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それでも決めた。姉の家族は私だけだから。


「覚悟を持てたならおそらく大丈夫です。但し1時間だけです。約束をお守りください。でないと強制帰還、もしくはあなた様の消滅になります。くれぐれもお気をつけください。」


「「では、三上紗枝様。いってらっしゃいませ。お気をつけて。お戻りをお待ちしております。」」


三上紗枝様は、無事に戻って来られた。泣きながらだが。

それでもすっきりされた顔をしている。

お姉さんは紗枝様に気付かれたようだ。そして笑って、あなたは生きて幸せに、と願って亡くなったようだ。

だから、今度婚約者とその場所に行き、報告するようだ。


「「おかえりなさいませ。三上紗枝様。お疲れ様でございました。ご無事で何よりでございます。」」


「この空間に来られた時よりもすっきりされて、安心いたしました。ご覧になったことは辛いことと思います。ですが、この体験はそのうち忘れます。それでも、三上様が感じられたこと、お思いになったことはなくなることはありません。お部屋にお戻りの後はごゆっくりお身体とお心をお休めください。これからの三上紗枝様が笑顔でお過ごしになられることをお姉さまも私たちも願っております。」


三上紗枝様の思い出の品は無事に《おもいでや》に取り込まれた。少し波打ったがすぐに戻ったので問題ないだろう。老夫婦も部屋に戻り、休むことにした。


翌朝、三上紗枝様はチェックアウトされた。空は綺麗に晴れ渡り、三上紗枝様も晴れやかに、次は婚約者と来ます、と帰って行かれた。





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