##29 パールと話すと長くなーる
『あっ、パールじゃーん』
(また来ちゃったよ、パールのキレーな泉に)
『イシャスー、待ってたのよー』
『昼寝っーか、夕方寝?でもパールん家これんだな~』
『ええ。魂に時間は関係ないもの』
『ふ~ん。って……』
(起きてる時に来ちゃったらどーなんだろ?)
『よっぽど此処に来たいと強く思わない限り、起きてる時はこれないのよ~』
『――なんでわか……そっか、魂だから話してる風の事以外もわかっちゃうアレか。思考が筒抜け~』
(ってコトは、昨日の夜のも筒抜け…そして今も筒抜けってコトだよなー)
『…まぁ、今更だししょーがナイけど、パールの事考えたテレパシー?じゃないのに何でも聞こえちゃうのってパールの方は平気かー?』
『もちろん平気よ~。だってイシャスはイシャスだもの』
『そういや昨日もオレはオレって言ってたけど?』
『言い方が変わる事はあっても、思ってる事と変わらないの。あと、口に出さない事もイシャスらしいの』
『う~んなるほど? まぁ、パールも平気ならいーんだけど』
『えへへ。――って、そうなの! イシャスに言うことがあるの』
『そーいや待ってたとか最初に言ってたっけ?…』
(ヤバイ話じゃありませんよーに)
『場合によってはヤバイから、先に言っておくの。ホウレンソウね?』
『ヤバイのか。んで、いきなり野菜――じゃなくて報連相か? ならすごいなパール』
『えへへ。――あ、また喜んじゃったの。 えっとね、イシャスがパールの水って言って飲んでるの、本当にわたしの水なの。精霊水ね。イシャスの魔力水でもあるけど。だから、魔力の少ない人には良くないから飲ませない方がいいの。魔力が多くても、あんまりあげるのは良くないと思うの』
『…あ~っと、まず、精霊水の意味と、それがオレの魔力水でもあるってゆーのを詳しく。んで、その後どう良くないのか具体的に教えてー』
『わかったの。でも精霊水ってそのままの意味なの。精霊の魔力が溶けた水。でも、わたしは普通の精霊と違って、イシャスの魔力を使って住み家を作ったし、イシャスの魔力を廻して?もいるから、イシャスの魔力水でもあるの。 それで、どう良くないかは…はっきりは言いづらいの。魔力量が少ない場合は、魔力が容量オーバー?して具合が悪くなるの。だけど、具合の悪くなり様は人によって違うみたいなのね。軽くて気持ち悪いとかから、酷くて死んじゃうみたい。 魔力量の多い場合は、え~と、魔力が枯渇していれば魔力回復薬みたいになるらしいんだけど――って、それはいまの話しで、これから先は魔力量が多い人でも魔力量の少ない場合と同じになるみたい』
『――最悪死ぬってホントにヤバかった。それに、さっきオリバーが飲みたいって言ってたら飲ませちゃうトコだった。あーヤバかった。……ウィ―ルは大丈夫だよな?オレが栄養源でオレの魔力水でもあるんなら。――あ? い ま は ってナニ?』
(ヤな予感すんだけどー!)
『えっと、ウィ―ルは大丈夫よ。イシャスの妖精っていう意味でも。それにオリバーさんに出そうとしてたら止めてたからそっちも大丈夫。 それで、イシャスの嫌な予感の方ね。今日、食後もお茶のときも私の水で飲んでたでしょ~。イシャスの魔力水でもあるからイシャスは平気よ?でも、私の水でもあるの。イシャスはまだまだこれからが成長期で……飲めば飲むほど魔力量が増えるの。というか増えてるの。今日今までだけで、ざっと400ほどね……生命力はまだ低いのに人間超えちゃってるの。それに、イシャスの魔力量があがると私の精霊力もあがるの。だから私の水もパワーアップというかランクアップ?して、それをイシャスが飲むとまた…って際限ないみたい』
『――――…………スルー、出来ないじゃん!? オレ人間じゃないの? え?ナニ?あ~、ウィ―ルが大丈夫なのも、オリバーに万が一がなかったのも良かったけど、オレ人間じゃないの? あ!パールの水飲まなきゃいいのか? や、もう飲んで増えちゃってるのか…400って事は、700?…………基準がわからな――あ、レベルって生命力なのか? レベルが低いのにって、レベル上がると人間じゃないのか?』
『イシャスー、落ち着いて~。え~と、【状態異常回復】?』
『んお?ほわっとなんか来た。 あ~、魂だと動揺がダイレクトだっけかー』
『此処なら変な事にはならないし、イシャスも落ち着いてきてはいたけど…一応ね』
『うん。ちゃんと落ち着いたし、クリアになった。ありがとパール。――んで、そのニュアンス的魔術?オレの魔術と同じっつーか、やっぱパールが出してたんだ?』
『そうよー。今イシャスの額にいるから?魂のイシャス状態同様に?わたしに筒抜けなの。というか、イシャスが何してるかもわかるのよ。だからイシャスの思ってる事とか口に出した事をできるだけそのままに魔術に変換してたのー。――【状態異常回復~】』
『…オレの額から出ても、筒抜けになりそうだなぁ。んで、オレが思ってたのと違う抱き枕のオレって、パールのアレンジだったわけだ』
『……スライム、みたいには、ならないのー!』
(あ、なるほど。トラウマか~。まぁでも)
『カッコよくなったり、落ちないようにキレイな柵みたいのだったり、安心安全なウィ―ルの結界とか、パールのアレンジは物凄くいいぞ?額の印から出てもオレの魔術はパールの変換魔術で?してくれんのかー?』
『イシャスがいいなら、もちろんよ!嬉しいもの。えへへ…嬉しいもの。――あ、わたしが代わりに魔術にしたのは、今のイシャスの魔力量と魔力操作とレベルのアンバランスのせいだったから、イシャスがバランス良く成長すれば自分でも魔術できるわよー?』
『おー、それは楽しみ…って、いやいや、そうじゃなかった。スルーしてたスルー出来ない事を教えてもらわないと』




