5話 役割決め
早く戦闘シーンに行きたいけど、書きたいことが多すぎます( - - ;)
熊獣人(07241番)の案で広間の隅に移動した俺達はこのパーティー内での役割を決めるための話し合いをしていた。
「まず、みんなの武器や得意なことを知りたい」
俺は最初にそう口にする。
(ゲームのパーティー編成も武器、特性を見ることから始まるからな)
この言葉にすぐに反応してくれたのはやはり熊獣人が最初だった。
「ならば、俺から話すとしよう。俺の武器は見ての通りこのタワーシールドだ。」
そう言って熊獣人が大型の下部の尖った盾をバンバンと手で叩く。
盾の縁が刃物のような形状になっており振り回すだけで相手を叩き切りそうな見た目をしている。
「この盾は縁に刃をつけることで振り回して相手を攻撃することもできる。それと…」
彼はそういいながら牙をむき出しにした表情(笑っていると思われる)で右手を目の前に掲げると、装備されている篭手には小さな爪が付いていた。
「この篭手に装備された爪だ。護身用の武器のようなものだと思ってくれていい。得意なことは見ての通り前線で敵を抑えることだ!」
熊獣人が喋り終わるのと同時に「次は私ね」との声で女エルフ(11054番)が話し出す。
「私の武器は弓よ。」
彼女の手には弓は見当たらず腰に剣を2本下げているだけだった。
「あの、11054番。その弓はどこに?俺の目に見えるのは剣が2本だけなんだけど…」
俺の言葉に「あら?」と一瞬不思議そうな顔をした後に2本の剣を手に取ると、その剣の柄をカチリと合わせた。
たしかに弓の形になったが弦がない。
俺が口を開く前に女エルフは説明を始める。
「弦がないって思ったでしょ~?見ててね、魔力を通すとー、ほら!こうやって魔力糸が出てきて弦の代わりになるの。矢も私の魔力を形状変化させたものと、この矢筒に本物の矢が入ってるわ」
女エルフは喋りながら実際に弓として使えることや、後ろ腰に下げてある矢筒を手に取り見せてくれた。
「主な役割は斥候、私は目が良いの」
彼女はそういうと目を指さしながらパチリとウィンクをした。
(見た目は母性強いのに、意外と茶目っ気のある人なのかもしれないな…)
俺はそんな感想を抱いた。
「つ、次はボクが…!」
ふんわりとした祈祷服を着た少女(13882番)が両手を勢いよく前に出すと「これです!」と手首にはめられているアンクルを見せてくれる。
「ボクはこのアンクル、です。ま、魔石をここのソケットにはめると魔力が充填されて魔法が出せます…。得意なことは、回復、です…」
と、尻すぼみになりながら話してくれた。
(この子は親戚の小さい子に似てるな…)
と少し思いながら「ありがとな」と頭を撫でる。
ビックリされたが気にしない!
「次は、あたし。武器はこの槍です。役割は遊撃?を任されていました。」
狐獣人の少女(14210番)はそう言って穂先がやけにデカい短槍を見せてくれた。
少し得意げな顔をしているのが可愛らしい。
「最後は14209番なんだが、お前の得物はなんだ?」
熊獣人がこちらを見ながら喋りかけてくれるが、俺はバツの悪そうな顔をして手を上にあげバンザイの姿勢をする。
「ないです」
『???』
狐獣人(14210番)以外の全員が頭に「?」を浮かべこちらを見る。
「武器、俺、持ってない、です。」
「14209番がいたところは、一般人が武器を持つには許可が必要で持ち歩くことは基本してはいけないって収納部屋で聞きました。」
収納部屋で会った時に話したことを狐獣人が胸を張りながら周りに話す。
(ありがとう!狐ちゃん!)
俺は手を降ろすと、みんなに改めてその話をした。
「14210番が話した通り、俺のいた世界では一般人は武器を持つことが許されていない。武器を持つには試験を受けて許可を貰う必要がある。そして、普段から必要もないのに持ち歩くことは禁止されている。だから俺はここに来た時から武器は持ってないんだよ。」
「嘘だろ……」
「あらぁ~」
「ボクより酷い、、、かも?」
反応は様々である。
そういう反応になるのも仕方ない。
なんとも言えない空気を破ったのはマイペースな狐獣人であった。
「武器を持ってはいけない世界からきたのはわかりましたけど、この世界では武器が必要です。どうします?」
その言葉に熊獣人が答える。
「14209番以外の俺達は、それぞれの武器、得意なことは判明した。なら、せめてこの4人での役割を決めておくのはどうだ?14209番の役割は武器が入手でき次第決めよう。」
「そうするしかないわよね…、みんなもそれでいいかしら?」
女エルフの言葉に俺含む3人は頷く。
「よし、決定だな。まずは俺がタンクを引き受ける。」
熊獣人が盾をバンとひと叩きする。
「じゃあ、私が斥候の役割を引き受けるわね~」
「アタシは、アタッカーです。」
「ボクがヒーラー、やります!」
あっさりと役割が決まり、依頼がくるまでは街を見て回ろうということになりみんなで散策してみることにした。
(異世界の王都!どんな感じがワクワクするな!)
自分が犯罪者の刻印が刻まれていることも忘れてしまいそうなほど、気分が昂揚していた。
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