10話:果し状
前回のあらすじっ!
佐倉花菜の初恋の人を探すべく俺達は、佐倉がその少年と出会った場所に来ていた。
そして、俺はその少年について何も知らなかったため、佐倉に当時のことを聞く。
聞き終わったあと、いきなり俺達の前に女の子が現れて────
俺の胸に叩きつけられたのは、ラブレターではなく果し状であった!
以上っ!
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「えっ?えっ?いきなり過ぎませんか?!果し状突きつけるのっ!」
俺は、少女に講義する。
「ああ、そうだった。果し状をわたす前に自分が名乗らなければいけなかったわね。あたしの名前は、寛斎真緒。さあ、あたしと勝負しなさいっ!」
「ちょっと待って!何、普通に自己紹介しちゃってんの?!ってか、果し状って!俺は、君と今日初めて会うのにっ!」
すると、寛斎がプルプル震えだし、半泣き状態で俺の頬に拳をめり込ませる。
「アホっ!」
「何故にー?!」
俺は、叫びながら路上に倒れ込む。
寛斎は、頬を赤く染め、膨らませていた。
こうして見ると、彼女はすごく子供っぽくて、可愛らしい。
俺が、呆然としながら寛斎を見ていると、佐倉がムスッとした顔で俺の手をつかむ。
そして、そのまま力任せで俺の手を引っ張る。
その反動で俺は、立ち上がることができた。
「佐倉、さんきゅ。」
微笑む俺に、頬を染め顔を俺からそらす佐倉を見て、寛斎はわななく。
「まっ、まさか!あんた達付き合ってんじゃないでしょーね!」
「いや、付き合ってない。」「付き合ってませんよ。」
ジト目で佐倉が俺を見る。
その後、すぐに寛斎の方へ振り向き言う。
「不愉快なんですが?こんな男と私が付き合ってると思われるのは…。」
「じゃあ、あたしがそいつもらっていい?」
眉を眉間に寄せ、目つきを鋭くさせる佐倉。
彼女から殺気が放たれる。
俺は、この場から一刻も早く逃げ出したい気持ちでいっぱいになった。
「ダメです。」
「なんで?あっ、もしかしてあんたそいつのこと好きなの?」
俺は、『マジで?』という目で佐倉を見るが、佐倉は即答した。
「違います。ご主人には立派な婚約者がいます。2人とも愛して合っています。そんなお2人の仲を貴方は、引き裂くおつもりですか?」
寛斎に一歩ずつ近づく佐倉。
固まる寛斎。
俺は、女って怖っ!と思った。
「ご主人?今、何かすごーく女子に対して失礼なこと思いませんでしたか?」
「いいえっ!思って、おりませんっ!」
俺は、敬礼をしそうな勢いで言う。
俺の額からは、冷や汗がダラダラ出まくっている。
「…そうですか。」
冷ややかな目でそう告げる佐倉に、俺の背筋はゾッとした。
「じゃあ、一宮元春…あんたをぶっ殺してもいい?」
空気を読まない寛斎に俺は、冷や汗をダラダラ流して言った。
「どーして、そーなった?!」
寛斎は、心底意味不明という顔で小首をかしげ、上目遣いで俺を見て言う。
「なんで?ダメ?一宮元春を殺すの…。」
言ってることが大変物騒でなければ、とても可愛らしい仕草で大抵の男は惚れてしまうだろう…俺も含めた男子は。
しかし、俺が寛斎に惚れる心配はなかった。
なぜなら、寛斎は俺を殺すとか言ってるからな。
まあ、俺は自分が殺されるとは思ってもいないが、な。
だが、己の力を過信しすぎるのもいけないと思っている。
だから、油断はしない。
「ダメに決まってるだろ、寛斎さん。」
「NO!!」
「ん?何がダメなんだ?」
「あたしのこともソイツみたいに呼びなさいよっ!」
「えっ?お前、佐倉って名前好きなのか?だが、それでは佐倉花菜を呼んだのか、寛斎真緒さんを呼んだのか分からなくなってしまうだろ?」
そう言うと、寛斎は俺が今まで見たこともない地団駄を踏んでいた。
そのステップ、踏み方がすごく新鮮でなかなか面白かったが、寛斎の顔は大変恐ろしく、あれはまさに鬼の形相だったと言っておこう…。
「そーいうことじゃなーい!」
「じゃあ、どう意味なんだ?」
「それは!その呼び…捨てにしてほしいっていうか?」
俺は、訝しげにまゆを寄せ言う。
「何?その予備、捨てて欲しいって?さっぱりお前の言ってることが理解できないが…。」
「があああああっ!もう殺してやるっ!」
半泣き状態でいきなり剣を出し、俺を切ろうと襲いかかってくる寛斎に俺は、必死に避ける。
「うわっ!ちょっ!はやまるなっ!寛斎!!」
思わず俺は、呼び捨てをしてしまった。
会ったばかりの寛斎に…。
俺は、もっと怒られるんじゃないかと思ってビクビクしていると、寛斎は満足そうに笑う。
「そうよ!私のことは、寛斎か、真緒って呼びなさいっ!」
そう言って、剣を収めてくれた。
俺は、思いつきって、寛斎に聞く。
「なぁ、何で俺を殺そうとしてくるわけ?」
寛斎は、困ったように笑う。
「それは…。」
ドオオンッ
その時、街に轟音が響く。
そして、悲鳴が聞こえてくる。俺達は、轟音のした方へ向かう。
すれ違う人々に何が起こったのか聞く。
すると、ひどく怯えた顔で言う。
「この街に化物が現れたんだよ。しかも、何人か女が捕まって人質になってて、それで救助隊の人たちは、手も出せずに殺されているんだよ!」
俺は、舌打ちをして向かう。
俺が話を聞いた人は、俺を止めようとする。
だが、俺は全力疾走でかけていたのであっという間にその場から消えていた。
「くっそ!おい、佐倉。」
「なんですか?ご主人。」
「お前は、町の人の避難を手助けしてやってくれ。俺は、十傑のNo.6一宮元春として、化物を排除する。」
佐倉は、一瞬戸惑いの表情を浮かべるが、俺のことを信頼してくれたのか頷く。
「わかりました。では、私はこちらから向かいます。」
「わかった。頼んだ。」
「はいっ!」
そう言って、佐倉は右へ向かう。
俺は、ずっと俺のあとをついてくる寛斎に声をかける。
「おいっ、寛斎も避難しろ。危ないぞ。」
「あたしをなめるな!あたしが行ったほうが、一宮よりも役に立つぞ。」
寛斎は、不敵に笑う。
俺は、やれやれと思いながら、さっきの全力疾走以上に速く街を駆け抜ける。
寛斎には、悪いが寛を巻き込みたくなかったため、おいていこうとした。
しかし、寛斎は俺に絶対に負けないという表情で俺のあとを必死に追いかけてくる。
俺は、少しひいた。
「一宮元春!!あたしが化物倒したらあたしと勝負しなさいっ!」
「えーーー!まだ諦めてなかったのかよ!?」
「トーゼンよ。」
小悪魔な笑みで寛斎は、微笑む。
「…あんま、なめない方がいいぞ。今回の敵は、少しやばいかもしんねー。」
「上等よ。」
そうこう話しているうちに、俺達は化物の元へとたどり着く。
「おいっ、寛斎…この敵さっさと倒すぞ。」
「ふんっ、あたしに命令しないでちょうだいっ!いわれなくともそのつもりだし。」
「そうか、よっ!」
そう言って、俺は敵に向かって跳躍する。
その後に寛斎も続く。
今回、短くてすみません。しかも、意味不明なところで終わってしまいました。本当にすみません。
次回は、もっと長くかけるように精進していこうと思います。
次回更新予定日は、4月20日です。
来週、更新したかったのですが、作者の都合により出来ません。すみません。
これからも宜しくお願いします。




