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小雫夜話  作者: はなび
22/26

22雫目・雲

一話完結です。


書き下ろしです。


…お話…と言うより、感想文みたいです…。



ある時、走る電車の中から空を見た。真っ青な空に、所々に羊の毛のような、モコモコの雲が浮かんでいた。

隣を走る新幹線の高架の向こうに、鳥がいた。

真っ白い翼を広げて、足の間に卵を抱え、空の上から地上を見ているようだ。やがて、風に吹かれて横に向きを変え、流されてきた雲に呑まれて消えた。



ある時、飛行機の中から空を見た。窓下を埋め尽くす雲の海が見えた。

夕暮れ時で、空は橙色に染まっていた。

雲の海は、淡い桃色と橙色で、斑の波を作っていた。



ある時、夜に車で出掛けた。真っ黒な雨雲が、雷を連れてやって来ていた。

雲の間を走る稲妻を写真に撮りたくて、明かりの少ない場所に来たが、上手くカメラを扱う前に、雨に降られて断念した。



ある時、通勤途中の道で空を見た。薄いうろこ雲で彩られた空だった。

空を横切るように、白い線が空に描かれた。続けて、低い音が耳に届く。

飛行機雲の生まれる瞬間だった。

出来たての線はペンで書いたようにはっきりしていたが、時間が経つに連れ、絵の具を水に(ぼか)したみたいに溶けて消えた。



今まで、たくさんの雲を見た。

どれも同じものは無い。

これからも、空を見上げる度に目にするのだろう。

今度は、どんな雲に出会えるかな?



ありがとうございました。


これ、実際に自分で見た雲です。

いくら綺麗な光景でも、二度と飛行機に乗るか、と思いました(笑)


…カメラの件は、見事に失敗しました…笑って下さい…


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