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転生三回目の俺、今度こそラブコメもダンジョンも攻略したい  作者: 読むの大好き工房
4章

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4章5話「上層探索一日目」

◆

翌朝。

俺たちは二泊三日分の荷物を背負い、ダンジョンゲートをくぐった。

ひやりとしたダンジョンの空気を頬に感じ、自然と気持ちが引き締まる。


「それじゃあ、演習の時と同じルートで進んでいこう。」


俺が声をかけると、みんなは自信に満ちた顔で静かに頷いてくれた。


今回の探索では、上層の中間地点まで進もうと考えている。

実はこれ、演習の折り返し地点だった場所と同じなんだ。


……まあ、俺としずくは崖から落ちて救助されたから、そこまで辿り着いてないんだけどね。


他のみんなは無事に辿り着けたらしく、予定通りなら二日目の夕方には辿り着くとのことだ。


(今回の探索は、俺としずくにとっては前回のリベンジだな。)


前回は工藤先輩ともう一つのパーティーが一緒だったが、今回は俺たちしかいない。


だけど、湊と白石さんがパーティーに加わって、みんなの装備も新調している。

昨日の感触も悪くなかったし、油断しなければ問題なく進めるはずだ。


頼もしい仲間たちと共に、俺たちはダンジョンの奥へと進んでいった。




遭遇する魔物と戦いながら、目的地を目指す。

午前の探索は順調に進み、昼前には昨日のエリアを通り過ぎて、早めの休憩をとった。


しかし――



休憩を終えて奥へ進み始めると、魔物の出現頻度がじわじわと上がっていくのが分かった。


上層に出るのは武装したゴブリンだ。

一体ならEランク相当で、特別に強いわけではない。

だけど、群れで襲ってくる場合はDランク相当の危険度になりうる。


昨日は、多くても一度に七体だった。

それが今は、十体へと増え始めている。


「……思ったより、きついな。」


陽斗が汗を拭いながらつぶやく。

俺も同じ感覚を覚えていた。


単純に敵の数が増えただけじゃない。

前回よりもパーティーが一つ少ない分、連戦の負担が大きい。

それが地味に効いてきている。


「……ギャッ! ギャッ!」


「……前方! また、魔物が来たよ! 今度は七体!」


白石さんの声に、俺たちは戦闘態勢に入る。


彼女も疲れて気づくのが遅れたのだろう。

敵は思ったより近くまで来ていた。


「……雨宮さん! ギリギリまで敵の数を減らして!

 ……晴斗と湊は、足止めの準備を!」


気力を振り絞って、声を張り上げる。


疲労が溜まると、自然と口数が減る。

正直、声を出すだけでも、結構キツい。


「……なるべく、数を減らします!」


「……後ろには通さない。 行くぞ、湊!」


「……うん。 分かってる!」


雨宮さんが敵を減らしてくれて、残り五体が襲い掛かってくる。


「……しずくっ! 行くぞ!」


「……うん!」


これが終われば休めるはず。

その気持ちだけで、俺は魔物へと飛び掛かっていった。




戦闘が終わり、短い休憩を入れる。


本来なら、演習時に使ったキャンプ地で休んでいる時間帯だった。

でも、夕方を過ぎても予定していた距離の半分しか進めていない。


「……もう時間も遅いし、キャンプ地を決めて休憩しよう。

 白石さん、近くのキャンプ地まで、あとどれくらい?」


今日中に、予定したキャンプ地に到着するのは不可能だ。

俺たちは計画を変更して、別のキャンプ地を目指すことにした。


白石さんは地図を見て、苦笑しながら答える。


「うーん……3km先だから、あと一時間ってところかな。」


「……なら、もうひと踏ん張りだね。」


いつも元気な白石さんの顔にも、疲れが見えている。


正直、もう休んでしまいたい。

だけど、ここは見晴らしが悪くてキャンプ地には向いていない。

だから、心を鬼にして次のキャンプ地を目指すことにした。




そして一時間後。

俺たちはヘトヘトになりながらも、ようやくキャンプ地に到着した。


そこではすでに、別の一年生パーティーが焚き火を囲んでいて、俺たちに気づくと軽く手を振ってくれた。


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