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バカだけど戦えば強いってどうよ?   作者: 狸之大将
異世界へ行くってどうよ?
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鬼の剣士

「ハァ…ハァ…」

「あんれまぁ、うちの剣をこうも受け続けるとは。やるやんね。」

舞VS舞妓風剣士もなかなか壮絶な戦いになっていた

おかしい…どうしてあの剣は私に張り付くように飛んでくるの?

その効果を探るべくもう一度突っ込む

キィン!と鉄と鉄のぶつかり合う音が聞こえて

剣が弾かれあった

が、剣士の剣は舞めがけて再度くっつくように飛んできた

それを舞は間一髪避ける

「この一瞬私の体も吸い寄せられる感じ…わかったわ!あなたの剣には磁力が宿っているのでは?」

ほう…と剣士は感心したように言った

「ようわかったのぉうちのこの剣は磁力をもっとる。相手にその磁力を与えて引きつける力があるんよ」

それに剣士は居合切りの要領で斬ってきてるのだが

その抜刀スピードが速すぎるのだ

通常居合切りは抜刀してから斬るまで少し時間がある

しかしこの剣士は抜刀してから斬るまでだいたい0.01秒くらいなのだ

「もしかして鞘の方にも磁力があったりするのかしら?」

「そっちにも気づくとはほんにやりおるな」

そうや、と剣士は言い出した

「この剣はN極鞘はS極なのさね」

そして鞘は機械じみたもので

丁度持ち手の部分にスイッチがある

「このスイッチを押すことで鞘がN極になり反発する力で素早い抜刀をしてるわけさね」

てことはあの鞘は機械…?

なら!

魂付属ソウルエンチャント!」

舞の剣に水がまとわりつき始めた

相手は少し刀身が短め

剣の長さならこっちが有利

だけど相手は居合いの天才

下手に詰めよれば斬られるかもしれない

ならば!

激流波スプラッシュスコール!」

まとわりついた水を竜巻のように形を変えて

剣士へと飛ばした

しかし剣士は避けようとしなかった

なぜなら舞の水はペンのと違って遥かに威力が弱く

危害があるわけではないのだ

けど!これなら!

剣士は水をかぶりずぶ濡れになった

「あれまぁ…服がびしょ濡れや」

「よし!」

そうして舞は突っ込んだ

「いい作戦や実にいい…けど無意味や」

と、剣士は抜刀の構えをした

「嘘!」

舞は剣でガードしようとするが

「遅い、磁抜刀!」

ヒュっと風切り音が聞こえたと思うと

舞の腹が切れた

「グッ…」

「甘いなぁ…」

あの鞘はどう見ても機械そのものだった

けど抜刀ができる

「濡れたはずよね…その鞘…」

舞が息を切らしながら聞くと

「なぁに簡単なことや、これは防水や」

そう、鞘は防水だったのだ

だから濡れても抜刀ができたのだ

斬られた腹から血が止まらなかった

あまり長くもたないだろう

だから舞は早めに終わらせるために

地面を蹴るように加速して突っ込んで行った

「剣技!一刀両断!」

「磁抜刀!」

キイン!と舞の剣が弾かれた

そして剣士が

「回収!」

と言って剣を瞬間的に鞘へ回収した

「マズイっ…」

すると剣士がそのまま抜刀の構えになり

「抜刀術!三段斬り!」

抜刀の勢いを生かしたまま

3回斬ったのだ

しかも性格の悪いことに斬ったのは腹

腹のところに傷が3つ増えた

「ウァァァァアァァァア!!!」

舞はたまらず叫んだ

「痛いやろ?斬れ味抜群や」

ドクドクと腹からの血がさらに出てきた

止まることはないだろう

剣士はそのまま舞の状態を確認しにきた

「血は止まりそうにないなぁ…まぁほっといたら死ぬやろな。ほんに楽しかったで娘さん」

そのまま舞から離れて結界が解かれるのを待つようにした

私…このまま死ぬのかな…

走馬灯のように思い出したのはペンとの修行の時だ






「敵と会って負けない方法とは!」

「いきなりだなぁ…」

と舞がペンに詰め寄って聞いている

「そうだなぁ強いて言えば」

「強いて言えば!?」

「諦めるな」

へ?と舞が素っ頓狂な声を出した

「他にはないんですか!?すごい技とか!一撃必殺とか!」

「バカかお前は!」

とペンが怒鳴るように言った

「強い力なんてすぐつくわけじゃねぇ!俺だってポセイドンの力を操るにも努力したんだよ!」

「す、すいません…」

と、涙目になった

「あー、悪いここまで言うつもりはなかったんだがな」

グスンと鼻をすすってペンの話を聞き始めた

「俺らは戦いでは絶対に諦めないのさ」

なぜ?と舞が聞くと

「諦めることで残りの可能性を無くす、もしまだ体が動く0.1%でも可能性が残ってるなら俺達は諦めないのさ」



『舞よ…』

「こ、この声は…ま、魔王…」

『俺がお前に力を与えるためにお前に唾液を垂らしてもらった時にそこを伝って俺の魔力を流した。だからこうやってお前と話せてる』

力を…と舞は言った

『お前は力を欲するか?』

舞は倒れながら考えた

しかし舞が出した結論は

「いら…ない…」

何?と魔王は言った

「ホントは…欲しいけど…いらない…」

けどね…と舞は言った

「私の中にも…何かいるような…気がするのよ…」

そうか…と魔王は言った

「あんた…こっちと話してていいの…?」

『幼女1人相手簡単に出来なくて何が魔王だ』

そうね…と言った

『なら、俺は消えよう健闘を祈る』

と言って魔王の気配は完全に消えた

そしてペンの言葉を思い出す

「諦めるな」

そうね諦めちゃダメね

「0.1%でも可能性が残ってるなら俺達は諦めないのさ」

確率なんてどうでもいい私はあいつを倒したい

と舞の体が自然に動き始めた

だけど様子がおかしい

「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴゥ!!!」

「なんや、まだやるん…なんやそれは」

今の舞の姿は鬼そのものだった

2本角が生えて目は赤そして片目が燃えている

鎧はまとってないが代わりに鬼火がまとわりついてる

口元には牙が生えて

タヌピスからもらった剣は形を変えて大刀になっている

そして腹の血は止まっている

まさに鬼神そのもの

「お前を…倒す…」

「なんや、この力は…ふざけるなや!」

と剣士が突っ込んで来るのと同時に

舞も突っ込んで行った

「磁抜刀最終奥義!千斬!」

ハァァ…と舞は息を吐いた

その息も燃えている

鬼牙きば

と言うと舞は抜刀した剣ごと剣士の腹から真っ二つにする

「てめぇがやったのを鬼返しだ」

と言うと舞はその場に倒れた

『ったくあの野郎俺の封印解くだけ解いて行きやがって…まぁいい…これからよろしくな舞』

と、何ものかが舞の中で言うのであった

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