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相互で学べることの多いパーティー結成

◆◇◆◇◆


『何はともあれこの勝負拙者の勝ちでござるな』

『ぐぬぬぬ』


 エルゼさんとリンゼさんが楽しそうに会話を始めたので俺はリンゼさんの元に向かい、ことの経緯を説明する


『それは途中で魔力が逃げたんだと、思います』

「そうなんですか?」


『魔法道具に刻印が使われなくなった理由です

 刻印が傷ついたり、文字を正確に彫らないと

 機能しなかったり、魔力の通りが悪くなったり

 するんです』

「なるほど」


 確かに牙の独特な硬さが戻ってきていた。となると生半可な素材では研究どころではないな。しかし、素材採取はまとまった量を必要とした時、時間か金が際限なく掛かる


「う〜ん」

『あのフジノミヤさん』


 俺が考え事をしていると服の裾を引っ張られた


「はい?」

『もしよければパーティーを組みませんか?

 見た所、魔法使いが不足して、いますし

 私は回復もできますので』


 確かに前衛の俺と前衛の九重さんで後方支援が足りない様に思える。それに回復もできるとあれば断る理由がないが


「いいんですか?俺たちが入っても?」

『はい、むしろ、姉妹だけだと、何かと不安が』


 何かとに含まれる内容が男2人との件が頭をよぎる。言葉で解決できるのが1番ながら常に有効とは限らない


「分かりました。よろしくお願いします」

『本当ですか!』



 一先ず依頼達成証を2人に渡した。魔法道具の特性についてかなり勉強ができたので追加で報酬を渡しておいた


『…いいの?あたしたちは助かるけど』

「はい、、色々勉強になりましたので」


『じゃあ…遠慮なく』

『ありがとう、ございます』


 2人を見送り、背伸びをしたその日は夕焼けを迎えていた。隣ではやや不服そうな九重さんが俺を睨んでいた


『フジノミヤ殿は何というか

 金銭に頓着がなさすぎるでござる』

「?」


 九重さんが何か言ってる?


『そうでござる…スゥ殿のお父上から

 白金貨を受け取ってからというもの』

「無駄遣いってわけじゃないんだよ?」


『…そうでござるが、そうでござるが!』


 目下の悩みは未熟な技術の成長とそれに対応する素材の確保、戦力の確保ができる点を考慮した時、後々手に入る可能性のある金銭を出し渋る理由がない、俺の中ではそう結論づけて使っている


 報酬も折半している都合上、あまり使い道を詮索されるのは好まないが不仲の原因になるのであれば今後控えるべきか


「気をつけるよ」

『…むぅ、そんなにあの2人が気に入ったでござるか』


「気に入ったというより

 学べることが多いと思ったね

 九重さんもエルゼさんから学べることがあるかもよ」

『そうでござるか?』


 エルゼさんの強みを素人目に見ても、あの足運びの柔軟さを九重さんも吸収したら飛躍的に伸びるだろうな


『エルゼ殿も拙者に学ぶこともあるでござる』

「(大なり小なり学べることが多いな)

 そうですね」

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