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転生三回目の俺、今度こそラブコメもダンジョンも攻略したい  作者: 読むの大好き工房
1章

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7/23

1章7話「やはりイケメン。イケメンしか勝たん。」

2026/8/7更新:後書きを追加。

俺達がダンジョンの出口に戻ると、

そこにはすでに、いくつかのパーティーが集まっていた。


疲労困憊で座り込む者。

達成感に満ちた顔で仲間と笑い合う者。

反省して黙り込む者。


初めての実地演習を終えた一年生の表情は、実にさまざまだ。


俺たちのパーティーはと言うと、比較的落ち着いていた。

陽斗と雨宮さんは息を整えながらも、どこか満足げだ。

しずくは俺の横に立ち、ちらちらと俺の顔をうかがっている。


(みんな、初めてにしてはよく頑張ったな……)


そんなことを思っていると、低く通る声が響いた。


「全員、集合。」


黒鋼先生だ。

鋭い視線で全員を見渡し、ゆっくりと前に歩み出る。


「まずはみんな無事に終われたことを嬉しく思う。

 ……だが、安心するのはまだ早い。

 今日の訓練は、冒険者になるための第一歩にすぎない。」


「各自の動き自体も……初めてにしては悪くなかった。

 だが、まだまだ甘い。今回の経験を次に活かせ。」


その言葉に、俺たちは一斉に背筋を伸ばした。

緊張が場の空気を引き締める。


黒鋼先生は腕を組み、言葉を続けた。


「では、今回の演習で特に優秀だった者を発表する。

 呼ばれたものは立ち上がり前にでてこい。」


周囲がざわつくなか

俺は「呼ばれないだろう」と気楽に構えていた。


「まずは――岡田倫太郎。」


「……え?」


思わず声が漏れた。

しずくが小さく「……すごい」とつぶやき、

陽斗と雨宮さんが「やったな!」「やったね!」と笑顔を向けてくれる。


(いや、そんな大したことしてないんだけど……)


その後、ほか数名の名前も読み上げられたが、反応はまばらだった。


しかし――


「次に――池輝颯斗いけてる はやと。」


その瞬間、空気が変わった。


「キャー!!」「やっぱり颯斗くんだよね!」「かっこよすぎ……!」


女子たちの黄色い歓声が一斉に上がる。


クラス一番のイケメン、池輝颯斗。

ブロンドのミディアムヘアに整った顔立ち、それに柔らかい笑顔。

長身で、長くてスラリとした足。


その名に恥じぬ、脅威のイケメンだ。


(……うん、これは勝てない。)


黒鋼先生は淡々と続ける。


「ちなみに討伐数トップは池輝だ。

 冒険者には強さだけじゃなく、どれだけ効率よく魔物を倒せるかも求められる。

 池輝の討伐数は、ここ最近でもトップレベルだ。今後に期待できる。」


「「「きゃあああああ!!」」」


歓声はさらに大きくなり、

男子たちは「またかよ……」とため息をつく。


(……やはりイケメン。イケメンしか勝たん)


ねぇ、神様。

どうして彼には、一つも二つも才能を与えてしまったの?

俺なんて、二回も転生しているのに、チートの一つも貰えてないのよ?


イケメンが、女子の歓声に応えて爽やかに手を振ると、

女子たちは、さらに狂喜して喜んだ。


(強さ? 努力? 経験?

 俺がどれだけ頑張っても、イケメンの前では無力……!)


俺が自分の無力さを嘆いていると、

黒鋼先生が締めに入った。


「以上だ。今日の経験を忘れるな。明日からは通常授業に戻る。解散!」


その言葉に、まわりが一斉に帰り支度を始めるなか、

池輝君は女子に囲まれ、質問攻めにあっている。


俺は、みんなと帰る準備をしながら、横目でその光景を見ていた。


(……すごいな、あれ)


そんな俺の横に、しずくがぴたりと寄り添ってきた。


(……ん?)


それに気づいたときには、しずくはそっぽを向いていた。

頬がほんのり赤い。


(……まあ、いいか。イケメンはイケメン。俺は俺のペースで頑張ろう。)


池輝君の人気を横目に、俺たちはダンジョンを後にした。


ここまでお読みいただきありがとうございます。


「おもしろかった!」

「続きが気になる!」

と思ってくれた方は、ぜひ高評価(★満点)とブックマーク等をお願いします。


それでは、引き続き、本作をお楽しみください。


X(旧Twitter):@yomu_kobo

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― 新着の感想 ―
池輝の圧倒的なイケメン無双凄いすぎる! 主人公の岡田倫太郎も優秀者のはずなのに、歓声を独占する池輝を前に「やはりイケメン。イケメンしか勝たん」「二回も転生してるのにチート貰えてないのよ?」と心の中で…
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