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☀ 夏のホラー 2023 参加作品  作者: 雪*苺
【 帰り道のカマイタチ 】
19/36

✒ 噂のカマイタチ事件 2


「 ──シュンシュン、が最後の事件現場だな。

  17ヵ所目か…… 」


「 被害者は11人か。

  被害者が10人以上なのはで6ヵ所目か 」


「 えぇと──、1件目の被害者は8名,2件目の被害者は6名,3件目の被害者は18名,4件目の被害者は8名,5件目の被害者は13名,6件目の被害者は7名,7件目の被害者は14名,8件目の被害者は9名,9件目の被害者は13名,10件目の被害者は7名,11件目の被害者は12名,12件目の被害者は8名,13件目の被害者は9名,14件目の被害者は6名,15件目の被害者は7名,16件目の被害者は6名,17件目の被害者は11名──だな。

  被害者の合計人数は170名か。

  意外と少ないんだな。

  やっぱりセロは無関係だと思うな。

  セロは今回の事件には関与してない! 」


「 セロフィートには前科があるだろが!

  候補からははずさないぞ。

  それに170体の首が行方知れずって事を忘れるな。

  さて──、犯人は首だけを持ち去ったのか──。

  犯行日はたしかに曇りの日だ。

  太陽が雲に隠れてしている曇りの夕暮れどきに起きている。

  ひとどおりの多い道で起きている 」


「 今はひととおらなくなってたよな。

  犯人もつかまってないし、ショッキング過ぎたんだろうしな~~ 」


「 さてと、次の犯行現場に先回りするとしよう。

  周囲をひとばらいして結界を張り、犯人をりにするぞ! 」


「 えっ?!

  先回り??

  そんな事が出来るのかよ? 」


「 当たり前だ!

  次の犯行現場は、このペンデュラムで見付ける 」


「 はぁ?

  ペンデ──なんだよ? 」


「 振り子だよ。

  法力を込めた水晶を地図マップの上に浮かせてダウジングするんだよ 」


「 なぁ、シュンシュン。

  陰陽師がダウジングに頼るって有りなのか? 」


「 陰陽師ってのは、なんでも取りれて、使えるもんは利用するんだよ。

  僕はこれで億万長者になり、豪遊していたときもあったんだぞ!

  向こうでは “ ペンデュラム ” とか “ ダウジング ” とは言わなかったけどな 」


「 へぇ~~。

  シュンシュンって向こうでは進んでた陰陽師だったんだな 」


「 フフン!

  なおしたか!

  僕は最先端を行く陰陽師だったんだぞ! 」


「 じゃあ、早く次の犯行現場を見付けよう! 」


「 少しは褒めろよ 」


「 褒めたじゃんか 」


 しゅんれいはペンデュラムをもちいてダウジングを始める。

 法力が込められた水晶のペンデュラムが円をえがきながらクルクルと勢いく回り出す。


「 おぉ~~!

  なんすっごい回ってるな~~。

  あっ──だん(だん)と弱くなってた。

  ──回らなくなって左右,前後に揺れ始めたな… 」


「 僕のペンデュラムよ、次の犯行現場を僕に示せ! 」


「 ──動きがまった?!

  が次の犯行現場なのか? 」


「 いや、違う。

  見てみろ、ペンデュラムの中が赤色に染まってている 」


ほんだな。

  ──ん?

  シュンシュン、水晶の中に水でもれてるのか? 」


「 そんな訳あるか。

  中身もガッツリ水晶だよ。

  これは血だ 」


「 血ぃ!?

  なんみずの無いペンデュラムから血がしたたり落ちてるんだよ? 」


「 これが陰陽術を掛け合わせた最先端のダウジングだ!

  見てみろ、したたる血が次の犯行現場を教えてくれるぞ 」


「 ペンデュラムから血がしたたり落ちるダウジングなんて、凄くいやなんだけど…… 」


「 こんな不可思議な現象をの当たりに出来てるのに、なんて事を言うんだよ 」


「 オレは血がしたたり落ちない普通のダウジングがいよ…… 」


「 この凄さが分からないなんて可哀想な奴だな! 」


「 あれっ、シュンシュン!

  赤い血が黒色に変わったけどなんでだ? 」


「 ──だ!

  が次の犯行現場になる場所だ! 」


「 えぇ~~~~……。

  この血が黒色に変色した場所が犯行現場?

  マジかよ~~ 」


「 よし、行くぞ! 」


 しゅんれいは陰陽術を使い転移陣を発動させる。

 事件現場からマオとしゅんれいの姿が消えた。











「 シュンシュン、ほんで間違いないのか?

  なんか信じられないんだけど…… 」


「 僕の陰陽術を疑うのか?

  僕は最強の陰陽術だぞ!

  ひとばらいもした。

  結界も張った。

  式神を人間に見せる術も完璧だ。

  天候が曇りになり、夕暮れどきになるのを待つだけだ 」


「 待って言ってもさ、こんなに天気がいのに曇ったりするのが? 」


「 陰陽術を舐めるな。

  あまいであめを降らせる事も出来るんだぞ。

  雨を降らせるには時間は掛かるが、雲を集めて曇天にするぐらい造作もないんだよ! 」


「 えっ?!

  天候を変えれるのか?

  セロは天候を変えたりしないのに…… 」


「 ハッ!

  しないんじゃなくて、“ 縛り ” が有って出来ないんだろ。

  陰陽術の僕には縛りなんて無いからな!

  天候なんていじり放題さ!

  凄いだろう! 」


古代エンシェント魔法マジックで自然災害を簡単に起こせるセロの方が凄いと思うけどな~~ 」


たしかにな……。

  いくら僕でも自然災害は起こせないな… 」


「 やっぱり、今回の首持ち去り事件にセロは無関係だと思うな。

  人間ぎらいなセロが、わざ(わざ)人間の首を集めてだよ、飾って楽しむような悪趣味な事をするとは思えないし 」


「 セロフィートの肩ばっか持つなよ。

  裏切られたときのショックが大きいぞ 」


「 セロに関しては今迄も数え切れないほど、裏切られてるから平気だ!

  もう慣れっ子だ! 」


「 慣れるな!

  胸張って言う事じゃないからな! 」


「 シュンシュン、犯人が現れたとして、オレ達はどうするんだ? 」


「 マオはとうを構えてでも斬り掛かれるように準備してろ。

  僕は犯人を縛る為の呪詛を練り上げる 」


「 呪詛を練り上げる??

  シュンシュン、呪詛と呪術ってなにが違うんだ? 」


「 またかよ…。

  違いはあとで教えてやる。

  今は集中させろ 」


「 分かったよ… 」


 マオが怪異のたぐいを斬れる特殊なとうを鞘から抜いて構えているあいだしゅんれいは集中して呪詛を練り上げている。

 しゅんれいの周囲にくない── がいと呼ばれている ──が集まっている。

 尋常ではない状況だが、しゅんれいは涼しい顔で平然としてもく(もて)と呪詛を練り上げている。


「{ シュンシュンは大昔に人間をめて異形の存在になってるから、くないが充満してる中でも平気なんだな。

   オレもセロのお蔭で平気なんだろうけど──。

   ねっとりしていやだし、身体からだじゅういてるし気持ち悪い……。

   ちかくのも遠慮したいな… }」


「 ──聞こえてるぞ。

  独り言は聞こえないように心の中で言えよ 」


「 あれぇ~~?

  おっかしいなぁ~~。

  心の中で言ってたつもりだったんだけど…… 」


()れだ!

  呪術もだが、呪詛も僕の専売特許なんだよ。

  向こうで妖魔をらいまくった恩恵みたいなもんだ 」


「 そりゃかったな~~……。

  呪詛の練り上げは終わったのか? 」


「 あぁ、僕だから数分で出来るんだぞ!

  さて──、そろそろ天候を変えるか!

  現れるか分からないんだから油断するなよ! 」


「 分かったよ 」











「 ──マオ!

  なにしてるんだ!

  チンタラしてないで早く斬れ! 」


「 硬くて斬れないんだよ!!

  オレのとうが折れちゃうよ! 」


「 折れたらセロフィートになおしてもらえばいだろうが! 」


「 シュンシュンが練り上げた呪詛は、どうしたんだよ! 」


「 とっくの昔に破られたよ!

  コイツはおんりょうの集合体だ。

  多くの怪異を取り込んで、とんでもないものになりながったんだ! 」


「 シュンシュン──、コイツは倒せないのか?

  しきれいに出来ないのか? 」


「 マオ、お前がコイツを “ 瀕死状態に出来る ” って言うのか? 」


「 出来る訳ないだろ!

  硬いのに傷付けれるって言うんだ!! 」


「 マオ、るぞ!

  避けろ!! 」


「 ──ロックバレット!!

  うわっ!

  嘘だろぉ~~~~!!

  魔法マジックが効かない!

  向こうの妖魔は実体が無かったから魔法マジックが効かなかったけど、此方こっちの怪異にも魔法マジックは効かないのかよ!

  実体は有るのに魔法マジックの攻撃がなんて有りかよぉ!! 」


「 異形を取り込んでいれば魔法も効いたかもしれないが──、どうやら異形は取り込んでないみたいだな…。

  式神召喚──、彼奴アイツの動きをめろ! 」


「 シュンシュン、もっと式神を出してあしめしろよ! 」


「 馬鹿言え!

  こんな奴相手に貴重な式神を失ってたまるかよ! 」


「 出し惜しみしてる場合じゃないだろぉ!!

  しきれいを出して相手させろよぉ!! 」


「 役立たずは黙ってろ!!

  ──クソ、彼奴アイツには呪詛が効かない!

  呪術も無効化される。

  なんなんだよ、あのものは!! 」


「 シュンシュンは最強の陰陽師なんだろ!

  陰陽術を駆使して倒せよぉ!! 」


「 馬鹿が!

  さっきからるんだよ! 」


彼奴アイツの腹には生首がからに攻撃が出来ないし……。

  どうしたらいんだよ 」


「 結界は破れないみたいだな。

  それだけが唯一の救いだ。

  あんな奴が結界から出たら大惨事になるぞ 」


「 ──セロ……。

  セロがてくれたら〈 (げんしつ)(みなもと) 〉に変換してもらうのに!! 」


「 マオ──、避けろ!

  またるぞ! 」


「 シュンシュン──!! 」


「 クソ──、セロフィートに力を封じられてさえなければ、こんな奴なんか──秒で消しずみにしてやれるのにっ!! 」


「 そっか──、今のシュンシュンは本来の力の10分の1も出せてないんだ……。

  だから、こんなに手こずってるんだ……。

  これってピンチなんじゃないかよ~~!! 」


 マオは両手で頭をかかえて悩むのだった。

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