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☀ 夏のホラー 2023 参加作品  作者: 雪*苺
【 帰り道の鳥居 】
30/36

✒ 白い鳥居 4


 シュンシュンとオレは4番目に見付けた探しびとに会う為に、性欲を爆発させたい大人達が夜な夜な集まる風俗がいにやってた。

 昼間だから夜ほど危険性は少ないと思うけど、けっして安全ではないし、御世辞にも治安がいとは言いがたい。


 風俗がいの中を10代の男女が2人で仲良く歩いている光景は異様かも知れない。

 まばらにる通行人達からの視線が痛い。

 オレより小柄で華奢な体型のシュンシュンは可愛いから男達の熱い視線を独占している。


 口をひらかず、ニコニコして笑顔を振り撒いてれば可愛いいんだ。

 口をひらいて喋るから問題なだけで……。

 兎も角、風俗がいに行くと決まったとき、女装をさせられなかった事にはホッとしている。


「 シュンシュン、目当ての風俗店はに在るんだ? 」


「 【 キャスントゥル 】って言う名前の風俗店だ 」


「 キャスントゥル??

  横文字かよ~~。

  オレ、横文字は苦手なんだよな~~ 」


「 セロフィートに教えてもらえよ。

  オデコけんざんをブッ刺しながらさ! 」


「 絶対にだね!

  それより、シュンシュンが元気になってかったよ。

  もうげんさんの事は吹っ切れたのか? 」


「 はぁぁぁぁあ?

  吹っ切れるぅ??

  簡単に吹っ切れて堪るかよ!!

  僕はだ諦めてない!!

  必ずげんを落としてみせるって、に誓ったんだ!! 」


なんで誓う相手が故人のなんだよ…… 」


「 そりゃ、僕の初恋の相手だからさ!

  僕の初めての相手だしな! 」


「 そう言えば、無理矢理おかしたんだっけ?

  胸糞悪い話だよな~~ 」


「 あの頃の僕はうぶ過ぎたんだ(////)

  まぁ、流石に今はけどな! 」


「 今すると余裕で犯罪者だもんな~~。

  でもさ、げんさんにはたんだろ?

  それが原因で出禁にされたんだよな 」


「 フン!

  僕はげんの唇を舐めただけだぞ!

  キスしてやろうと思ったら部屋を追い出されたんだ!

  どんだけ乙女だよ! 」


「 シュンシュン……。

  またげんさんにトラウマを植え付けたのか~~。

  毎回毎回、懲りないよな… 」


「 全裸でベッドの中に潜り込んだときは、おとがめが無かったから、イケると思ったんだよ! 」


なにやってんだよ…。

  げんさんは温厚で辛抱強い方だと思うけど、“ 唇を舐めた ” 件で完全に堪忍袋の尾が切れちゃったのかもな~~ 」


「 落としの有る相手だよ。

  げんづるの仲を引き裂いてモノにしてやるんだ! 」


「 モノって……。

  また引き隠ったりしないようほど(ほど)にな? 」


「 僕はでもほど(ほど)だぞ 」


がだよ… 」


 シュンシュンと雑談しながら歩いていると、シュンシュンが足をめた。


「 ──おっ!

  目当ての店を見付けたぞ、マオ!

  が【 キャスントゥル 】だ 」


「 へぇ~~。

  凝った外観してるじゃん。

  ホテルみたいだな~~ 」


「 表向きは至って普通の風俗店みたいだな。

  はいるぞ 」


一寸ちょっとだけドキドキするな(////)」


 シュンシュンとオレは風俗店のドアをけて入店した。











「 ふぅ──。

  手荒な歓迎だったな 」


まったくだ。

  護衛だか用心棒だか知らないが、客人を出迎える躾がなってないねぇ~~。

  か弱い少女に手を上げるなんて、てぇやからどもめ!!

  痛い目を見てだ!

  思い知ったか!! 」


「 シュンシュンはなにもしてないだろ~~。

  座って寛いでただけじゃん 」


「 僕は非力な女子おなごだぞ。

  暴力なんてふるえるか 」


く言うよ…。

  それにしても、くらなんでも弱過ぎないか?

  身体からだが無駄にデカいだけじゃんな 」


「 マオが強過ぎるんだ。

  人間より強い怪物モンスターってのを相手に戦ってたんだろ?

  素手で相手してかったな 」


「 邪魔されても困るしさ、取り敢えず両足の骨でもくだいとくか? 」


「 そうだな。

  歩けないようにしとけば、追い掛けてもこれないだろう 」


「 じゃあ、踏み付けてくだいとくな 」


「 容赦ないな。

  躊躇ためらいもしないのかよ 」


「 邪魔されたら面倒だろ?

  流石にセロがたらしないよ。

  にはないからさ 」


なんだよ。

  セロフィートの前では猫被ってるのかよ 」


「 はぁぁぁあ?

  違うし!

  猫なんて被ってないからな!

  オレはセロの無茶りをめないといけない立場だから自重してるんだ! 」


「 自重ねぇ?

  スマホ(スマートフォン)が使えたら動画を撮ったのにな。

  残念だねぇ 」


「 撮るなよ! 」


 床に倒れているいかつい男達の両足の上に、オレは自分の右足を乗せる。

 力をれて踏み付けると骨がくだけるおとがした。

 おとだ。

 きらいじゃない。


 男達は痛みに耐えきれないのか、情けない悲鳴を上げる。

 男達の悲鳴が店内に響く。


い声で鳴くじゃないかよ。

  もっと鳴けぇ!!

  あははははははっ!! 」


「 シュンシュ~~ン、“ 女の子 ” って事を忘れていか? 」


「 忘れてないさ!

  強ぶってたいかつい男達の鳴き声が面白くてな、つい! 」


「 スカートが短いんだから、膝をペチペチ叩いて笑うのめろよ~~。

  パンツ見えるぞ 」


「 安心しろ、スパッツを穿いてるから大丈夫だ! 」


 床に倒れている男達の両足の骨をくだき終えたオレは、シュンシュンと一緒に奥の部屋へはいった。











「 お楽しみ中に悪いが、はなしをしたい。

  こうさん 」


「 ちょっ、シュンシュン!

  なんでも最中は駄目だろ!

  せめて終わってからで── 」


終わるんだよ?

  此方こっちだって暇じゃないんだ。

  “ お楽しみ ” はあとで好きなだけすればいだろが! 」


「 お前──、ガキがからはいってやがった!? 」


「 入り口からだけど? 」


「 馬鹿か、正直に答えるなよ。

  ──男は邪魔だから退いてろ!

  邪魔しないで黙って見てよろよ 」


 シュンシュンは陰陽術を使って、探しびと──全裸で仰向けになっているこうさんにおおかぶさっていた男を吹き飛ばすと壁に叩き付けた。

 男は蛙が潰れたような声を出す。


「 シュンシュン、壁に込んって!

  死んじゃうだろ~~ 」


「 別に構わないだろ。

  反社会的な裏世界で悪さの限りを尽くしてる悪人だぞ。

  死んだって悲しむ奴なんかないから問題ないさ 」


「 シュンシュンだって、容赦ないじゃんかよ。

  オレの事、言えないぞ 」


こう──、僕は陰陽師で、此方こっちは僕の助手だ。

  はくだいから依頼を受けて、わざ(わざ)探しにてやったんだ。

  感謝しろよ 」


「 シュンシュン、上から目線で言うのはめような。

  怯えてるじゃん。

  えぇと──、きもだめしの “ 帰り道 ” に白い鳥居をくぐって此方こっちの世界にた──で合ってるよな? 」


「 ………………そうよ…。

  探しにたって…………今更じゃないのよ! 」


「 そうだな。

  アンタ達は此方こっちの世界にてから、10年は経ってるようだ。

  僕此方こっち1年が経つ。

  向こうでははくだいは3週間に僕へ依頼をした 」


「 オレ達ももりしげろう旅館が建ってる森へ行って、1泊してから森を出たんだ。

  ファミレスに向かって歩道を歩いていたら白い鳥居が出現したんだ 」


だいてない…………。

  だいは白い鳥居をくぐってない??

  途中でなくなったんじゃないの…… 」


「 電話が掛かってて、話してたら白い鳥居が消えていたらしいよ。

  きみ達と白い鳥居は消えたけど、きみ達の荷物と一緒に歩道へ残されたんだってさ。

  警察へ捜索願いを出したり、きみ達を探してくれる人を1人で探し回っていたんだ 」


い友達を持ったな。

  普通は警察に捜索願いを出したら終わりなんだが、あちこちに依頼をし回って僕に辿り着いたんだ。

  時間は掛かったが恨むより感謝してやれ 」


「 …………………… 」


「 あのさ、5人で此方こっちの世界へたんだよな?

  なんで5人バラバラで暮らしてたんだ?

  協力して一緒に暮らさなかったのか? 」


「 ………………最初は5人で協力してたわよ。

  でも無理だったの…。

  スマホ(スマートフォン)は使えないし、背負ってた筈の荷物は無くなってるし……。

  自分が1番で、楽しい事を優先したい高校生だったし、団結なんて出来るわけないし……。

  仕方無いでしょ? 」


きみを含めて5人は見付けた。

  1人は死んでたが、2人目はやくちゅうだ。

  3人目は逮捕されて刑務所の中で、4人目はヤバいヤツを相手に股を開いてるきみだ 」


「 シュンシュン、言い方~~ 」


「 5人目は結婚をして家庭を築いていた。

  子供が3人る。

  彼女は此方こっちに残って暮らすそうだ。

  連れて帰るのは、やくちゅうと犯罪者の2人になるが、きみんだ。

  帰りたいなら着いてい。

  こんな場所でヤバいヤツ身体からだを売り続けるか?

  足を洗ってとうに生きたいなら最後のチャンスだぞ 」


「 ……………………30歳目前の娘が帰ったら親は驚くでしょうね…… 」


「 そうだね。

  でも、行方不明だったむすめが無事に帰ってたら、喜ぶと思うよ 」


「 骨壺で家族の元へ帰る奴,やくちゅうで家族の元へ帰る奴,犯罪者として家族の元へ帰る奴がる中、きみだマシな方だぞ。

  此方こっちで “ 売春してた ” なんて言いさえしなけりゃ誰にも分からないさ 」


「 だから、言い方!

  どうかな?

  オレ達と元の世界に帰ろう? 」


 オレはこうさんに手を差し出す。

 彼女は迷っているみたいだ。

 この世界に未練でもあるのかな?


「 ………………アタシ……帰りたい。

  帰りたいけど……帰れないよ…… 」


「 はぁ?

  帰りたいのに帰れない?

  帰りたいなら帰ればいだろう。

  なにを遠慮する必要があるんだ?

  此方こっちに未練でも有るってのか? 」


「 ………………アタシ……彼と結婚をしてる……。

  だから…… 」


「 はぁ?

  のヒキガエルみたいに潰れてる男の妻だって?

  おぃおぃ、冗談言うなよ 」


「 冗談じゃないわよ…… 」


「 別にいんじゃないのか?

  向こうに帰れば関係無くなるんだし。

  帰りたい気持ちが有るなら一緒に帰ろう。

  後悔しないようにさ 」


「 先ずは服を着ろ。

  で風俗がいを歩く訳にはいかないだろ 」


「 そだな。

  着替え終わる迄、部屋のそとで待たせてもらうよ 」


 シュンシュンとオレは部屋を出る。

 こうさんが部屋から出てる迄、店内で待たせてもらう事にした。

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