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仮病だと知っていましたよ、殿下。あなたを愛していた頃から。今は愛していないので、失礼します

最新エピソード掲載日:2026/05/08
薬師の家系に生まれた伯爵令嬢エルナには、ずっと黙ってきた秘密があった。

婚約者のクロード侯爵子息が何より優先する幼馴染、テレーズ嬢。「また体調が悪くて」と言い訳のたびに約束を反故にされてきた。夜会の同行も、大切な式典への出席も、全部。

それでもエルナは笑顔で耐えてきた。──薬師の目には最初から分かっていたのに。あの子は病気ではない。

黙っていた理由は一つだった。クロードを愛していたから。

けれど今日、その気持ちが消えた。

花茶会の席で、テレーズが「また少し体が……」と囁きながら、扇の陰でエルナを見て微笑んだとき。

その夜から、エルナは静かに動き始めた。婚約解消の手続き。薬師見習いとしての辺境採用。そして、一枚の記録書。

クロードが追いかけてきたとき、エルナはすでに辺境伯の館の薬草庫にいた。若き辺境伯から「あなたの知識がなければ領地が立ち行かない」と何度も言われながら。

「エルナ、待ってくれ──テレーズのことは」

「存じています、殿下。それより、辺境伯がお呼びですので失礼します」

ざまぁと溺愛、確約。ハッピーエンドです。
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