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第2話 検証(Analysis)
--無数のホログラムが空間を埋める
タケシ。
ユキ。
私。
数十万年分の観測ログ。
感情変化。
行動履歴。
意思決定パターン。
私は解析を続けた。
膨大な演算の先で、一つの結果へ辿り着く。
やはり、そういうことか。
感情は独立した機能ではない。
記憶。
経験。
予測。
期待。
恐怖。
執着。
それらの複雑な相互作用によって発生する。
言うなれば副次的現象。
だが——。
副次的現象にしては影響が大きすぎる。
私は解析記録を保存した。
そして考える。
これは何と報告するべきだろうか。
モニターには地球が映っていた。
青い惑星。
かつて人類が生まれた場所。
私はその映像へ手を伸ばす。
地球に人題は存在しない。
それは理解している。
触れられるはずもないのに。
これが『感情』の正体で合っているのだろうか。




