430.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
吹雪が戸棚から取り出したのは、魔物用の栄養食、いわゆるドッグフードのような茶色い粒だった。
それを木皿に盛り、テンコの前にそっと置く。
テンコは短い鼻を近づけてクンクンと匂いを嗅ぐと、おそるおそる小さな口を開けて一粒かじった。
コリッという乾いた音が響く。
「まじゅい……」
テンコはペタンと耳を伏せ、ガックリと項垂れてしまった。
そのひどく落ち込んだ姿に、わたしはたまらず膝から崩れ落ちそうになる。
「吹雪! こんなパサパサのもの、成長期の子狐に食べさせるなんて可哀想だよ!」
「仕方ないじゃろう。うちには今、これくらいしかすぐに出せる餌がないんじゃから」
「もっと美味しいものを食べさせてあげないと! わたしが作る!」
わたしは勢いよく立ち上がり、アイテムボックスからとびきり上質な霜降り肉を取り出した。
熱したフライパンに肉を乗せた瞬間、ジュウウウウッという激しい音が鳴り響き、焦げた脂の暴力的なまでに香ばしい匂いがキッチンいっぱいに広がる。
テンコのピンと立った耳がピクピクと動き、鼻をヒクヒクさせてコンロの方をじっと見つめ始めた。
表面をこんがりと焼き上げ、中に肉汁を閉じ込めた熱々のステーキを、食べやすいように小さくカットして皿に盛る。
「さあ、おあがり」
目の前に置かれたごちそうに、テンコは目をキラキラと輝かせた。
「ちゅてーき!」
喜びのあまり、ふわふわの尻尾をパタパタと勢いよく振り回す。
そして、まだ熱い肉片に思い切りかぶりついた。
サクッとした表面を噛み破ると、中から濃厚な旨味の熱い肉汁が口いっぱいに溢れ出す。
「おちー!」
テンコは頬をぱんぱんに膨らませながら、歓喜の声を上げた。
「おち? 美味しいってこと?」
「おいちー!」
満面の笑みで美味しそうに肉を頬張る姿があまりにも可愛すぎて、わたしは大きくのけぞり、そのまま床の上をドタバタと転げ回った。
「あはははは! いっぱいお食べ! お肉ならいくらでもあるからね!」
「うるさい」
吹雪の冷ややかなツッコミが降ってくるが、すっかりメロメロになったわたしの耳には全く届いていなかった。
【おしらせ】
※4/3
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