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☀ 夏のホラー 2023 参加作品  作者: 雪*苺
【 帰り道の鳥居 】
31/36

✒ 白い鳥居 5


「 ………………なぁ、シュンシュン 」


「 ん~~なんだ? 」


「 待ってるあいだにボトルをめろよ。

  それは泥棒だぞ 」


いだろ、別に!

  これは治療費として貰っとくんだよ!

  これだけ高い酒を売れば、かなりの金額になるぞ!

  向こうに帰ったら好きもんにネットで売り飛ばすんだ!

  マオも手伝えよ!

  ボストンバッグにはいるだけれるんだ! 」


「 ………………はぁ……。

  泥棒しにた訳じゃないんだけどな~~。

  ──っていうか、ボストンバッグなんて持参してたんだ? 」


「 風俗店と言えば、高級な酒の宝庫だからな。

  拝借する為に持っててたんだ! 」


「 用意周到だな。

  計画的犯行じゃんか… 」


いかられるの手伝え! 」


「 オレが手伝わなくてもしきれいが手伝ってるじゃないかよ 」


 シュンシュンの指示なのか命令なのか、大勢のしきれい達がビッグサイズのボストンバッグの中に酒のボトルをれている。

 シュンシュンはビッグサイズのボストンバッグを10個は持参してたみたいだ。


 まったく──、店内にある未開封のボトルを全部持ち帰るつもりかな。

 それにしても、服を着るだけなのに随分と時間が掛かってるよな。

 もう30ぷんは経ってるんじゃないか?


「 シュンシュン、いくなんでも服を着るのに時間が掛かり過ぎてないか? 」


「 そうかぁ?

  女の着替えは時間が掛かるんだろ。

  ──あっ、コラ!

  開封してあるボトルはれるな!

  開封みのボトルは此方こっちに集めるんだ 」


「 シュンシュン──、オレ、様子を見てるよ 」


「 あぁ、任せる!

  金庫は此方こっちに持ってい!

  金塊に変えて持ち帰るんだ 」


「 シュンシュ~~ン。

  カネまで盗むかよ? 」


「 盗むんじゃない!

  治療費として頂くんだ。

  まぎらわしい言い方をするんじゃない! 」


「 強盗まがいはめろよ。

  金塊なんてセロに頼めばいくつでも出してくれるんだからさ、カネは諦めろよ 」


 まったく──、シュンシュンは放題だな。

 オレはシュンシュンをめる事はしないで、こうる部屋へ向かう。

 ドアの前に立って、ドアをノックするけど反応が無い。


 オレは立て続けに3回もドアをノックしたけど、中からはウンともスンとも返事がしない。

 そとからドアをようとしてもドアはかない。

 施錠して着替えてるのか?


 着替え中にドアをけるのは男としても人としても思うけど、時間が掛かり過ぎてるんだから仕方無い。

 オレは中から施錠されているかないドアを蹴破る事にした。


 ドアを蹴破ると、「 バンッ──!! 」って音が響く。

 ドアが壊れちゃったけど、仕方無いよな?

 ノックしたのに返事をしないこうさんが悪いんだからな!

 そう──、だからオレは全然わるくない!!


 部屋にはいると全裸の状態でこうさんが床の上に倒れていた。

 刺し傷が目立つ。

 なんなんなんなんも繰り返し刺されたみたいだ。


めっしかよ。

  一体誰が刺し殺したんだ? 」


 そうつぶいたオレから右側に位置する壁に男がもたれた状態で座っている。

 男からは大量の血が流れていた。


「 血を流したまま息絶えてる? 」


 男は自分の首にナイフをふか(ぶか)と刺した状態で絶命している。


「 ──コイツ、りやがったのか?!

  こうころしやがった……。

  たしか── “ 夫婦 ” とか言ってなかったか?

  妻をころして自分も死ぬとか有り得ないだろ……。

  骨壺が1つ増えたぁぁぁぁぁ~~~~!! 」


 オレは部屋を出るとシュンシュンに事情を説明した。


「 ふぅん?

  なら火葬して骨壺だな。

  ──おい、こうの死体を運び出せ。

  ひとの無い場所へ運んだら、火葬するぞ。

  骨壺を用意しとけ 」


 シュンシュンは手慣れているのかしきれい達にテキパキと指示を出している。

 2回目だから慣れてるのかもな~~。


「 シュンシュン……。

  未開封のボトル、拝借し過ぎじゃないか?

  開封みのボトルは気だよ? 」


「 開封みのボトルはしきれいへの御褒美だ。

  コイツ、舌が肥えてるんだぜ。

  人間が作る酒はくて好きなんだと 」


「 えぇ~~?

  しきれいって、酒を飲むのかよ 」


での用は無くなったな。

  撤収するぞ! 」


「 シュンシュン、男の死体はんだ? 」


「 うん?

  放っとけよ。

  僕とは無関係の男だぞ。

  そうだな、折角だから全裸にいて放置しといてやろう 」


「 全裸って…… 」


「 全裸の妻を刺しころした奴なんだろ?

  いじゃないかよ。

  あぁ、そうだ!

  ついでに頭や眉毛,身体からだじゅう毛を剃って、ツルンツルンにしといてやろう! 」


「 シュンシュン、いくらなんでもじゃないのか? 」


「 マオ、相手は裏社会で悪さの限りを尽くしてた反社会的な悪人だぞ。

  全身の毛を剃るぐらいなんだよ。

  別にじゃないか。

  どうせならケツの穴にブッとい胡瓜キュウリでもれとくか? 」


めろって……。

  胡瓜キュウリを粗末にするなよ 」


「 分かったよ 」


 シュンシュンが転移陣を発動してくれる。

 風俗店を出る事なく、事務所に戻れるのはラクチンだな!


「 じゃあ、僕はこうの死体を火葬してるから、マオは待ってろ 」


 そう言うとシュンシュンは転移陣を発動させて、事務所から消えた。

◎ 訂正しました。

  固めるんだ ─→ 集めるんだ

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