episode41
様々な洋服を試着し、最終的に雅臣が選んだワンピースと店員から勧められたコーディネート一色を購入することになった。自分で払うつもりだったのだが、「オレ好みになってくれるお礼だから。」と雅臣が支払いをしてしまった。明楽が「誕生日なのは雅臣先輩だから」と言っても、聞く耳持たずであった。
「...あの、雅臣先輩...誕生日なのに私にお金遣わなくても...」
「さっきも言ったよ?オレ好みになってくれる明楽を見るのが最高のプレゼントになるんだ。だからオレの好きにさせて。お願い。」
「...雅臣先輩ズルいです...。」
「ズルくていいよ?さ、次のショップも見に行こう?」
明楽は今日1日雅臣の着せ替え人形になる覚悟を決めた。
「...仕方ないので今日1日は雅臣先輩の好きにしていいですよ。付き合ってあげます。」
「そうこなくっちゃ。今日は目一杯可愛くしてあげる。俺に任せて?」
「...じゃあ、せめてお昼ご飯は私に出させてくださいね?これが交換条件です。」
「...仕方ない。それでいいよ。」
こうして今日の過ごし方が決まった。雅臣はルンルン気分で「次はどのショップに行こうか?」と明楽の前では珍しくはしゃいでいた。そんな雅臣の様子をみて明楽も嬉しく感じたのだった。
あれよあれよとショップをハシゴして様々な洋服を購入した雅臣はとても満足気に昼食をとっていた。
「それにしても...雅臣先輩ももの好きですよ。私にこんなに洋服買うなんて。」
「そう?でもどのショップでも店員さんから"モデルさんみたい"って大絶賛だったじゃない。」
「セールストークじゃないですか?」
「そんな事ないよ。何てったってオレの明楽だからね。どれも可愛くて似合ってたよ?」
雅臣の"オレの明楽"発言に明楽は顔が火照るのを感じた。
「じゃ、じゃあ、お昼ご飯終わったら今度は私に雅臣先輩の洋服をコーディネートさせて下さい!」
「え?オレの?」
「私が雅臣先輩のなら、雅臣先輩は私の、ですよね...?」
明楽にしては珍しく積極的なな発言に雅臣は面を食らったように固まり、今度は雅臣が顔を赤く染める番となった。




