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☀ 夏のホラー 2023 参加作品  作者: 雪*苺
【 帰り道のチャイム 】
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⭕ チャイムの正体


「 シュンシュン、結局の所さ、かずにだけ聞こえた “ チャイム ” の正体ってなんだったんだ? 」


「 僕も知りたいです、しゅんれい様 」


「 あれは一部のあやかしが発する特殊なようだ。

  超音波みたいなもんかな 」


「 超音波ぁ? 」


「 みないなもんだ。

  超音波とは異なる。

  生物の中には稀に反応する奴がるもんだ。

  反応した奴は餌になる。

  “ 神隠し ” に遭う人間の中にも含まれてるよ。

  われちまうからなんねん経っても見付からないんだ。

  骨も皮も臓器のたぐいも妖怪の胃液で溶けちまうからな 」


「 僕の身体からだみたいにですか? 」


「 そうだ。

  かずの場合は “ 運がかった ” としか言いようがない 」


さんがかずに御守りを渡してくれていたから、見付け出せたんだもんな! 」


「 御守りを身に付けて無ければ、かずれいこんは輪廻の流れへ還っていただろう。

  残留思念体だったら、妖力をびて悪霊化していた。

  そうなっていたらはらうしかなかった。

  かずの機転に感謝しろ 」


「 うん!

  僕、毎日、お祖母ちゃんに会いに行ってるよ! 」


「 それでい。

  も先が長くない。

  残り少ない時間、少しでも多く一緒に過ごしてやれ 」


「 うん!

  お祖母ちゃん、本が好きだから僕が毎日読んでるんだ~~ 」


「 シュンシュン、チャイムのおとを出してるあやかしはほかにもるんだよな? 」


「 そりゃるさ。

  僕には聞こえないから関係無い 」


「 これからもかずみたいな被害者は出るって事だよな? 」


「 そうだな。

  それがなんだよ 」


なんとか被害者を減らせないのかな? 」


「 マオ、そんな事をしたら僕の稼ぎが減るじゃないか!

  あやかしにはも騒ぎを起こして人間達を困らせてくれないと、依頼がはいってなくなるから困るだろうが。

  陰陽師を失業しないといけなくなるだろ!! 」


「 シュンシュンならあやかしがなくなってもしきれいに悪さをさせる事も出来るだろ~~ 」


「 僕に自作自演しろってのか?

  酷い奴だな。

  流石、セロにかれてるだけある 」


「 どういう意味だよ 」


しゅんれい様──、僕が受けてる今のお役目は “ お祖母ちゃんが生きてるあいだ、出来る限り話し相手になる事 ” ですよね?

  お祖母ちゃんが亡くなったあとは、どうしたらいんですか? 」


「 座敷わらしだな 」


「 座敷わらし?

  “ 座敷わらし ” ってなにするんですか? 」


「 座敷わらしの衣装を用意するから、衣装を着て事務室の中を動き回ってればい 」


「 それだけでいんですか? 」


「 座敷わらしがいてる事務所なんて、いきだろ? 」


なんかエゲつい…。

  カネきたないのもうじゃが座敷わらしの恩恵を目当てにるんじゃないのか? 」


「 そうそう簡単に姿を見せる訳ないだろ。

  先ずは贔屓にしてくれてる常連にかずの姿を見せるんだ。

  ます(ます)贔屓にしてくれる事、間違いなしさ!

  座敷わらしの恩恵欲しさに寄附金も跳ね上がるだろうよ 」


「 酷いな~~ 」


なんとでも言え!

  座敷わらしの恩恵にあやかりたい奴は、常連になって寄附金を奉納する必要があるんだよ!

  座敷わらしなんてのは、僕が儲かる為の手段の1つに過ぎないのさ! 」


しゅんれい様みたいな人を “ カネもうじゃ ” って言うんだね 」


「 “ しゅせん ” とも言うな~~。

  かずはシュンシュンみたいになったら駄目だぞ 」


「 うん!

  反面教師にするよ 」


「 お前は僕に喧嘩を売ってるのか? 」


なんでだよ?

  事実を言ってるだけだろ。

  それよりさ、たいからの依頼だけど、どうするんだ?

  受けるのか? 」


たいの依頼?

  どんな依頼だ?

  僕は多忙だからいち(いち)覚えてないぞ 」


「 マオ様、どんな依頼なんですか?

  僕も知りたいです 」


いよ。

  たいが書いてくれた箇条書きのメモがあるから読むよ 」

◎ 訂正しました。

  流へ ─→ 流れへ

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