十九話 悪くない
その日も、夕食後にアイクは闇ギルドを潰して回った。ブレイブと肩を並べるアイクを前に逃げだせる者はおらず、全てが奴隷に落ちるためアイクの正体は誰にも漏れ出さない。
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日に日に潰れていく闇ギルド。
裏社会を牛耳っている者たちからすればただ事ではなかった。
だが、一癖二癖あるものの、実力は申し分ない闇ギルドの者たちを壊滅させる力を持つ者がいるという情報は暗躍する者たちが行動を起こせなくなるほど大きな抑止力になっていた。
今、ブレイブが王国を離れているという情報は世間にほとんど出回っていない。だが、裏社会では暗躍の好機だといわんばかりに情報が出回っている。そんな中、謎の強大な力を前に多くの者が震えあがっていた。
ベンゼ公爵家の当主、パックスもその一人。
「糞っ、糞っ! あぁアッ、クッソ!」
パックスは豪邸の地下に作られた奴隷と遊ぶ専用の部屋にいた。腹がでっぷりと膨れ上がり、歩くたびに顔の肉が揺れる。
手足を縛り、喉を潰して声が出せなくなった獣族の前で、犬が尻尾を追うようにクルクルと回り歩き、髪が薄くなってきた頭を掻きむしる。
日々、闇市の騒動を聞くや否や、ストレスで髪が抜け落ちていく。
床に倒れ、放心状態の獣族をサンドバックに殴る蹴るを繰り返し、吐血したらナイフで体をめった刺しにした。
それだけでは気が晴れず、死んだ獣族の息子を牢屋から引っ張り出してきた。
まだ性器の皮も向けていないような獣族の少年の性器を袋ごと切り落とし、出血させる。
泣き叫び、のたうち回る少年を見て、おっ立てた性器を少年の尻の穴に突き刺し、床に押しつぶしながら腰を振るう。尻尾を引き千切る勢いで引っ張り、出血死するまで犯した。
糞まみれになった性器を少年の妹の口に突っ込み、喉で綺麗に洗う。
顎が外れ窒息死寸前になるほど腰を勢いよく動かし「うぅっ……」と声を詰まらせる。
性器から汚らしい白濁した液体が吹き出し、少女の顔に吹きかけ「今日の餌だ」と微笑みながら薬物を与えた。
薬によりもたらされる快楽は父や兄が死んだことなど忘れてしまうほど強力で、パックスに尻尾を振りながら尻を突き出し、自ら指の一本も入らない性器を見せびらかした。
「そうか、そうか、欲しいか~。なら、仕方あるまい……、っつ」
獣族の奴隷を使い、今日も今日とて遊んでいても、頭から噂話が離れない。
「今は身を引くべきか、依頼を取り消す必要があるか、っつ、そんなこと、遊んでいる最中に考えるなっ」
強い酒を飲み、頭が薬でぱっぱらぱーになっている少女を犯したおす。だが、幸せそうな顔の少女を睨み付け、首を絞めて殺した。
まだまだ遊び足らず、素っ裸の全身が粟立つ。
ペットを飼っている部屋に入ると、目の色を変えて走ってくる虎耳と尻尾が生えた獣族が二名。腹がポッコリと膨れており、妊娠している。若い女と一〇歳にも満たない少女だった。
「パックス様、薬、薬をください」
「パックスさまぁ、ちんちんします、おまんこくぱぁもします、お薬くらさい」
縛られた状態で動けなくされた虎耳が生えた獣族の男が奥で叫んでいる。
パックスは若い女を男の前で犯し、その娘も同時に犯す。妻、子とも薬物漬けになっており、薬を貰うためならパックスの尻の穴も喜んで舐めていた。
ボロボロの雑巾のようになるまで使い倒し、脳がグチャグチャ、骨がスカスカになったころ発情してうるさい野犬の玩具にする。
若い女と娘は野犬に侵されても相手が犬だと認識できないほど思考が崩れ、ただ「わんわんっ♡」とあえぎ叫ぶの雌犬となっていた。
娘がパックスの方にやってくるが、パックスが腹を蹴飛ばすと流産し、娘は出血死。若い女は何の気にも留めず野犬と交尾を続ける。
「あははははははっ! あは、あはははははははっ!」
実の娘が死んだのを見向きもせず野犬と交尾するのを楽しんでいる若い女を見て、パックスは腹を抱えて笑っていた。
夫は全てを見せられ、発狂しすぎて放心している間に薬を飲まされる。瞳から光を失い、パックスの言葉に従順になり部下に連れていかれる。
「あぁ……、俺様の楽しい時間を滅茶苦茶にしやがって……」
どこの誰かも知らぬ者に嗅ぎ回られている。それだけで、嗜好な時間も台無しになった。
「今すぐにでも、噂の者を見つけ出し、殺せ」
パックスは部下に闇ギルドを潰している者の討伐を命じた。
☆☆☆☆
「んあぁっ、アイク、そこばっかりなでなでしちゃ、駄目ぇ……。すぐ、絶頂になっちゃう」
「シロが一杯撫でてほしいって言っただろ」
闇市で闇ギルドを潰し、何の弊害もなく戻ってきたアイクはシロにお願いされ、股を撫で続けていた。
ベッドの縁に座っているアイクの膝に座るシロは股を開き、性器をなでなでされ続けすぐに『状態:絶頂』になる。
それでもアイクは止めず、シロの体を左手で支えながらヌルヌルの性器に右手を当て、縦や横に動かし続ける。
シロが単純にどれだけ『状態:絶頂』が継続するのか、どれほどの時間その状態でいられるのか、その他諸々を調べるためだ。結果、シロも思っていなかったほど『状態:絶頂』に陥る。
唐辛子を大量に食べたかのように、ひいひいっと息が切れ、体の震えが止まらなくなった。
「あぁぁ、ああ、あ、ア、イク、アぁ、イクっ! まって、あぁ、またぁああぁっ!」
本日五度目の『状態:絶頂』を迎え、シロは無色透明な水分を股間から勢いよく吹き出した。木製の床に水溜まりができてしまうほどだ。
息も出来なくるほど全身が痙攣する。鎖骨や首筋が綺麗に浮かび上がるほど顎を擡げ、アイクの体に身を委ねた。無意識に股を閉じようと足が動くも、アイクの膝が引っ掛かり、閉じない。
股間や腹の筋肉が別の生き物のように動き、呂律が回らなくなる。
「これ以上は危険かもしれないな」
「ぜ、絶頂、しゅ、しゅごい……」
シロは全力でアイクと戦った時と同じかそれ以上に疲弊していた。もう、両脚で立てなくなるほどだ。
辛いはずなのに、今は厳しい鍛錬をやり遂げた時と同様に表情が柔らかい。
「今、どんな感覚だ?」
「素っ裸で森の中に寝ころんでいるような感覚……」
鼻から通る空気が肺に入り、口から出ていく過程すら自然と調和する。瞬きするたび、彼女の瞳の輝きが増しているようだった。
「アイクが『状態:絶頂』になったらどんな顔になるんだろう……」
「さあな。それより、床が大変な状態になっている」
シロは視線を下に向け、ビチャビチャの床を見た。今更、阻喪したのだと自覚し、頬を赤らめながら乾いた雑巾で自ら拭き掃除する。
「股をただ撫でられているだけで何度も『状態:絶頂』になってしまうのに、抱かれたらどうなるんだ……」と小声で呟きながら床を拭き、尻尾がうねり続ける。
村の獣族の女たちがやばいというくらいくらいだから、相当やばいことは知っている。
「すでにやばいのに、やばいの先は何になるんだ……」
シロが同じところを何度も擦っている姿を見たアイクはベッドから立ち上がった。
――漏らさせるほど撫でてしまった自分も悪いな。
雑巾を手に取り、片付けを手伝う。
「今のは、うれしょんってやつか?」
「ち、違うっ! ……と、思う」
シロはアイクの方に視線を向けて吠えたが、すぐに視線を反らし、肩をすくめる。彼女にも何で漏らしたのかわからなかったため、はっきりと言えなかった。
「さっきは思考が全くできなくて、湧き上がる水を無理やり飲まされている感覚に近かった」
「ほう……」
「限界が来ると視界が弾けて、息が吸えるようになるんだ。漏らしているのかどうかもわからないくらい、開放感がある……。あの感覚が癖になってしまったらと思うと、ちょっと怖いくらいだ」
シロは裸ゆえ、冷え身を抱く。
「ここは借りている部屋だ。出来る限り綺麗に使ったほうがいい」
「うぅ、漏らしたくて漏らしたわけじゃないのに……。でも、気を付ける」
床を片付け終え、アイクとシロはベッドに寝ころぶ。
シロのレベルが順調に上がり、アイクが撒いている餌にパックスが食い付いてくれれば事態は終息するはずだ。
今のところ上手くいっている。
ベッドの上でシロが体に抱き着いてくるほど懐いているのは予想外だが。何を言っても離れようとしないため、アイクは注意するのを止めた。
――一匹の猫と生活を続けるのも悪くはないか。
ただ、強くなれているかどうかと問われれば、一切変わっていない。
シロはアイクの丸太のように太い腕を抱き締めなければ安眠出来なくなっていた。近くにアイクという強い男がいるという安心感は女の生存本能を刺激する。
そのため、アイクが好きだから一緒に居たいと思っているのか、アイクが強いから一緒に居たいと思っているのか、はっきりとわからず、太い腕に寄せる顔の表情は紋々としている。
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