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14話 報酬と編入

おはようの更新( ˶˙ᵕ˙˶ )

 任務達成報告はゴブリン1体の死体を持ち込んだことで報酬も上乗せされて完了した。

1人あたりの報酬金は以下の通り。

────────────

・任務達成報酬:50リブラ(15000円)

・ゴブリンの持ち込み:150リブラ(45000円)

・ワイルド・ボア持ち込み:100リブラ(30000円)

・勇者の魔石(遺品)回収:300リブラ(90000円)

・合計:600リブラ(180000円)

────────────

「今回は勇者の魔石の回収、ボアの持ち込み、ゴブリンの死体一体の持ち込み、この3項目が報酬に上乗せされてるからね。」

 人の良さそうな兵士が手元の端末を見ながら説明してくれた。

「勇者班が生きて帰ってきたのは初めての事だから、当然この報酬をここで支払うのも初めてになる。…だけどね、今回の報酬の半分が君達が持ち帰ってくれた勇者の魔石だということが、僕にはたまらなく申し訳ないんだ。」

 そう言った人の良さそうな兵士の顔は本当に辛そうな顔で、俺は同時に人の命に価値が付く報酬の上乗せに寒気がした。

「初の勇者の帰還だというのに、暗い話をしてすまないね。そうだ、今回から君達第32班の任務の報告などを担当することになったエリクだ。これから生き延びてくれよ」

 人の良さそうな兵士、エリクさんは申し訳なさそうな顔で自己紹介をしてくれた。

「こちらこそ、これからよろしくお願いします。」

俺もエリクさんに挨拶を返すと他のメンバーもそれぞれに挨拶をした。

そして、報酬を貰う前にあの話も聞いてみる。

「エリクさん。報酬を貰う前に1つ話を聞いてもいいですか?」

 俺の言葉にエリクさんは「なんだい?」と作業の手を止めてこちらを見た。

「ここにいる08511番についてなんですけど、俺達より先にゴブリンと戦闘をしていたのは彼女の班なんです。その戦闘音を聞いた俺たちが合流してゴブリンを討伐したのですが、その際に彼女を残して他のメンバーは全滅。魔石も、その時に亡くなった勇者から回収してきたものなんです。そして、本題なんですが1人だけ生存した08511番を俺達第32班に編入させることはできませんか?」

 俺は08511番を編入させれないかをエリクさんに聞いた。

「うーん、ちょっと待っててくれ。」

 エリクさんは端末の画面を操作すると「なるほど」と一言呟いた。

「勇者の編入については可能となっている。だが、08511番は任務未達成として処理するよ。」

 エリクさんが端末を操作すると女竜人の首の辺りが少し明るくなる。

 刻印の光が一段階強くなったようだ。

女竜人は首元をさすると「これはオレの罪だ」と一言呟いた。

 俺は何も言えなかった。

女竜人の顔が、纏う空気があまりにも悲壮感に溢れていたから。

1人だけ生き残った罪。

多分、そう感じているのだろう。


「じゃあ〜、これからは私達も一緒に背負うことになるわね〜。」

女エルフはそういうと女竜人を優しく抱きしめた。

「あぁ、俺たちと一緒に生き抜いて魔王を倒す。それが贖罪だな。」

熊獣人もニカッと笑って続く。


 そうやって少し話していると声がかかる。

「よし、準備完了だ。今から08511番を第32班に編入させるよ。」

 エリクさんが端末を操作すると俺の首裏から激痛が走った。

「……!」

あまりの痛みに声すら出せずにその場に膝を着く。

周りを見るとみんな刻印のある場所を抑えて痛みに耐えていた。

「これで、編入完了だ。みんな今日は無事に帰ってきてくれてありがとう」


 エリクさんはそういうとカウンターの上に女竜人以外のメンバー分の報酬金を用意してくれた。

俺たちは痛みが治まると立ち上がりそれぞれに顔を見合せながら少しだけ笑うと、表情を引き締め報酬金を受け取った。

(この報酬金は生き抜いた証でもあり、倒れた勇者達の血でできたようなものだな)

俺は1人皮肉っぽく笑うとみんなと一緒に建物を後にした。


今回も読んで頂きありがとうございます!(´▽`)

読者の皆様に、楽しんで頂けたら幸いです。

数日以内に次回を投稿する予定です!


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