表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バカだけど戦えば強いってどうよ?   作者: 狸之大将
北に行くってどうよ?
28/38

北の国の事情

「ほいお前ら、悪いなこんなのしかなくて」

テーブルに温かいお茶が6つ並べられた

あの借金取り退散後一行はクロマの家に

一旦避難したのである

けれどタヌピスが少し遅れて来たので体が冷えていて

心配したクロマが温かい飲み物を出してくれたのだ

「んーや充分だ、飲み物あるだけでもありがたい」

そう言ってズズズッとお茶をすすり

ふぃ〜

いつものようにリラックスした雰囲気で

タヌピスはくつろいでいた

「しっかしいい部屋だな」

マンションのようなところで部屋は3つ

リビングにキッチンもついている部屋が1つ

寝室が1つ

そしてギター置き場としての物置部屋が1つ

1人で住むには充分すぎる部屋だった

「それになんと言ってもこのKO☆TA☆TU!日本のありがたみだよねぇ〜」

ぬはぁ〜

とタヌピスがこれでもかというくらいダラダラしてる

「まぁ熱源 (狸)だけどな」

そうペンが言う通り熱はタヌピスが放射してるのである

「まぁコタツはこっちの世界にあるものじゃないしコタツもどきを俺が作っただけなんだけどね」

クロマは奥の方からお茶請けも取ってきて

テーブルに置いた

「こ!これはえびせんべい!イカみりん!」

お菓子の中でもタヌピスが最も好き好んで食べる

えびせんべいとイカみりん

コンビニでよく売ってるようなそんなに高くもない

ごく普通のお菓子なのだが

「んまぃ〜ほんとにんまぃ〜」

バリバリ食べ進めるタヌピスはお菓子に夢中になっている

「目を輝かせて食べるようなものでもないんだけどなぁ…」

クロマはそう言うがタヌピスは

「この味を再現した人…ありがとう…」

どこか遠い目をして感謝していた

「でもこれどこで?」

タヌピスが疑問に思ったのはなぜこんなところにえびせんべいとイカみりんがあるのか

「作ったに決まってるでしょ」

「え?今?」

「今だよ」

その言葉を聞いてタヌピスはクロマの手をガッシリ掴み

「お・か・わ・り」

「あぁ!?俺ら食う前に皿から消えたぞ!えびせんべいとイカみりん!」

ペンが手品でも見たような感じで驚いている

その隣でぺるしぃが

「僕達が目を離したのはほんの数分だったような…」

不思議そうにお菓子が消えた皿を見つめていた

「おっかわり♪おっかわり♪」




タヌピスがおかわりに夢中になっている中

ペンがクロマに質問を始めた

「この『異常気象』どういうことなんだ?クロマ」

その言葉を聞いてクロマが少し驚いていた

「ペンは水を操ってるから北は異常だってのを察したのかな?」

「少しおかしいと感じていたんだ、止まない雪、そんなものはないと思ったからな」

クロマはお茶を注ぎ直してから話し始めた

「みんなが察してる通りここには魔王がいる」

「いやいるけどな?そこに」

ペンがタヌピスを指さすと

うんうん、と他の3人も頷いた

「それは置いといて…まぁここには氷の化身のような魔王がいるんだけど…」

「けど?」

「実は…誰もそいつのことを見たことないしどこにいるのかもわからないんだよ…」

そして次の言葉が最大の問題点である

「そして、この異常気象を玄武の野郎が無視しているってことなんだ」

「玄武ってーと北の守護者か、またなんで」

ペンがそう聞くと

「ちょっとした観光スポットになってるんだ北は、万年雪の国これはこの世界では珍しいみたいだからね」

ふーん、と話を聞いていた奴らがなんとなく理解していた

「ぷはぁ〜食った食った」

お代わりを食べ終わって腹を叩いて寝っ転がる

「タヌピス、話聞いてたか?」

ペンがそう聞くと

「あぁばっち聞いてたぜ、とりあえず玄武ぶっ飛ばせばいいんだろ?」

一瞬タヌピスが意味不明なことを言ってるとみんなはそう思っていた

「つまりこの事情を隠蔽していた、それは完全にグルって事だろ?なら玄武と魔王が手を組んでてもおかしくないって話だろ」

「でもそれでもし組んでいなかったら?」

「それは一変事を起こして確認すりゃわかることよ、まぁちょっと待ってろ」



タヌピスの言う通り少し待機していたヒマコレ勢

するとタヌピスがいきなり

「クロマ、窓を開けてくれ」

「えぇ…?寒いのになんで…?」

「いいから、ほんと少し開けるだけでいい」

その言葉を聞きクロマは窓を少し開ける

すると小さなトカゲみたいなヤツが窓から入ってきた

「ん?なんだろこのトカゲ」

クロマが触ろうとすると

トカゲの体から炎が出てきた

「うわっち!なんだこのトカゲ!」

ヒマコレ勢がタヌピスを除き戦闘態勢に入るが

「まぁまてお前らこれは俺の使い魔だ」

タヌピスが手を差しのべるとトカゲは

タヌピスの手に乗っかった

「で?どうだった?」

トカゲが身振り手振りで事情を説明する

ちなみに動物の声が聞けない他のヤツらには

何を言ってるのかは全くわからない

数十秒何かを話していて

理解したタヌピスはトカゲを自分の異次元空間に帰した

「で…?タヌピス何がわかったんだ…?」

クロマがまるで不思議なようなものを見るようにそう言ってきた

「クロだ、今夜奇襲をかける」

それを聞いてしょまうは手を上げた

「なぁ?ちなみに俺は肩書きでは守護者なんだが戦いでもしたら仲間割れということになってこの国のバランスに関わるんだけど」

それに関しては大丈夫だ

そうタヌピスが言うと

あるものを取り出した

「これは撮石っていうこの世界のカメラみたいなものらしい」

タヌピスがその石を叩くと映像が浮かび上がった

「これはトカゲに持たせていた映像だ、よく見ろ」

そこには老人と角の生えた男と周りには兵士がいる

「こ、こいつは!コキュートスか!」

「隣の老人は玄武のジジイ間違いねぇな守護者の俺が保証する」

「これを見て分かる通り、兵士もグル全員クロだ」

「でも俺達がこいつらぶっ飛ばしたら国が黙ってないんじゃ?」

「ペンよ俺が何も計画しないでやると思うか?」

「うん」

ズコッ、とタヌピスが顔面から倒れた

「いくら俺でも考える時は考えるぞ…」

「悪かったって、で何をしたんだ?」

タヌピスは懐から紙を取り出した

何かの書状のようだ

「これは北の国の警備のヤツらからもらった逮捕状のようなもんだ、俺の分身がトカゲと行動していてそれを警備員に見せに行って書状を貰ってきた」

「お前いつの間に分身開放してんだよ…」

「それは内緒だ」

このタヌピスの情報収集力は

アニメやらなんやらで鍛えられたものなのだが

まさかこんなところで役に立つとは思ってなかったのは

本人が1番驚いていた

「でもタヌピス、この根回しいつ気がついてやってたんだ?」

ペンがそう聞くと

「え?んなもんゲートくぐって『はい北に来ましたー』のところに決まってるでしょ」

「めっちゃ最初じゃねぇか!」

「だって確信もないのに言えんだろうに、なんか違和感ある程度だったから」

さらにきょっけが不思議なことがあったので聞いてきた

「ところで玄武の城には結界があるはずだけどどうやったんだ?」

「そんなもの決まってんだろ?こ・れ」

タヌピスが拳を指さしてそう言った

「だからさっき警備のヤツらがすぐにきただろう、それくらい今搜索して殺そうとしてるってことだ、わかったか?お前ら」

タヌピスの完璧すぎる計画に全員が不信感しかもっていなかった

「お前ホントにタヌピス…か…?」

少しペンが構えてそう言った

「心外だな、俺がお前らを騙してると思うか?」

「じゃあ…お前の中に眠ってる魔王の名前…言ってみろ…」

もう他のヒマコレ勢は全員臨戦態勢だった

「そんなもの決まってるだろ『イクリプス』だ」

その言葉を聞いた瞬間ヒマコレ勢はその場から散開した

爆音を出して床を蹴りヒマコレ勢は100mはその場から離れた

「野郎…あんなに完璧にタヌピスに変身できるって何者だ…?」

「わからない…けど何かが変だ」

ペンとぺるしぃ

きょっけとしょまうとクロマ

このチームで一旦家から退散した

「あいつらしくなかったんだ作戦が…これは何かあるぞ…」

ダッシュで町を駆ける2人

「けどやっぱりさすがタヌピスだね、こんな状況になっても僕達に逃げるチャンスとカードを残してくれてるんだから」

「おそらく今のタヌピスの中には違う何かが入ってるはずその中のヤツにタヌピスが質問されて俺らを完全に騙し討ちしようとしてた、そこでタヌピスが違う魔王の名前を伝えた」

そういうことだねと

ぺるしぃとペン人を越える速度で走り続けていたら

目の前にダンッ!と何かが上から飛び降りてきた

前に立ちはだかった

「これは!さっきの映像にいた!コキュートス!」

「でもなんか雰囲気が違くないか?」

ペンがそう言ってよく観察してみた

青い体に角が生えてどことなくハデスに似た

おそらく人間体の魔王であるが

雰囲気が全く違うのである

「やぁぁぁぁぁぁっっっと見っけたァ!なぁ!俺の体見てない!?」

「ほらな?」

「いやでも!」

「なぁコキュートス、『お前の中に眠る魔王の名前は?』」

「あぁ!?んなもん『知るわけねーだろ!』」

「タヌピス今まで何してた、いやコキュートスの中にいるからコキュピスって言ったらいいか?」

「んなどうでもいい呼び名はいらねぇよ!」

そう何があったかは知らないが

コキュートスとタヌピスが中身入れ替わっているのである

「あいつは特に強い魔王じゃないんだが…特殊能力があってな…自分と相手の体を交換できるらしい…完全に俺の油断が招いた失敗だ…」

ガクッとタヌピスが膝から倒れた

「どうした!?」

「いや…この体をバッコバコ殴っちまったせいで…もう動かん…」

どうやらタヌピスは道中でコキュートスとあって

戦っていたらしいが完全にタヌピスの方が優勢だったのだが特殊能力の入れ替わりでやられたらしい

「つまりタヌピスの体にはコキュートスがいるのか」

「そういうこと…」

そんな話をしていると後ろからドルルルルと

この世界ではありえない車の音が聞こえてきた

その音を聞いて後ろを振り向くと

「乗れ!お前ら!」

しょまうが運転している車がきた

「おうナイスタイミングだしょまう」

ペンがタヌピスを担いで車の中に入る

5人乗っても全然空間がある広い車だった

「あれ?クロマは?」

ぺるしぃがそう言うと答えは次の言葉で明確になった



「行くぞ!クロマカー!発進!」

「後で覚えてろよ!?」

「えぇ!?これクロマなの!?」

話によると

クロマの体の材質を変えれるらしく

クロマを一旦ゴムにして空気を入れて膨らませて

その後柔らかい金属質にした後車の形を作って

椅子とハンドル置いてクロマがカッチカチになって

完成したクロマカーらしい

「これどうやって走ってんだ?」

きょっけが素朴な疑問を言うと

「クロマの手と足を丸めて折り曲げてタイヤっぽくしてる」

「ハンドルは?」

「んなもん骨にぶっ刺したに決まってるだろ」

しょまうが淡々と説明するがだいぶグロイ話だった

「とりあえずタヌピスの体を取り戻しに行かないとな」

そこでタヌピスが手を挙げて提案した

「なぁ、1つ作戦あるんだがいいか?」

「なんだ?タヌピス」

「ペンときょっけが前衛、俺とぺるしぃとしょまうとクロマが後衛の作戦なんだけどな…?」


クロマカーがコキュートスを探しながら

走る中その作戦を聞いてヒマコレ勢全員が了承した

久しぶりの6人共闘大作戦だった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ