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8話 王都の外へ

今日だけで寝る前に書いたのも含め3話も更新してしまった!

 王都の門前に到着し全員が武器の確認を行っている中、俺はリュックの中を確認していた。

このリュックにあるものは刻印持ち専用の店を見て回っていた時に買ったものだ。

どの商品もゲームなどで見るような安価な値段では売っておらず、昨日食べたようなパンでさえ高かった。

───────────────

リブラの価値「円換算」


1リブラ(正三角形)=300円

5リブラ(正四角形)=1500円

10リブラ(正六角形)=3000円

50リブラ(正円形)=15000円


昨日貰った布袋には1人あたり「100リブラ=3万円」入っており、50リブラ硬貨は1枚。残り50リブラは他の硬貨で用意してあった。


───────────────

 

 俺は、10リブラ(3,000円)もした安物の背負い袋の紐を締め直した。

中には、5人分の命が詰まっている。


「……パン、これだけだよな」

1個2リブラ。日本円にして600円もするのに、パサパサの硬い黒パンが15個。1人につき、1日たったの1個だ。

あとは、1枚5リブラ(1,500円)の乾燥肉が5枚。止血剤が3瓶に、1個30リブラ(9,000円)もした撤退用煙幕が2個。

5人の支度金を合わせて15万円もあったはずなのに、宿代を払い、この最低限の物資を揃えただけで、もう手元には6万円ほどしか残っていない。

 宿を出てここに来る前に武器屋で一番安かった15リブラ(4,500円)の中古の肉切包丁を腰にぶら下げた。

100リブラ(3万円)以上するナマクラな剣さえ買えなかった俺に与えられた、唯一の「刃物」。

(保険とはいえ、こいつで戦わないことを祈ろう)

 リュックの確認を終えて袋を背負った俺に熊獣人が声をかけてきた。

「14209番、準備はいいか。もし、食料が尽きた時はそいつで『獲物』を捌いてもらうからな」

熊獣人が、俺の肩を叩いて笑う。

その笑顔が少しだけ不気味に見えたの内緒だ。


「全員準備はいいな。目的地までの地図は先程兵士から貰ったが、如何せん古い地図だ。魔族の進行後ろくに探索も進んでおらず、気休め程度の物だと思っておいてくれ。第32班、行くぞっ!!」

 熊獣人が全員を見渡しそう声をかける。

いよいよ。俺達はこの未知の世界の外に足を踏み出した。


 王都の外は自然豊かで見たことない動物もちらほら見かけるくらいには平和な空気だった。

俺達は兵士から貰った地図を頼りに「東の草原」

という場所を目指してはいるが、見渡す限りが草原でどこがその場所なのかわからない。

周りを見渡すとポツポツと苔むした石壁や建物の壁であっただろう場所などが見えるため、恐らくこのエリアはかつての王都の一区画だったのだろう。

 しばらく歩いていると遠くから爆発音が聴え、煙が上がっているのが見えた。

「どこかのパーティーが戦闘しているのか?皆、1つ提案してもいいかな」

俺はすぐに周りに声をかける。

「この音の発生源、方角からして恐らく俺達と同じエリアでの任務があるパーティーだと思う。これから俺達も戦闘を控えている以上、敵がどのようなものか見ておく必要があると思う。だから少し見に行ってみないか?」

 俺の言葉に女エルフが返す。

「確かに敵を知るのは必要だと思うわ〜。だけど私達の物資は最低限しか持ってきてないし、もし戦闘に巻き込まれた場合はどうするつもり?」

「11054番、確かにそこに不安はあるよ。でも、敵の情報があるのとないのじゃこれから先の任務での難易度も多少変わると思わないか?この先にいるパーティーの動き方次第では巻き込まれないかもしれない。」

  俺の返答を聞いた女エルフは少し考える素振りを見せていると、少女が小さく手を上げて「あの」と声を上げた。

「ボクは、14209番に賛成です。もし、戦いが終わっててもその死体とか見れるだけでもある程度の情報は得られますから…」

そこに熊獣人も加わる。

「それもそうだな。どうだ、11054番。2人が言うことにも一理あるとは思わないか?」

 女エルフは頷くと「そうね」と一言呟いた。

俺は狐獣人にも声をかける。

「14210番は、それでもいいかな?」

「うん。問題、なしです。11054番、一緒に偵察、行きましょう。」

 心なしか瞳をキラキラさせている狐獣人は女エルフに声をかける。

「そうねぇ~、14210番と先に様子を見に行くわ。皆はもしもの準備をしておいて〜」

 女エルフは腰に下げていた二刀の柄をカチリと合わせると弓にしてから狐獣人と一緒に走り出す。

みるみるうちに小さくなっていく2人の背を見ながら俺は異世界人の身体能力に驚きつつも、熊獣人と少女に前後を挟まれるような形で護衛されながら移動を開始した。

今回も読んで頂きありがとうございます!(´▽`)

読者の皆様に、楽しんで頂けたら幸いです。

数日以内に次回を投稿する予定です!


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