episode40
「いいね!このワンピースよく似合ってる!」
「そ、そうですか...?少し可愛すぎる気が...」
「そんな事ないよ。んー、白地に水色もいいけど...ここわ雰囲気を変えて黒地にピンクがいいかな?新鮮味があっていいよ。可愛い!」
「...流石に可愛すぎませんか?」
「明楽、ポテンシャル高いから、どんなのでも似合うよ。」
恋人にそう言われては断ることが出来ない明楽である。そんな葛藤をしていると、雅臣がショート丈のデニムパンツとシックなTシャツを持ってきた。
「明楽。次はこれいこうか。」
「...ショート丈は絶対似合いませんよ...」
「似合うと思うけどなぁ...ダメ?」
「うぅ...。わかりました。」
明楽は渋々それらを受け取ると、再び試着室のカーテンを閉め着替え始める。すると、外から話し声が聞こえてきた。
「お客様、ショッピングデートですか?」
「え?あ、はい。」
「彼女さん、スタイル抜群ですね!」
「わかります?彼女、普段はボーイッシュな物ばかりなので女性らしい物も着て欲しくって。」
「彼女さんに似合いそうな、ボーイッシュだけど女性らしさのあるデザインの物もありますよ!」
店員はそう言うとそのオススメの服を取りにその場を離れた。そのタイミングで明楽は着替え終え雅臣に声をかける。
「ま、雅臣先輩。着替え終えました。」
「ん。どれどれ...!」
「み、短くて足がスースーするんですけど...」
「可愛い...明楽足長いから凄い様になってるよ。」
明楽が試着室から出てきた所を狙ってか、店員が戻ってきた。
「お客様、お持ちしました...わぁ!彼女さん素敵です!もうモデルさん顔負けですね!」
雅臣のコーディネートした服装に身を包んだ明楽に対して、雅臣だけでなく店員までもが絶賛した。店内にいる他の客からも「あの人モデルさん?」と声が上がっている。そして、店員は「それも素敵ですが...」と持ってきた服を明楽に渡してきた。
「パンツは身体のラインをキレイに拾う物をチョイスさせていただきました。トップスはパッと見シンプルですが、ピンクのワンポイントに、小さなフリルが着いているので、ボーイッシュだけれども女性らしさも入った今季の新作となっております。」
店員がそう言うと、雅臣が「そういうのもいいね」と言い店員から服を受け取り、明楽に「しゃあ次コッチも着てみようか」と渡してきた。明楽は「何このデジャブ...薫子とショッピングした時も同じような感じだった気が...」と思いながらも、雅臣と店員の言われるとおりにするのであった。




