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『アルストラーナ伝記』  作者: リアトト
白鷺姫 帝国歴324年
87/148

『咲かぬ花びら、揺れる炎』

残雪の散らす冷気が、白亜宮の回廊を白く濡らしていた。三月後半。春の息吹はそこまで迫りながらも、宮廷を包む空気は氷の針のように冴え返っている。 生後四か月を迎えようとする皇女シェルランテの無邪気な声だけが、重苦しい後宮の沈黙を宥める唯一の救いであった。

皇帝イリアードは、豪奢な刺繍が施された揺り籠を愛おしそうに見つめていた。その顔には目尻を下げた柔らかな笑みが浮かんでいたが、視線を傍らに控える皇太子妃シルヴィアへ移すと、一転して痛ましげな険を帯びた。

「……シルヴィア。苦労をかけるな」 「滅相もないことでございます、陛下」

シルヴィアは深々と頭を下げた。言葉こそ穏やかだが、その瞳の奥には冷たい炎が揺らめいている。政略結婚とはいえ、命を賭して愛娘を産み落とし、夫であるリアムにも確かな情愛を抱き始めていた矢先のことだった。

皇帝付きの女官エレノア――己の身分の低さを野心で塗り潰し、あろうことか皇太子にすがりついて密通を果たした女。リアムへの愛が冷め果てた分だけ、エレノアという泥棒猫への激しい敵意と憎悪が、シルヴィアの胸を焦がしていた。

「あやつも呆れた愚か者よ。皇太子の身でありながら、そのような浅はかな女に惑わされるとは!」

怒りを再燃させたイリアードが声を荒らげると、静かに歩み寄ったのは皇后リゼリアであった。そしてその隣には、貴妃セシリアも控えている。

「陛下、どうかお心を静めくださいませ」

セシリアが静かに諫めた。

「エレノアなる女官、以前より陛下にまで不躾な色目を向けておりました浅ましいお調子者にございます。シルヴィア様のお心を思えば断腸の思いですが、今は皇太子の不始末を内密にするわけにはまいりません」 「うむ……セシリアの申す通りだ。だが、許すわけにはいかん」

憤怒に震える皇帝に対し、皇后リゼリアは至極冷徹な、しかしすべてを見通した瞳で小さく首を振った。リゼリアの血に宿る『リヴィエール』の異能――人の心の機微を精神干渉で読み取る力は、息子の過ちの真因をとうに突き止めていた。

リアムの心にあったのは、後宮の奥深くに佇む『四つ葉堂』の巫女、ココロギへの叶わぬ恋情だ。神職という聖域に守られた彼女へ手を伸ばせぬ渇きと焦燥。その心の隙間に入り込んだのが、野心に満ちたエレノアの甘言だったのだ。

「陛下」

リゼリアの鈴を転がすような声が室内に響く。

「リアムの不始末は皇家全体の責任。息子の咎は不問とし、処分のすべては私にお任せください。皇家の尊厳と責任は、守らなくてはなりません」 「……分かった。リゼリア、お前に任せる。シルヴィア、そしてシェルランテのためにも、然るべき裁きを下せ」

イリアードはそう呟くと、再び孫娘の小さな手を愛おしそうに握りしめた。

◇

後宮の北に位置する『四つ葉堂』。穏やかな神気が満ちる礼拝堂で、巫女ココロギは一人、神前に捧げる花を生けていた。

同年代の皇太子リアム。後宮という閉ざされた世界で、爽やかな風のように現れる彼に、ココロギはほのかな憧れを抱いていた。けれど、自分は神に身を捧げる巫女。リアムには美しい妃と、生まれたばかりの可愛らしい皇女がいる。この想いは胸の奥底に秘め、決して叶わぬものだと自分に言い聞かせていたはずであった。

それなのに――。

(……なぜ、こんなにも胸が苦しいのでしょう)

リアムが女官エレノアと関係を持ったという噂は、この四つ葉堂にまで届いていた。 完璧なはずの皇太子が見せた過ち。そして、自分には決して向けられることのなかった異性への欲望が、別の女へと注がれたという事実。 ココロギは震える手で花の茎を切り落とした。心の奥が引き裂かれるような強い痛みに、彼女は溢れそうになる涙を必死で堪えることしかできなかった。

◇

「……母上」

執務室で一人、頭を抱えていた皇太子リアムのもとへ、皇后リゼリアが足音もなく姿を現した。

「リアム。己が犯した罪の重さは理解していますね」 「私は……」

リアムは言葉を詰まらせた。妻シルヴィアへの申し訳なさ、シェルランテへの罪悪感。そして何より、ココロギへの鬱屈した情念から逃げるためにエレノアの誘惑に流された己の弱さが、酷く恥ずかしかった。

「言い訳は不要です。あなたは皇太子であり、この国の秩序そのもの。個人的な感情の鬱屈を理由に、身分を弁えぬ女の手を握った代償は、あなた自身がその背に負い続けなさい」

リゼリアの静かな圧迫感に、リアムはただ項垂れるしかなかった。

「あなたは全領民の男性の手本とならなくてはならないのです。逃げることも隠すこともしてはいけません。エレノアを側室にして責任を取り、シルヴィアへは、一生をかけて贖罪しなさい」 「……はい、母上」

三月の終わり。白亜宮に吹き付ける風はまだ冷たい。破れかけた絆、憎悪に揺れる妃、傷ついた巫女の心、そして己の野心を遂げる女官――それぞれの欲望と誇りが交錯する白亜宮で、全知の母リゼリアはまだ未熟な息子をあるべき姿へと導くのであった。


《 登場人物一覧》


【親王家・アルヴェリア親王家】


• ルシア(ルシア・フォン・セレスティア / 巫女ルナ)

イリアードとセシリアの娘で転生者。

空間や物質の操作・修復・回復、空間跳躍など強大な異能と稀代の軍略を操る。

義賊『六棘の霜華』や『真理の光教団』の巫女「ルナ」として暗躍し、『聖ゲンドラス教国』の聖騎士団長を極秘裏に務め、裏から大陸の歴史を動かす。数年前に帝都の結界を破るために命を落としたが、のちに「シェルランテ」として転生・復活を果たした。


• イリアード・フォン・セレスティア

セレスティア親王であり、アルストラーナ帝国軍の総大将。先帝アラリックの腹違いの弟。

「軍神」と称される冷徹かつ無双の武勇を持つ指揮官。愛娘ルシアを溺愛しており、彼女の危機には理性を失い「鬼神」と化す。のちに「大元帥」に就任。第15代アルストラーナ皇帝に即位した。


• セシリア・リヴィエール

イリアードの側室(貴妃)でルシアの母。「水明将軍」の称号と軍権を持つ。

念話や念動に加え、無から植物・花々を生み出す能力を持つ。ルシアの演出により、ノバージェの民を救う女神『紫苑のヴィオレット(月姫)』を演じた。


• リゼリア・リヴィエール

イリアードの正妃(皇后)で、リアムとシンシアの母。「水鏡将軍」の称号を持つ。

念話・念視・予知の異能を司り、ルシアの計画の意図を一瞬で見抜くよき理解者。


• リアム・フォン・セレスティア

イリアードとリゼリアの息子でルシアの異母兄(のちに皇太子)。

16歳で初陣を飾り、混戦を切り裂いてグラッデェ皇帝ベグ・バールを捕縛した武功(実際は気絶したベグを縛り上げた)により最年少将軍に就任、聖剣アウレリウスを賜る。シンシアの兄。シェルランテとソルンの父。


• シンシア・フォン・セレスティア

イリアードとリゼリアの次女(ルシアの異母妹)。異能を持たない「普通の女の子」として育ち、後宮でココロギの元へ通う。シェルランテを抱き上げた事により、異能の門が開かれて、覚醒を果たした。


・フェリス

シンシアが可愛がっている純白の鷹。シンシアの要望によって、ココロギが初めて念創によって制作した生命体。卵の状態で発現した為にシンシアが懐で温めて孵化した。シンシアを鳥と思っているか、自分は人間と思っているかのどちらかである。高慢で我儘で天邪鬼なので、制作者のココロギは失敗作だと思っているが、シンシアはこの貴公子然とした、変な鳥を気に入って可愛がっている。シンシアを守るために命を惜しまない特攻をする為に、ココロギにより試行錯誤した法具が、装着させられている。


・シェルランテ・フォン・アルストラーナ(白鷺姫)

皇太子リアムと皇太子妃シルヴィアの間に生まれた皇女。生まれた直後から強力な念動・念力を発散させ、ルシアの生まれ変わり(転生)としての記憶と意図を秘めている。誕生時に住まいの春宮にて白鷺が住み着いたことから白鷺姫と呼ばれるようになった。


【親王家を取り巻く人々・一族】


• フレデリカ・リヴィエール

大一族リヴィエールの長老でイリアードの母(皇太后)。かつて先帝の『御前琴師』であった。街や宮殿を創り出せる突出した異能の持ち主(オールラウンダー)で、ルシアの最大の理解者。


• ベルナデット

完璧主義者の侍女。20歳で結婚し旅立った後、リヴィエール本家に嫁ぎ、リヴィエール商会・リヴィエール銀行を総括するリヴィエール財団の理事として大陸全土をコントロールする。


• エミーナ

セシリアとルシアに仕えた侍女。ルシアの空間跳躍を追える強大な異能を持ち、軍服を纏って戦場に赴き、決死隊の高速艦『ブラッド・エミーナ』にその名を残す。聖ゲンドラス教国にて『神託の聖母』として君臨している。


• ロゼッタ

リゼリアやセシリアに仕えた元侍女。


• ベルトト

皇后リゼリアの側近であり、熟練の女官長。セシリアやルシア、リアムの世話をする完璧主義者。ベルナデットの妹で、リヴィエール一族の娘。


【聖ゲンドラス教国・真理の光教団】


• ゲンドラス・サイリュン(崔厳)

『真理の光教団』の教祖であり『聖ゲンドラス教国』の教皇。ココロギとアレスの父。ルシアの下僕として神々しい威厳と沈黙で信者を平伏させ、表面上の統治を行う。


• ココロギ(ココロギ・サイリュン / 崔心木 / 四つ葉様)

教皇ゲンドラスの実子で、後宮の『四つ葉堂』の巫女。リヴィエール一族の血を引き、空間跳躍や護符生成の異能を持つが、極度のパニックや生理現象で暴走・誤作動させることが多い気弱で優しい少女。のちに大水没の危機を救う。法具・神器の開発に優れており、失敗も多いが唯一無二のアイテムを生み出す。


• ヴォルフラム・フェイ

アンチアルマ大聖堂の枢機卿。元・吟遊詩人かつ一騎当千の凄腕の剣士。ルシアたちと合流・共闘する冷徹な知識人。


• スライロ・ハリス

かつて滅亡したダラーン王国の元大臣(「至高の頭脳」)。ルシアの異能と我儘により、サンブリア大聖堂の司教に据えられる。


• カシアン・ヴァロア

かつての大遠征に失敗した元宦官(42歳の大提督)。敗戦後に名誉の戦死を装い、ルシアの手配によりシューコルン司教やオクタヴィア大聖堂司教を歴任。


• ジル・オテ(旧名:ジルグード):元オテゲン皇国第4王子。11年前に燕国を占拠(鳳山城を占領・籠城)するもルシアに敗北し、半ば強制的に改心させられて聖ゲンドラス教国の司教となる。


• ビー・スー

ディヌイヤ王国から随行した丸盾使いの青年。ディヌイヤ・ラーナ公国の司教。冷静沈着な判断力でルシアの護衛や参謀、ココロギの協力者を務める。


【アルストラーナ帝国皇室・他国関係者】


• アラリック

アルストラーナ帝国(オーレリア帝国)第14代皇帝。イリアードの腹違いの兄で、冷徹かつ厳格な支配者。弟イリアードを非常に好いており、彼を帝都に留めるために「大元帥」の職を新設・授与した。


• シルヴィア・フォン・アルストラーナ

アラリックの第6皇女で、リアムの正妻(皇太子妃)。シェルランテの母。


• ルネッタ・リヴィエール

セシリアの実妹で、アラリック皇帝の徳妃(22歳)。帝都後宮の「翡翠宮」に住まう。


• ロザリア

アラリックの皇后。没落したシュタインベルク家の出身。紫の異能(黒山羊結社・天信教の暗黒の力)に侵され狂気に陥る。


• イスファ

アラリックとルネッタの間に生まれた第4皇子(4歳)。絵が得意だったが、紫の異能に支配され惨劇を引き起こす。


• イスマ

アラリックとロザリアの間に生まれた第二皇子(皇太子、8歳)。異能に狂ったイスファに殺害される。


• アルベール&エレノア

セシリアとルネッタの両親。アルベールはリヴィエール商会ルミナリア支社長。


• ボロ・ディヌイヤ

南南海の覇者であるディヌイヤ王国国王。圧倒的な威厳を持ち、ルシアと旧知の仲であり密約(通商条約)を結ぶ。


• アレス・マクウェン

セレスティア水軍の若き優秀な副官で、特攻艦『ブラッド・エミーナ』の元艦長。エミーナに想いを寄せる。


• ヴァレリオ・フォン・ボルゲーゼ

72歳の老将で帝国太尉・征西将軍。ヴェロニカ砦にて敵将を討ち取る。


• リョウ・マルディ

ノバージェ共和国の有力金融家で最高執政官ドージェ。莫大な債務で国を支配したが、ルシアたちに倒される。


【敵対組織・その他の勢力】


• エスゲイ・バール

中央高原を支配するバール朝グラッデェ帝国の隻眼の覇王。ベグ・バールの父。前年5月に『六棘の霜華』によって暗殺された。


• ベグ・バール

エスゲイの次男で、バール朝グラッデェ帝国の皇帝。父の復讐のため50万の大軍を率いてアルストラーナへ侵攻するが、ルシアとリアムに敗れて捕縛される。

• カサル

エスゲイの弟で大将軍。領地を焦土化する暴挙を行うが、ヴィオに首を討たれる。


• カルヴァル

古都ラーナの天信教総主教。ルシアによって権威を失墜させられ降伏する。


• アルノルト

天信教の老総主教。虚無の終焉と「救世主の死」を望み、禍々しい禁忌の術式を行う。


• アルカディアス

帝国の影で暗躍する『黒山羊結社』の頂点であり、天信教の真の黒幕である初老の男。


《用語集一覧》


【地理・舞台・施設】


• アルストラーナ帝国(オーレリア帝国)

作中の舞台となる強大な大帝国。


• セレスティア親王国

アルストラーナ帝国領内の親王国で、イリアードが治める領地。


• アクアパレス

セレスティア親王領の首都。「水の都」と呼ばれ、運河網が縦横無尽に走る。


• フロスト・ヴァイス城

アクアパレス内にある城で、親王府の拠点(居城)。離宮や本城、広大な庭園を備える。


• 常緑宮(じょうりょくきゅう)

フロスト・ヴァイス城内にある本宮で、親王妃リゼリアが滞在する居室。


• ルシア宮

生後6ヶ月のルシアが異能(念創)によって無意識に生み出した、ガラスと白大理石でできた幻想的な小宮殿。


• 蓮花宮(れんかきゅう)

アクアパレス内にあるフレデリカの居宮。フレデリカの異能によって作られた大輪の蓮が咲く幻想的な宮殿。


• 花の都ルミナリア

300年間戦火を免れてきた花と芸術の都市でセシリアの故郷。表面上の繁栄の裏で深刻な貧富の格差が固定化している。


• エレスティアル山

ルミナリア郊外にある単峰。見栄えの良さから『聖なる山』扱いされ、聖地巡礼に活用される。


• エレスティアル大聖堂

ルミナリアの西にある城を買い取り、ルシアの資金と指示によって改造された「真理の光教団」の本山。


• 帝都ラーナ(白亜宮)

古代文明の発祥地でありアルストラーナ帝国の首都。中央に皇帝の居城である壮麗な「白亜宮」が聳え立つ。


• 翡翠宮(ひすいきゅう)

帝都ラ都市。


• ガザルカガンド

中央高原におけるグラッデェ遊牧民族の本拠地・交易都市。ガザルカガンド会戦により陥落・焼亡する。


• アシュウェスト

大運河とアシュロン川が交差する物流・交易の要衝。裏社会の「五大商人」が牛耳っており、水底には大洪水で沈んだ旧大聖堂が眠る。


• アルヴェリア

かつて未曽有の水害・大洪水によって沈み、長年不毛の湿地帯となっていた禁忌の地。


• ディヌイヤ王国

南洋の果てに存在する、独自の巨石文化と褐色の肌の民を持つ巨大人間王国。


• シューコルン

大陸中の富や高級香辛料、絹が集まる有数の港湾都市。「金と欲望が渦巻く自由の都」で、南洋・西海貿易の重要拠点。


• ノバージェ共和国

金融・債務取引で繁栄していたが、「裕福なる貧困」に陥った国家。ルシアの計画により「聖ゲンドラス教国」へと再編される。


【組織・勢力】


• 真理の光教団

貧民や被搾取層を救済する名目でルシアが創設した新興宗教。裏で莫大な富と資金を回収・循環させるポンプの役割を果たす。


• 四つ葉のクローバー

聖ゲンドラス教国および真理の光教団のシンボルで、ルシアが率いる組織の象徴。


• 六棘の霜華(ろっきょくのそうか)

雪と霜の結晶を刺繍したフード付きローブを纏う神出鬼没の義賊。ルシアとヴィオの仮の姿。


• バール朝グラッデェ帝国

騎馬民族グラッデェの征服者ベグ・バールが打ち立てた、中央高原を支配する帝国。


• 黒山羊結社(くろやぎけっしゃ)

三つの目を持つ黒山羊の銀紋章を掲げ、古代の「原始の力」や呪詛を用いて帝国の影で暗躍する狂信的な秘密組織。


• 天信教

アルノルトやカルヴァルが属する宗教組織。


• リヴィエール商会

一族が運営する巨大な商業組織。教団が回収した資金を専属取引で吸い上げ、正規の税として帝国国庫へ還元する仕組みを担う。


【血統・能力】


• リヴィエールの血(異能)

リヴィエール一族に発現する超常の力。瞬間移動(空間跳躍)、念動、念視、予知、治癒、無からの生成(念創)など多岐にわたる。


• 念創(ねんそう)

無から有を生み出し、記憶やイメージ通りの物質や衣服、建造物を瞬時に創造・構成する異能。


【武器・アイテム・特殊設定】


• 短錫杖 / 長柄の錫杖(仕込み剣)

• ルシアとヴィオが携える武器。短錫杖は金環がついた打撃用法具。

• 長柄の錫杖は、柄を捻ると長剣が抜け、柄と石突き部分が強固な鞘となる両手生殺の仕込み杖。


・破邪顕正(はじゃけんしょう)

『神託の聖母』エミーナの錫杖。ココロギとセシリアが協力して、聖剣アウレリアスと黄金の獅子剣、両方を模して制作した錫杖。四つ葉の象徴らしく緑色のオーラを放つ。


・光華法錫

貴妃セシリアの錫杖。ココロギが黄金の獅子剣を模して製作した錫杖。


・旭日神劫(きょくじつじんこう)

ココロギの錫杖。ココロギの宙属性が『大地(地球)』の属性であるため、『太陽』の属性でなくても強力な力を発揮できるよう、法華法錫を魔改造した錫杖。

太陽光を集光し倍化して照射する為に、地上にある物質すべてを炭化・気化させてしまう。杖頭が四つ葉の形をしている為に大きなハエ叩きか。布団叩きに見える。


・朧三日月(おぼろみかづき)

月華の錫杖。シンシアの錫杖。ココロギの失敗作で旭日神劫を作った際に、

属性が真逆の月属性に極振りしてしまって完成した錫杖。未知の武器・神器であるが、

月属性のシンシアと非常に相性が良く、攻守共に多彩な現象を発生させることが確認されている。ただし、シンシアの戦闘時の美意識の為にストロング&アグレッシブなミタマとの手合いでは負けてしまう場面も多い。ただしシンシアの美意識に見合って、この錫杖を振り抜くと光の塵が四散して大変美しく幻想的な光景が見る事が出来る。

この錫杖に人体が叩かれると、血も出さず光の屑と共に雲散霧消する。


・空斬水鏡(くうざんすいきょう)

ミタマのクリスタルロッドの短錫杖。当初、風属性のシンシアがこの錫杖を愛用していたが、東雲煌竜の完成と朧三日月の完成(?)を経て、ミタマが使う事となった。

ミタマ自身は水属性であるが、東雲煌竜と合わせて、どんな属性の敵にも対応できるようになった。両手生殺で使用し、繋ぎ合わせると長柄の東雲水鏡となる。


・東雲煌竜(しののめこうりゅう)

火属性のクリスタルロッド。ミタマとツルギが使用している。


・東雲杓子(しののめじゃくし)

シェルランテが東雲煌竜を見て、ココロギに作ってもらったクリスタルロッド。

一見、幼女が喜びそうな、光るだけのクリスタルロッドに見えるが、秘密がありそうである。


・竜鱗盾(りゅうりんじゅん)

殉教したビー・スーが愛用していた丸盾を、ココロギが改良した盾。

念を込めた翡翠を無数に埋め込んであり、それが龍の鱗に見える。

最強の盾を目指して作られた。


・雷丸

『恐ろしき危機が訪れた時の為の雷丸(いかづちまる)』

通称『雷丸(らいまる)』

思い切り吹くと雷攻撃できる笛。


• 聖剣アウレリウス

オーレリア皇帝直属の伝説的な名剣。真の英雄としてリアムに授与される。


• 黄金の獅子剣

大元帥イリアードが携える大刀。真の力を解放すると眩い黄金の闘気を噴出させる。


• 神秘札・護符

ココロギやルシアが異能の力でその場で作る紙片。受け取った者の悩みを解決する注意書きや治癒・保護の奇跡をもたらす。


• 紫炎石(しえんせき)

黒山羊結社が人工的に生み出した物質。強力な結界の展開や他者への精神憑依を可能にする。


• 心木(こころぎ)

『真理の光教団』の教義において、世界や生命の魂をつなぎ止め、心(感情・意思)を巡らせる大樹・世界樹を指す言葉。


• ブラッド・エミーナ

セレスティア水軍の新鋭高速艦。3本の斜めマストと高い機動性を持ち、特攻隊長エミーナの名が冠されている。


• 紫苑のヴィオレット(月姫)

100年前に姿を消したとされる帝国の伝説の影。


• 月下氷人(la personne de glace sous la lune)

古書に記載されていた「人と人、国と国との縁を結ぶ仲人」を意味する概念・演劇プロデュース計画。

ーナの後宮内にある優美な宮殿。かつてフレデリカやセシリアが過ごし、現在は徳妃ルネッタが住まう。


• 聖都クリスタルヘイム

聖ゲンドラス教国の首都。ディヴァイン湖と霊峰セイクリッド山の麓に、碁盤の目状に築かれた超巨大


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