↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女アリーゼの不思議な旅  ~聖魔法?そんなの知らないのです!~  作者: 夕姫
第3章 聖女。魔法と鉱山に挑むのです!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/110

4. 鉱山探索

4. 鉱山探索




「……よし、わかった。引き受けてやろう」


「本当ですか!?ありがとうございますロゼッタ様!」


「ただし、条件があるのじゃ。ワシたちが魔物の活発化の原因を探る間、ミルディに優秀な魔法鍛冶をつけてやってくれぬか?ミルディは素質はある。魔力のコントロールが苦手なのじゃ」


「えっ……ロゼッタ様……あたしのために?」


 ロゼッタ様はそう言ってミルディをギルフォード様の前に連れていく。するとミルディは急に前に立たされて困惑していたのです。しかし、そんなことは気にせずロゼッタ様はギルフォード様にこう言ったのです。


「それとギル坊。出来れば『メルティアの魔法技術』も教えてやってほしい。ミスリルを加工したいのでの」


「えっメルティア!?」


「ミルディ。有名な方なのですか?」


「有名どころじゃないって!世界で3本の指に入るくらいの伝説の魔法鍛冶屋だよ!そんな魔法技術をあたしが……」


「良かったねミルディさん!」


 こうしてロゼッタ様の条件によって私たちはその問題の鉱山へと向かうことになったのです。


 ミルディはお城に残って早速修行を受けることになり、私とロゼッタ様、フィオナの3人はギルフォード様が用意した馬車に乗って私たちは鉱山へと向かっていたのです。


 私たちの他にはギルフォード様が雇った護衛の兵士さんたちがいるのです。


 ギルフォード様が手配してくれた馬車に揺られ、護衛の兵士さんたちと共に進むこと数時間。やがて大自然の中に、巨大な岩山が見えてきたのです。あれが今回の目的地――マジカリア鉱山なのです!


 入り口に到着して馬車を降りると、黒いローブを着た鉱山管理人のガイル=アロウズさんが、ホッとした様子で頭を下げて出迎えてくれました。


 さっそくガイルさんに状況を聞いてみると、どうやら数日前から鉱山の奥深くで『不気味な魔物の咆哮』が何度も響き渡っているらしいのです。ギルフォード様が調査隊を派遣しようとしていた矢先に、ちょうど私たちがやってきたというわけですね。


 魔物の活発化の原因は、おそらくその咆哮の主。原因を突き止めるため、私たちはいざ鉱山の奥深くへと出発するのです!


「そう言えば師匠。ミルディさんのために国王様に条件を出すなんて凄いなぁ。ボク尊敬しちゃうよ!」


「ギル坊はワシの弟子みたいなもんじゃ。あのくらい問題にならん。条件ってものじゃなかろう。それにワシの言ったことは本当の事じゃ。ミルディが魔力をうまく使いこなせれば強い武器など錬金釜だけに頼らんでも作ることができるじゃろ」


「でもミルディのためにっていうのが、ロゼッタ様の優しさなのです!素晴らしいのです!」


「はぁ!?勘違いするでないバカ者!ワシたちの最終目的は、腕を上げたミルディに最強の『ミスリル製武器』を作って貰うことじゃろ!優しさとかそんな甘っちょろいものではないのじゃ!恥ずかしい事を言うでない!」


 顔を真っ赤にしてロゼッタ様は杖を振り回しているのです。凄く可愛いのですね。


「それにしても魔物の咆哮……か。怖いよね?」


「その原因が鉱山の奥にいるのです?」


「おそらく間違いないじゃろう。魔物の活発化、大量発生の異変は何かの魔力が影響してるもんじゃ」


 鉱山の中は思ったより暗くないのです。これならランタンとか必要なかったですね……しばらく進むと何やら広い空間に出たようなのです。そこには……大きな岩があるだけで何もないみたいですね。


 でもこの辺りに何かあるはずなのです!私はもう一度調べてみることにします。すると…… ズドンッ!! 大きな音がして地面が大きく揺れたのです!?一体何なのです!?


「アリーゼ様危ない!!」


「え?」


 ドゴーン!!! 私の目の前に大きな岩石が落ちてきたのです。そしてその衝撃で足場が崩れてしまいました。どうやら先程の音はこの巨大な岩が落下してきた時のものだったようです。そして私の目に映ったのは先ほどまであった道が消え、目の前にぽっかりと穴があったのです。これじゃ進めないのです……私たちは何とか無事だったのです……良かったのです。


「危なかったのです……」


「ん?アリーゼ!気をつけるのじゃ!」


 ロゼッタ様の切羽詰まった叫び声にハッとして、すぐに異様な気配に気づいたのです。巨大な岩石が落ちてきたというのに、辺りは不気味なほど静まり返り、護衛の兵士さんたちも恐怖で凍りついていました。


 ゴクリと息を呑み、私がもうもうと舞う土埃の奥へと目を凝らすと――。


 暗闇の中で、二つの巨大な黄金の瞳がギョロリと光りました。


 そこには、崩れた岩盤を踏み砕き、圧倒的な暴力と恐怖を具現化したような『巨大なドラゴン』が、私たちを見下ろすように立っていたのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。