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遥か東より来た騎士19

街道に沿って北東へ進んで行くと、やがて四つ辻に出た。

「これはどちらへ進んだものか」

「あそこに木こりが見えます。訊ねてみましょう」

言って、ローランが叫んだ。

「其処な木こり殿! リンドウェルへはどの道を進めばよいでしょうか?」

声を掛けられた木こりが寄って来る。

「はい、騎士様。リンドウェルの城は右の道を進めば間もなくでございます」

「この辺りで強盗騎士の話を耳にしたことはあるか?」

「お仲間でしょうか?」

「まさか! 我らはその者らを討伐に来たのだ」

ヨシタカ卿が眉をしかめた。

「左様でしたか!」

木こりの声が弾む。

「知っているのか?」

「知っているも何も! あのごろつきどもは最初、この四つ辻に陣取っていたのでございます。奴らの悪行を、私どもは城代のヴィクター卿にお知らせしました。すると卿はキャメロットへ助けをお求めになったのです。しかし使者は捕らわれ、殺されてしまいました。挙句、数に勝ると見た強盗どもは城へ乗り込み、ヴィクター卿とご家族も殺してしまったのです。折よく円卓の騎士のお一人であるアグラヴェイン卿がお通りになりましたので、奴らを退治してくださるようお願いしたのですが、卿もまた囚われておしまいになりました」

「兄の性格であれば素通りはできなかったでしょう」

呟いたメローラが訊ねた。

「今より2刻ほど前に、ほかにも騎士が通りませんでしたか?」

「私は直接見てはおりませんが、ご立派な騎士様がお通りになったとは聞きました。ただ……強盗どもが討ち取られたとの知らせはまだ……」

メローラの顔が曇る。

「不届き者の数はいかほどか?」

ヨシタカ卿が訊ねる。

「ここに陣取っていた頃は騎士だけなら5~6人、従騎士を含めると15人というところでしたが、城を乗っ取ってから仲間を呼び集めたようです」

「手間を取らせたな」

ヨシタカ卿が駄賃を渡す。

「行くぞ!」

ヨシタカ卿たちは、右の道へ向かって馬に拍車をかけた。

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