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転生三回目の俺、今度こそラブコメもダンジョンも攻略したい  作者: 読むの大好き工房
3章

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3章11話「エピローグ:しずくちゃんと澪ちゃんが可愛くてつらい(雨宮夕雨視点)」

【雨宮夕雨視点】

◆

補講が終わって、ダンジョンの異常発生も落ち着いてからしばらく経ちました。


今日は──

パーティーを組んで一緒に冒険している女の子たちだけで、私のお部屋でお泊りしながら、パジャマパーティーをしています。

みんな、とてもかわいらしいパジャマを着ていて、見ているだけで楽しい気持ちになってしまいます。


しずくちゃんが着ているのは、小さな猫の柄が散りばめられたピンク色のパジャマ。


澪ちゃんが着ているのは、ゆったりとした無地のネイビーパーカーに黒いスパッツ。

パジャマ自体は一見地味に見えますが、金色の星型イヤリングやピンク色のマニキュアといった可愛いらしい小物で、かわいらしくおしゃれにアレンジしています。


私が着ているのは、肩を覆うくらいの袖をもった白いネグリジェです。

そして、髪にはいつものシュシュの代わりに、お気に入りのピンクのリボンをつけています。

女の子だけのパーティーなので、すこし可愛くしてみたんですよ。


お部屋の床に並ぶ、たくさんのふわふわなクッションやぬいぐるみたち。

そして、テーブルの上に並ぶのは色とりどりの鮮やかなお菓子たち。

そんな、女の子だけの秘密のパーティー会場。


しずくちゃんの方を見ると、私のベッドの端にちょこんと座っています。

お菓子の袋を「ぽんっ」と開ける音に驚く姿や、澪ちゃんが笑うたびに肩を揺らし小さく笑いあう姿、その一つ一つがなんだかとても可愛らしいです。


澪ちゃんの方を見ると、クッションを抱きしめながら「このチョコ、あまふわでおいしー!」とお菓子を喜んでくれています。


同じクラスの水無月しずくちゃんと、隣のクラスの白石澪ちゃん。

二人はタイプは違うけれど、とても素敵な女の子なんです。


しずくちゃんは、冒険者高校に入ってから初めてできたお友達。

落ち着いて物静かだけど、友達が危険な目にあっていると颯爽と現れて味方になってくれます。

普段は無表情に見えますが、ふと見せてくれる笑顔がすごく可愛い子なんですよ。


澪ちゃんは、先日の補講でお友達になった女の子。

表情が豊かで、一緒にいると沈んだ気持ちも明るくなってしまいます。

彼女は私と同じ後衛なのですが、戦況を瞬時に判断して、いろいろな道具でみんなをサポートしてくれます。


そんな二人とお菓子を食べながら、冒険やおしゃれなど、いろんな話をしてゆっくり過ごしていました。


「ねえ、しずくちゃん」


「なに? 澪ちゃん」


澪ちゃんが、ポテチをつまみながら、しずくちゃんに少しいたずらっぽい笑顔を向けました。


「倫太郎くんのこと、好きなんでしょ?」


「っ……!」


しずくちゃんは、澪ちゃんの一言で顔を真っ赤にして下を向き、固まってしまいました。


否定するのかな……と思いました。

でも、しずくちゃんは小さく首を横に振って、ぎゅっとクッションを抱きしめたまま言いました。


「うん……好きだよ……」


そして、うつむいていた顔をあげて、少しだけ反撃するみたいに言います。


「澪ちゃんは? ……湊くんのこと、好きなんでしょう?」


「なっ……!」


澪ちゃんも、しずくちゃんと同じように真っ赤になって、慌ててクッションで顔を隠します。


「ち、違……くないけど……! その……!」


澪ちゃんは表情をコロコロと変えながら、自分の中で、気持ちを整理しているようでした。


「うぅうう~~~……、思わぬ反撃にあっちゃったなあ。

 湊のことは、うん、大好きだよ。


 あのさ。

 わたしと湊の家って、あんまり裕福じゃなくてさ。

 子供のころから一緒にいたんだけど、何か困ったときは助けてくれたんだ!


 これが恋なのかは、いまは自信がないけど。

 湊のためなら私は頑張れるよ!!」


クッションから顔を出した澪ちゃんの表情は、迷いが消えて、きらきらとしていました。

二人とも恋する女の子の顔をしていて、見ているこちらまで幸せな気持ちになってしまいます。


「「じゃあ、夕雨ちゃんは?」」


しずくちゃんと澪ちゃんが、私の方を向きながら聞いてきます。


「わたしたちだけ、話すのは不公平。」


「そうそう。陽斗くんと~、どこまでいってるのかなぁ~~?」


「えっ……? どこまでって……?」


突然の質問に、私は思わず首をかしげてしまいました。


だって、陽斗くんとは──

まだ付き合ってもいません。


手を繋いだこともないですし、そもそも、陽斗くんが私をどう思っているのかも……よくわかりません。


「私と陽斗くんは、別に付き合ってないよ……?」


私がそういった瞬間。

しずくちゃんと澪ちゃんは、過去最大の衝撃を受けたような顔をしました。

二人のこんな表情、先日のイレギュラーボス戦でもみたことがありません。


「えっ、付き合って……ないの!?」


「えええええ!? あんな熟練夫婦みたいな雰囲気を出してるのに~~!?」


二人が同時に叫んだので、逆に私もびっくりしてしまいます。


「夫婦に見える? 私と陽斗くんが??」


「そーだよ! 絶対付き合っていると思ってた!!」


「夕雨ちゃん、気づいてなかったの……?

 二人の関係、私としては結構理想的だったんだよ?」


私は、ぽかんと口を開けたまま固まってしまいます。


そんな風に思われているなんて全然知りませんでした。

私からみると、倫太郎くんとしずくちゃんの関係の方が、理想的なんだけどなぁ。


思いがけない話もありましたが、その後も私たちのおしゃべりは続きます。


相手のどんなところが好きなのかとか。

どうすればもっと先に進めるのかとか。


惚気ながら、文句を言いながら、わいわいと笑いあって──


女の子が三人。

かしましくも楽しいパジャマパーティーの夜は、ゆっくりと更けていくのでした。


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