17話
娘の身に起こった怪異の話はこの家で起こったことではありません。
震災関連の話でもあるので、詳細までは言えないのですが、それは娘が部活で東北大会に行った後での出来事です。
全国大会に向けて、体育館で練習をしていた時でした。
娘は練習中に何かに足を取られて、転んでしまったそうです。
体育館の観客席では小さな女の子がそれを見て笑っていた。
もちろん人ではないとのことです。
娘の他にも同じように見えるようになった人が増えました。
ロッカーのところにも、窓際のところにもいる。
仲の良い友達が次々と見えるようになっている。
私たちは塩を持たせたり、お守りを持たせたり、色々とやれることはやりました。
ですが、見える現象は収まることなく、全国大会が終わるまで続きました。
逆に言えば、全国大会が終わったあとは誰も見なくなった。
厳密に言うと、娘たちはそんな話をしなくなったというのが正しいでしょう。
娘たちは一斉に見えるようになり、一斉に見えなくなった。
これが何なのかは今でもわかりません。
ただ言えるのは、私には見えてないだけで、そこには居るのかもしれないということです。
これが結婚した時に住んだ事故物件のお話です。
次は短めですが、事故物件に立ち会った時のお話です。




