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☀ 夏のホラー 2023 参加作品  作者: 雪*苺
【 帰り道の鳥居 】
32/36

✒ 白い鳥居 6


 シュンシュンは骨壺をかかえたしきれいともに戻ってた。

 骨壺は大きい。

 シュンシュンは遺骨を全部いれてるみたいだ。

 小さな骨壺に遺骨の一部だけれて持ち帰って、残りの遺骨を別世界に残したままなんて、帰りを待っている遺族に対して不誠実だし、不親切だもんな。


「 シュンシュン、全骨してあげたんだ?

  優しいじゃん 」


「 はぁ?

  優しいって?

  勘違いするな。

  報酬に色を付けさせる為に決まってるだろ。

  恩を売るんだよ! 」


「 最低な理由だな。

  でもさ、理由は感謝はされるんじゃないか?

  全骨って珍しいみたいだからな~~ 」


「 本来なら遺体を持ち帰ってやりたいぐらいだ。

  その方がぼれるからな! 」


「 いや、ぼるなよ。

  不謹慎だろ… 」


なにが不謹慎なもんか。

  誰にも出来ない事をんだぞ。

  取れるだけ踏んだくってなにが悪いんだよ 」


「 そだな~~ 」


 悪ぶる気配の欠片も無いシュンシュンを前にして、なにか言う気も失せた。

 シュンシュンはだって傍若無人にみちを行くんだ。

 セロみたいだな……。


「 オレはシュンシュンのストッパーにはのかな? 」


「 はぁ?

  ストッパーだって?

  なにさまだよ。

  僕にストッパーなんて必要ない!

  ()はセロフィート専用のストッパーだろ。

  浮気したら面倒な事になるんじゃないのか?

  僕は巻き込まれるのも当事者になるのも御免こうむるからな! 」


「 そうだよな。

  シュンシュンのストッパーはセロとキノコンだもんな~~。

  オレがシュンシュンのストッパーになるかなんて──、がましかったよな 」


「 別に “ がましい ” とは思ってない。

  ──ゆ……友人に……そんな事、思う訳ないだろ!(////)」


「 友人って……。

  シュンシュン…………オレの事、認めてくれるのか? 」


「 はぁ?

  “ 認める ” ってなんだよ!(////)

  ()ずっと前から僕の友人だった。

  セロフィートの腰巾着だからじゃないからな!(////)」


「 シュンシュン──。

  がとな!(////)」


 嬉しそうに笑うマオの笑顔が眩しい。

 セロフィートにバレたら確実に消されるな、僕……。

 ピンチだ!!


「 シュンシュン、向こうに戻るんだ? 」


「 3人目に接触してからだな。

  この世界で犯罪者として獄中生活を送るか、僕と元の世界へ帰り、一般人として生きるか──。

  選ばせてからだ 」


「 獄中生活は選ばないんじゃないかな?

  生きて帰れるのは2人だけか……。

  依頼人と家族はガッカリするだろうな…… 」


にするな。

  それは僕の所為じゃない。

  大体、10年も時間にズレが有るなんて思わないじゃないか 」


「 それはそうなんだけど…… 」


「 僕は刑務所へ行ってる。

  見付かると厄介だから、マオは留守番な 」


「 分かったよ。

  1階の喫茶店で時間潰しとく 」


「 好きにしてろ 」


 ニヤッと笑ったシュンシュンは、転移陣を発動させると事務所から姿を消した。

 オレは事務所を出て階段を駆け下りる。

 1階の喫茶店──シャロックンのドアをけた。











「 ──おぃおぃ、一体全体なにが起きたんだ。

  この騒ぎはなんだよ!? 」


「 シュンシュン!

  イカれたストーカー女が店にて暴れたんだ。

  刃物を出してこうさんに切りか掛かろうとしたからめにはいったら、このざまだよ 」


「 マオ──。

  この馬鹿がっ!!

  御人好しにもほどがあるぞ! 」


「 だってさ、ほっとけないだろ?

  マスターには毎日しい料理を食べさせてもらってるしさ、息子さんだって心を入れ換えてマスターの手伝いを頑張ってるじゃないか。

  女にストーカーさせるなんてロクデナシかも知れないけど、マスターにとっては大事な息子じゃん。

  マスターのもくぜんで息子さんが刺される光景なんて見せられないだろ? 」


「 だからって、お前が身体からだを張ってかばう必要は無いだろうが!!

  怪我までしやがって!! 」


「 大した怪我じゃないよ。

  刺された──ってもたいして深くないし 」


「 ……………………まったく……。

  僕がない事をい事に無茶しやがって……。

  セロフィートがなくてさいわいだったな…… 」


「 シュンシュン……。

  なんか御免な…(////)」


「 はぁ…………。

  なんで嬉しそうなんだよ…。

  僕は怒ってるんだが! 」


「 オレの為に腹を立ててくれてるんだろ?

  シュンシュンに心配してもらえて嬉しいんだ(////)」


 セロフィートがたら、僕は確実にキノコンに差し出されてるな……。

 マオがストーカー女に刺されたなんて、セロフィートの耳にはれられないぞ。


「 マオ、セロフィートには口が裂けても “ 刺された ” って事を言うんじゃないぞ! 」


「 うん?

  なんでだよ? 」


「 セロフィートの耳にはいったら、僕の身が危ないだろが!

  キノコンにわれてたまるかよ! 」


「 あはは~~…………。

  気を付けるよ 」


くれ(ぐれ)もだぞ! 」






「 ──マオ君、馬鹿息子をかばってくれてがとう!!

  傷の手当てを── 」


「 あっ、大丈夫だよ。

  “ 刺された ” ってのは例えだから。

  刃先が一寸ちょっとだけだからさ、心配しないで!

  こうさんは怪我とかしてない? 」


「 自分よりの心配かよ…… 」


「 あ…あぁ……俺は大丈夫だよ。

  マオ君が守ってくれたからさ。

  マオ君には迷惑を掛けてしまったな… 」


まったくだよ。

  女をストーカー化させるなんて、コイツに一体なにしたんだ? 」


 シュンシュンはオレが縄で縛った女の人に目を向けて言う。

 今にも女の人の頭の上に靴底を乗せて床とキスさせそうな顔をしている。

 シュンシュン…………相当だな……。


「 まぁ、いじゃんじか。

  ストーカー女は締め上げてるし、もうこうさんを襲ったりしないよ。

  なんか震えてるしな~~ 」


「{ ころすつもりで刺した相手がピンピンして生きてるんだから、ガチで震えても仕方無いだろ }」


「{ あははぁ~~。

   だよな~~? }」


 うん──、こうさんをころすつもりで迫ってた物凄い形相をしたストーカー女の刃物は、こうさんの前に立ちはだかったオレの胸部にふか(ぶか)と刺さていた。

 怒り狂っていたストーカー女だったけど、オレの胸部にグッサリと刺さった刃物とケロッと平然な顔をしてるオレ見て、殺意が恐怖に入れ替わったみたいだ。


 まるでオレを “ 人の姿をしたもの ” だと言わんばかりに恐怖にゆがんだ顔で見ては、ガタガタと全身を震わせている。

 鳥肌も凄い立っているみたいだ。


「 そんなに恐がる事ないじゃん。

  オレだって善良な市民の1人なのにさ! 」


「 警察は呼んだのか? 」


「 あぁ~~うん。

  マスターが通報してくれたからると思うよ 」


「 そうか。

  事情聴取を受けるんだろ。

  帰る日が延びそうだな 」


「 そだな──。

  オレの所為で御免なシュンシュン…… 」


まっくだ!

  警察がるまで時間は有るだろう。

  はなしがある。

  事務所に戻るぞ 」


「 分かったよ。

  マスター、シュンシュンと事務所に戻ってるから警察がたら電話を掛けてくれるかな? 」


「 あぁ、御安い御用だよ。

  マオ君、これ。

  しゅんれいちゃんと食べてくれ 」


「 マスター!

  こんなにケーキ貰っていの!? 」


「 息子を守ってくれた恩人への御礼だよ。

  遠慮しないで食べてくれ 」


がとう、マスター♪ 」


 マスターからしいケーキを受け取ったオレはシュンシュンと一緒に2階の事務所に戻った。

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