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転生三回目の俺、今度こそラブコメもダンジョンも攻略したい  作者: 読むの大好き工房
3章

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3章6話「切磋琢磨できる仲間と共に」

◆

それからしばらく、俺たちは戦闘エリアで魔物と戦い続けた。


黒鋼先生は近くにいるが、特に口を出してこない。


もちろん、注意することがないわけではない。

しかし、生徒たちが自分の指摘をもとに試行錯誤を繰り返すことを、黒鋼先生なりに見守ってくれているのだ。


それを証明するように、思考の袋小路におちいった生徒には、きちんとアドバイスをしてくれている。


(本当に頼りになる先生だよな……)


「冒険者を本気で目指すものは、冒険者学校に通うべき」だ。

これは、冒険者界隈での常識となっている。


最初に聞いたときは、才能のあるやつが強くなるだけの世界だと思っていた。


でも、違った。


冒険者学校には、どんな生徒にも親身になって教えてくれる先生方がいる。

同じ目標に向かって、切磋琢磨できる仲間たちがいる。


この学校には、冒険者になるという夢を笑うやつはいない。

誰もが本気で夢を追っていて、それが伝わってくる。


中学の時には冗談交じりに宣言した夢も、ここでならはっきりと宣言できる。

そして、それを誇りに思い行動できる。


(……冒険者学校に入学して、本当によかった)


無心で戦っていたはずなのに、少し感傷に浸ってしまったみたいだ。


それもそうだろう。

なんせ二回分の前世を合わせて、実は黒鋼先生よりも長く生きているからな。

年を取ると涙腺がもろくなるって言うけど、本当にその通りだ。


(若い子達のキラキラした目、語る夢。

 そのすべてが俺にはまぶしいぜ……)


休憩を終えて倒した魔物の数は、もう三十体になる。

流石に集中力が切れてきた俺たちは、もう一度休憩に入ることにした。


ふと周りを見渡すと、他のパーティーも同じように休憩に入っている。

どうやら今日は、いつもより魔物の出現数が多いらしい。

どのパーティーにも疲労の影が見える。


(あれ、休憩前はそこまで魔物が多くなかったよな?

 それに、襲ってくる魔物も普段より積極的だった。

 まるで、より強い魔物に追われて流れてきたみたいだ……)


そのことに気づいて、胸の奥がわずかにざわついた瞬間。



──遠くで、生徒の悲鳴が響いた。


声がした方向に目を向けると、明らかにいつもと雰囲気の違う魔物の群れが、地響きを立てて押し寄せてくるのが見えた。


3章のクライマックスです。

次回は8/28(金)に4話連続投稿(20時、20時10分、20時20分、20時30分)します。

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