す。>』


「え?」

「はい?」


 突如、嫌にテンションが高い機械声が響く。



『<みんな突然の事で驚いているよね?安心して、私の驚いている。まさか、こんなに速くすることになるとは思わなかったな~。>』


『<このワールドアナウンスは、この世界で誰かしらが偉業を達成した時、又は新しい可能性が開放された時に流すものなんだ。分かりやすい一例で言うと、フィールドボスを倒した時やアップデートで要素が追加された時だね。今回は偉業の方。しかもボス撃破じゃなく、この『ファンタジー・ワールド』に貢献した方。>』


『<サービスを開始して四時間。いやぁ~早いね!何と、この世界で初めて友託の印……つまりフレンド交換だね!この世界の住人……あっ、ソルって言うんだけどね?そのソルとプレイヤーがフレンドになりました!これにより、友情システムが開放させました!はい、みんな拍手~!パチパチパチ!>』


『<ん?友情システムってなんだって?説明しようッ!友情システムとは、ソルとプレイヤー間で発動するアレコレである!友と成ったソルをパートナーとして、プレイヤー同士で行えるフレンドのシステムが使える様になるのは勿論、プレイヤーのピンチに爽快と現れ、一緒に乗り越える友情召喚!

友情を深める事で、特別なクエストを受ける事が出来る。クリアすると、世界で一つの凄い友情アイテムが手に入る!?……かもしれない。>』


『<注意事項として、ソルと友になったからって相手に何をしても良いって訳じゃない。ここはもう一つの世界。勿論、この世界の住人は生きている。設定に沿って動くNPCなんかじゃない。ちゃんと一人一人に魂がある。―故に、¨ソル¨。ソウル……魂の名を冠する者。だから、ちゃんと距離感を間違えない様にね?現実の人と同じで、ソルにも好みや性格があるんだから。>』


『<そして、プレイヤーは何人とでもソルとフレンドになれるけど、ソルは最初に交わした一人のプレイヤーとしかフレンドになれない。ソルの皆は、ちゃんと人を選んで友託の印を結ぶようにね?他の人を出し抜き、好感度を上げて気になるあの子の友の座をゲット!プレイヤー諸君は頑張ってたった一つの友の座を掴み取れ!>』


『<じゃあ、これでアナウンスを終わりま~す!……あっ。自己紹介がまだだった。私はこの幻想世界の主神【ファンタジスタ】。まぁ分類で言うとソルと同じだね!次のアナウンスからは、よっぽどの事が無い限り普通のシステム音で放送されるよ。ほら、私って有能で忙しいから。……え?聞いてない?まぁそう言う事!じゃ、引き続きこの世界を楽しんでくれたまえ。放送終了!>』


「「……」」


 急な出来事に、顔を見合わせて呆然とする。

 何とか再起しようと声を出そうとすると、ピコンッ!とお知らせ音がしてウインドウが現れる。



―――――――――――――

称号を獲得しました。


称号【主神の期待を背負わされる者】

初めての偉業を成して、残念な事に主神の感性に引っかかってしまったプレイヤーに贈られる。

主神の期待を背負い、いざ行け!面白おかしい旅路へ!

運が良くなる。……運が、良くなる。

神族に遭いやすくなる。……神族関係者に出会って直ぐに同情される。

効果:[神族遭遇度上昇] [運気上昇] [凶運上昇]


主神からの一言

;「いやぁ~!この短時間にリリーちゃんを墜とすとはやるねぇ!

君にはこれからも面白い事を期待(勝手に)しているよ!」

:「うちの子がごめんなさい。by運営」


称号【世界で唯一つの友好を貴方に】

世界で初めてソルと友と成ったものに贈られる。

ソルを友と呼び人と見る。……貴方は正しく、もう一つの現実としてこの世界を認めてくれる。

だから、世界は貴方を受け入れる。

この称号を持っている限り、世界は貴方を愛しい子として愛でるだろう。

この世界で貴方が感じた感情全てが貴方自身の力になる。

効果:[永続的経験値増加] [永続的アイテムドロップ数上昇] [瀕死時のみステータス強化]

[喜怒哀楽・それぞれの感情に合わせてステータス強化+変化]


世界から一言

:『……ありがとう。私を受け入れてくれて。……どうか、私を楽しんで』

:「ふむ。開始したその日に目的の一つを達成できるとはな。ありがとう。君のお陰で願いの一つが叶った。by社長」

:「え?世界から一言ぉ!?社長どういうこt―――by運営」

―――――――――――――



「は、ははは……」


 主神の期待?世界から一言?愛しい子?経験値増加?果てには社長からの感謝?………………ハハッ!


「成る程、成る程!――キュウっ」

「へ?……ライコウ!?ちょっと、しっかりしてください!この状況で私を一人にしないで!この衝撃的なものをちゃんと一緒に受け入れましょう!ね!」



「だから、この事実を一人だけで受けさせないでえぇーーー!!」


―でえーーー……でぇーー……ぇー……。



 切実なリリーの叫びが教会に木霊する中、俺は衝撃的な展開に付いて行けず情報過多で気絶した。



補足1

称号や友託の印の他に、主人公のある行動に因って少しだけ特別なクエストフラグが立っている。


補足2

実は、主人公の前に教会へリリー目的で来たβテスターがいたが、あまりにも下心満載で来たのでリリーが持つある力に拒まれ、リリーの半径10メートル以内に近づく事が出来ない。


補足3

βテスターのリュウガはこの『ファンタジー・ワールド』が初めてやるゲーム。

後に、凄腕プレイヤーとして掲示板に名が乗る。……ブラックリストにも乗る。

因みに、今回一緒にいたパーティーメンバーは全員女性。


補足4

実は運営の他にも、常に社長がゲーム内で問題が無いか監視している。

ついでに自分の願いを叶えてくれそうなプレイヤーを探している。

尚、今回の事で主人公がマークされた。


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