勝利の湯は甘酒と恋の味
カポーンとそんな音が聞こえてもいいだろう
タヌピス達は温泉に浸かっていた
もちろん今回は男女別の温泉だ
そう、ここはホテルの温泉である
タヌピス達は勝利の温泉に浸かっていた
戦いが終わる頃にはもう深夜を回っていた
なので今使用している人はいないほぼ貸切状態であった
ちなみにマロンはもう寝ている
そしてなぜかぺるしぃはまた太っていた
真名開放終了したらまた太ったみたいだ
「いやぁ~勝利の温泉は最高だねぇ…」
「僕も疲れたから最高だよ」
「そういやこの3人で入るのは初めてか?修学旅行の時はクラス違ったしな」
あぁ、そうだねぇと昔話を挟みながらゆっくりと会話を楽しんだ
ところでよぉ…とペンがある話を振ってきた
「タヌピスさんよぉ…俺が合流してない時にあいつらと風呂入ったそうじゃねぇですかぃ?」
「はぁ…?はっ!?何の話かなぁ…?」
最初は何のことかホントに分からなかったタヌピスだったがあいつらと言ったらあの2人しかいない
タヌピスの顔が真っ赤になってきた
そうだ舞とアイと入ったんだった俺…
「おやぁ?顔が赤いですねぇ?どうしたんでしょうかねぇ?」
それはあれだ!とタヌピスがあるものを手にしていった
杯だろうか?中に何か入ってる
「酒飲んでるからかな!酒飲んでるから顔が赤いんだろうな!」
「な!?タヌピス僕達はまだ未成年だぞ!?飲んじゃダメだろ!?」
とぺるしぃが猛抗議するが
「ぺるしぃよく見てみろ。これ甘酒だ」
そうタヌピスの杯の中に入ってるのは
白酒のようにも見えるがただの甘酒である
タヌピスはお祭りやら賑やかなところが好きなので
その度甘酒を飲むのだが美味しくてちょっとした好物になってきてるのだった
「というわけで、酒は関係なし顔が赤いのはなんだろねえ?」
うぅ…とタヌピスが観念したように唸っている
「その…舞助けた時にお礼ってことで…せ、背中流してもらって…それで…胸が…」
マジか!?とペンが大声で叫び始めた
「お前羨ましすぎるぞ!?あー師匠だからってことで俺もお願いしようかなぁ!?」
ヒュンと風切り音が聞こえたと思うと
キィン!と壁に鉄が突き刺さる音がした
2人が冷や汗混じりで
その突き刺さるブツに目をやった
紛れもない鉄剣だったしかもその鉄剣には見覚えがあった
だってあれ俺が舞にあげた剣じゃないですかやだー
って舞の剣?
すると向こう側から声が聞こえた
「あーすいませーん素振りしてたらすっぽ抜けましたー」
すると俺ら2人は壁越しにこういった
『す、スンマセンしたぁぁぁぁぁ!!!』
その声の正体がわかったのか舞はこう言い始めた
「あ、いや!タヌピスはいいのよ!?その…命の恩人だし…文句があるのは師匠の方です!」
俺だけぇ!?とペンが抗議し始めた
「どういうことだよ!?タヌピスがいいなら俺もいいはずだろ!?」
そこです!と舞が言い始めた
「タヌピスは純粋に助けてくれたから…その恩返ししたかったから!しかも師匠みたいに変な動機ではなかったし!」
チクショオオオオォォオ!!!とペンが地面を叩いている
「でも僕少し驚いてるかな?タヌピスが3次元に興味示すなんて」
確かにとペンが復活して言った
「俺だってその…女性には興味があるし…」
ほほう…とペンが意地の悪そうな顔になった
「聞いてくれー!タヌピスが女性の「身体」に興味あるってよ!」
と「身体」というのが余計についていた
すると向こう側から
「タヌピス…ちょっと壁に寄って…」
と声が聞こえた
とりあえずタヌピスは壁に寄ることにした
「ほ、ホントなの?」
「何が?」
とタヌピスが問い返すと
「女の子の…身体に興味があるの…」
「な、無いわけじゃないけど…」
「正直に言って」
「ごめんなさい結構あります」
とタヌピスは正直に言った
すると壁越しにふ、ふーんと言う声が聞こえる
「そ、そのタヌピスが興味あるなら…少しくらいなら…いいよ?」
無駄にその最後のいいよ?にドキッとしてしまった
くっそ…なんで俺が3次元でドキドキせなあかんのだ…
確かに舞は可愛いけど…
まさか俺が3次元を可愛いと思うなんて…
そうタヌピスはこっちに来るまではどっぷり二次元の浸かっていた
アニオタなのである
でも、こっちの人達は少し二次元に似てる
萌えを感じる
舞はまんま日本から来たみたいだけど
どうしてだろう二次元の要素がある
「お、おう…考えとくよ…」
と言ってタヌピスは壁から離れた
「お前ばっかりいいよなぁ…」
「僕はそんなにいいとは思わないけどね」
はいはい…とタヌピスは疲れたように言った
するとペンが剣が飛んできたことを考えた
「ん?これ穴空いてんじゃね?」
おお!と剣が飛んできて空いた穴から向こう側を見始めたペン
すると水が飛んできた
「ぶっわ…水…?あっちいぃいいいいいいいぃぃぃ!!!!」
とペンがいきなり悶え始めた
そうペンがかぶった水は熱湯だった
おかしい…舞が使えるのは水だけなはず…
この場で火が得意なやつは!
とタヌピスに目を向けた
「あぁ、俺が火の魔法を齧らせたわ」
はぁぁぁ!?とペンが言っている
熱湯にすること位はできるようになったはずだろ
とタヌピスが言うとぺるしぃも
「一応僕も恵みの力を齧らせたんだけど…」
とペンが身体の異変に気づく
全身が動かなくなった
「身体が…痺れ…」
ぺるしぃは自然の恵みを操ることが出来る
その中の植物からでる麻痺毒だろう
「舞もすげぇもんだな僕達ヒマコレのトップ3の属性を教えてもらえるなんて」
そうだなとタヌピスが言った
そうヒマコレの属性使い最強はタヌピス、ペン、ぺるしぃである
タヌピスは火
ペンは水
ぺるしぃは自然
その力の頂点がここなのである
タヌピス以外にも火を使うやつはいるが
タヌピスがヒマコレ最強の火使いなのである
「あいつも俺らみたいに強くなってもらいたいものだな…」
とタヌピス達が鬼に気づくのはまだ先の話だろう
「舞さん何を話していたんですか?」
「い、いや!?何でもないわよ!?」
どうしてそこまで動揺するんですか…
とアイの冷静なツッコミが入った
「それにしても…舞さん大きいですね…」
何が?と言った瞬間アイが舞の胸を揉み始めた
「ヒャッ!なにしゅるの!」
おぉ…とアイが声を出した
「この形…この柔らかさ…爆弾ですねこれは…」
そう言いながら舞の胸を揉みしだいている
「ヒァッ…アイ…もうやめて…んっ…」
「ほらほらここがいいんでしょ?ほらほら?」
「んんっ…い、いい加減に…しろー!」
とアイを真上に飛ばした
まぁ露天風呂なので当然上に上がったら見えるわけで
「あ?」(タヌピス
「ん?」(ペン
「え?」(ぺるしぃ
と男性陣の素っ頓狂な声が聞こえた後
「うっ…ウァァァァ!!!死ねぇええええぇぇええ!!」
と空中に魔法陣が展開されて
隕石やらレーザーが降ってきた
「あぶねぇええぇぇええ!!!」
「おい!タヌピス!避けてないで完全破壊で破壊しろ!」
「僕なんも関係ないんだけどおおおおぉぉ!!!」
「あぶねぇええぇぇええ!!!」
「だから破壊しろってえぇえええ!!」
と男性陣が避けてる間にアイは下に戻っていた
「やってくれましたね…舞さん…」
「胸揉んだ仕返しよ」
とその後は雑談して終わった
けど男性陣の回避は終わってなかった
「のぉおおおおぉぉおおお!!」
「いい加減にしろタヌピス!!!」
「僕関係ないんだけどぉおおおお!!」
「あぁ、疲れた」
「お前が早く破壊すれば話は早かったんだよ」
「まぁ僕達3人でようやくだったからね」
魔法陣はかなり上の方にあってタヌピスの超人的な身体能力でも届かないところに置かれていた
それでどうしたかというと
ぺるしぃが恵みの力で巨大樹の種と栄養の力を使い
ペンが特殊な水で成長させ
それで成長した木に乗ってタヌピスが魔法陣までいって破壊するっていう流れだった
「あ」
「あっ」
とあの会話があってから舞と面と向かって話すのが初めてのタヌピス
どこか恥ずかしさがある
「あー、 えっとー…」
「あ、あよ...そにょ…」
と舞は口が回ってなかった
そして後ろからニヤニヤと擬音を口に出して
あからさまにニヤニヤしている2人がいた
「あらあら?どうしたんだろうなぁ?ぺるしぃ?」
「いやぁ、なんだろうねぇ?ペン?」
絶対なんかあっただろと言いたいのか
ぺるしぃとペンが後ろで話をしている
「あ、あの話…考えた…?」
と舞が聞いてきた
まずい!どうする!?俺は興味あるけどここで手を出さなかったら嫌がってると思われるしけど断らずに「お願いします」なんて直球で言えるわけねぇだろ!?こういう時なんて言えば正解なんだ!?このまま黙っててら不審がられるしあぁどうすればいi(ry
と考えているうちにタヌピスの顔が真っ赤になって
その場に倒れてしまった
「え!?タヌピス大丈夫!?」
とその日の夜の記憶はそこで途切れていた
そして次の日
「さぁ!皆さん!アウターワールドへ行きますよ!」
とゲートのあるところへきた
この扉は数年に1度開くらしい
「あー、頭がガンガンする…」(タヌピス
「僕昨日の疲れでだるいんだけど…」(ぺるしぃ
「まだ港から物持ってきてないんだけど」(ペン
「眠い…」(マロン
「あぁ〜私は昨日なんてことを言ってしまったのぉおおおお!!」(舞
と全く一体感のないチームが出来上がっていた
そんなの関係なしにアイがゲートを開き始めた
「皆さん!私の村を救いに!救世主として参りましょう!」
「救世主」という言葉にタヌピスが反応した
「よっしゃァ!残りのヒマコレメンバーを揃えて!世界の救世主になるぞ!行くぞお前ら!」
「僕は着いてくよ任せてタヌピス」
「あぁ、いっちょやったろうぜ」
「着いてくよ兄貴」
「わ、私も!頑張るわ!」
とタヌピスの一言でいつもの一体感が戻った
「では行きましょう!」
そうしてタヌピス達は門をくぐって行った
けどゲート内は歩いて行くわけでもなく
すぐつくわけでもなく
飛んで行くので
「うえぇぇええきぼぢわるい…」
とタヌピスがゲートの内で吐くやらなんやらで
台無しだった




