423.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
チュンチュン……。
爽やかな小鳥のさえずりが、王城の窓から差し込む朝日と共に謁見の間を満たした。
長い、長い夜が明けたのだ。
私は魂の抜けたクラゲのように、玉座の階段でぐったりと伸びていた。
「うぅ……夜が明けた……。お肌に悪い……」
「誰のせいだと思っているのですか、誰の」
正面で腕を組んでいたリネッタも、さすがに疲労の色を隠せないようで、こめかみを指で揉んでいる。
目の下のクマが、昨晩の激闘(説教)の凄まじさを物語っていた。
「……はぁ。まあいいでしょう。これだけ言えば、少しは反省したでしょうし」
リネッタは大きく息を吐き、張り詰めていた表情をふっと緩めた。
その瞳に、柔らかな感謝の色が宿る。
「ですが……礼は言っておきます」
「え?」
「あのバカ貴族どもと、裏で糸を引いていた黒幕……。奴らを討伐し、国を救ってくれたことには、心から感謝しています。ありがとう、ミカ」
彼女は真っ直ぐに私を見つめ、深々と頭を下げた。
王族としての仮面を外した、一人の友人としての言葉。
そんな風に改まって言われると、なんだか背中がむず痒い。
「よ、よしなさいってば。気にしないで」
私は照れ隠しに手をひらひらと振る。
「友達っしょ? 困ったときはお互い様よ」
「ふふ、そうですね。貴女はそういう人でした」
リネッタがクスリと笑う。
よかった、やっと機嫌が直ったようだ。
これで今夜は枕を高くして眠れる。
そう安堵したのも束の間、彼女は真顔に戻り、懐から分厚い羊皮紙を取り出した。
「それはそれとして。一応、この件はちゃんと『記録』に残しておかないとね」
「ん? 記録?」
「ええ。貴女が地形を変えるほどの魔法をぶっ放し、山を消滅させかけた事実を」
リネッタがサラサラと羽ペンを走らせる。
「『山の神ミカの天変地異』として、ゲータ・ニィガの歴史書と伝承に、詳細に刻んでおきます」
「アイエエエエ!? なんでぇ!?」
私は素っ頓狂な悲鳴を上げた。
歴史書? 伝承?
つまり、私の黒歴史が末代まで語り継がれるってこと?
「やめて! 恥ずかしいから! そこは『謎の自然現象』とかで誤魔化しておいてよ!」
「ダメです」
リネッタは慈悲のない笑顔で却下した。
「同じような悲劇を繰り返さないために、後世への戒めとして残す義務があります。……子供たちが『ミカ様のようになっちゃダメだよ』と学ぶための、反面教師としてね」
「そんなぁぁぁぁっ!」
私は頭を抱えて絶叫した。
国を救った英雄譚ではなく、地形を破壊したドジっ子神の伝説として語り継がれるなんて。
朝日の眩しさが、今の私には残酷なほど目に染みた。
【おしらせ】
※2/13(金)
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