⭕ 捜索依頼
「 ──それで?
僕に息子を探してほしいって? 」
「 そうよ!
貴女、陰陽師なんでしょ!
行方不明になってもう10年よ!
警察は全然役立たずだし!!
もう、貴女しか頼れる相手が居ないのよ! 」
「 行方不明になって10年か……。
導流さんはさ、お母さんだよね?
10年間も何してたのさ? 」
「 はぁ?
何って──、仕事だけど!
仕事しないと生活出来ないもの。
シングルマザーは大変なのよ! 」
「 ふぅん?
行方不明の子供を放ったらかして仕事に専念してたんだ? 」
「 子供より仕事を優先させる母親に幻滅して家出したんじゃないか?
近頃は多いらしいからねぇ 」
「 はぁ?
なんて失礼な子達なの!
アタシの和稀が家出なんて不良みたいな馬鹿な真似をする訳がないでしょ!! 」
「 家庭を蔑ろにして、仕事が1番の親は皆似たような事を言うんだぞ。
アンタは我が子に見限られたんだよ。
母親失格の烙印を我が子に押されたのさ 」
「 なんて失礼な事を言うガキなの!!
態々頼って来てやった依頼人に対して言う言葉ぁ!? 」
「 大体、主婦も子育ても母親も放棄して、茄步に押し付けてた口だろ。
普段は仕事に没頭して知らん顔してるくせに、何か起これば被害者ぶって母親面か?
全く以て調子の良い御身分だねぇ 」
「 導流さんはさ、血を分けた大事な子供よりも、自分が大好きな仕事を選んだんだよね。
10年も警察任せで仕事に没頭してたぐらいだし、導流さんにとって息子さんは要らない子なんじゃないの? 」
「 要らない子??
何言うのよ!
誰がお腹を痛めて産んだと思ってるのよぉ!
このアタシよ!!
和稀はアタシの子供よ!
和稀にはアタシしか居ないのよ!! 」
「 ふぅん?
導流には和稀だけじゃないだろ?
旦那と別居してるのを良い事に、取引先で出会った男社員と今でも “ お楽しみ ” を繰り返してるんだろう? 」
「 な゛っ── 」
「 10年の間に子供が6人も居るんだろ。
腹の中に居るから7人か。
随分と楽しんでるみたいじゃないか。
行方不明の和稀が知ったら、さぞ驚くだろうねぇ。
家に帰ったら母親が父親と離婚していて、浮気相手と子供を7人も作っているんだ。
茄步を老人ホームに放り込んで、大好きだった仕事を止めて、“ お母さん ” をしてる。
和稀は複雑な思いをするだろうねぇ。
本当に酷い母親だよ 」
「 オレだったら軽蔑するし、幻滅するかな。
一緒に暮らすなんて嫌だし、父親を選ぶかな~~ 」
「 な゛っ……な゛っ……なんで── 」
「 知ってるかって?
僕は陰陽師だぞ。
森僉茄步は僕の顧客だ。
茄步とは付き合いが長いからな、友情料金で依頼を受けてやってるんだ 」
「 はぁ?
母さんの知り合い??
あのダサい御守りをくれた凄い陰陽師って──アンタだったの? 」
「 “ ダサい ” って言うな!
その御守りのお蔭で、導流は妖かしに連れ去られずに済んだんだぞ。
感謝してほしいねぇ 」
「 あの御守りなら当の昔に捨てたわよ。
あんなだっさい御守りなんて肌身離さず持ってられる訳ないでしょ!
持ってなくても妖かしってのに襲われてないんだから、初めから必要なかったのよ! 」
「 これだから無知で阿呆な馬鹿女は嫌いなんだ。
お前が捨てた御守りは茄步が回収して、和稀に渡してたんだよ。
お前が今まで無事だったのは、茄步が僕に依頼をしたからだ。
1年間たったの10万で式神に守護らせてたんだ。
1日5万でも少ない料金だってのに、1年で10万ぽっちだぞ!! 」
「 導流さんは茄步さんに感謝しないとね。
和稀君がシュンシュンの御守りを身に付けてくれていたお蔭で、予定より早く救出する事が出来たんだよな 」
「 何ですって!?
救出してる──って、どういう事なのよ!
説明しなさいよ!! 」
「 導流よ、お前は可愛い我が子が行方知れずになってから10年もの時間が経ってから僕の元へ来たな 」
「 それが何なのよ! 」
「 茄步は孫の和稀が “ 行方不明になった ” と知ってから直ぐに警察へ捜索願いを出した後、僕に連絡をして来たんだ。
お前
和
態
手ぶらで偉そうなお
「 アタシにも菓子折りを用意して頭を下げろって言うの!? 」
「 要
報酬は既に貰っている。
それに和
「 元気に暮らしてる??
アタシの和
「 やれやれだねぇ。
とっくの昔に、和
親権は父親の和
お
別に和
お
和
和
「 何
和
誰にも渡しやしないわ!!
和
「 導
お
和
結果が覆
何
和
和
「 導
もっと母親として、ちゃんと向き合って接してあげるべきだったんだ 」
「 アンタ達みたいなガキに何
親になったって仕事は続けたいのよ!
その為に保育園や幼稚園があるんじゃない!! 」
「 赤の他人に子供を預けて仕事を優先か。
子育てってのは、感情のある1人の人間を育てるって事だ。
世の為,社会の為,誰かの為に役に立ち、貢献の出来る健全で誠実な人間を育てる事だ。
子育ては片手間で出来る様
子育ては母親が子供と真
余所見をしたり、赤の他人任せにしてする様
お
「 アンタ達……、ガキのくせに知ったような事を言うんじゃないわよ!
男社会で出世を目指すキャリアウーマンの苦労を知りも知らないで!! 」
「 何
取引先の男に尻尾を振りながら股を開いて喜んでたくせに良
お
お
仕事も止
和
じゃないと、第2第3の和
「 こ、このクソガキがぁぁぁぁ!!
言いたい放題言いやがってぇ!!
アンタ達を名誉毀損で訴えてやるから、覚えてなさいよっ!! 」
「 それはそれは楽しみだねぇ。
出来やしない事に心血を注ぐんじゃない。
子育てに全力投球してろよ。
産んだ母親としての責務を果たせ。
責任と義務を放棄して逃げるな 」
「 アンタ達、絶対に後悔させてやるから!!
優秀で有能な弁護士を雇って、アンタ達の罪
そう言うと導
「 シュンシュン、言い過ぎだったんじゃないか?
弁護士を雇ってオレ達を訴えるみたいだぞ 」
「 はぁ?
出来る訳ないだろ。
僕が邪魔するんだからな! 」
「 シュンシュン、やる事が悪どいって…… 」
「 はぁ?
こんなの悪どい内に入
然
お前、本
元気な顔を見せてやっても良
「 嫌
本
“ 好きなの食べても良
第一、こんな姿で会えないでしょ? 」
「 あはは……。
確
当時と姿が変わってない状態で会ったら大変だろうな~~ 」
「 安心しろよ。
母親がど
和
「 幾
「 仕方無いだろ。
肉体は喰
だが、霊
僕の作った50万円の御札のお蔭でな!
僕の作る御札の凄さが判
「 そだな~~ 」
「 もっと感心しろよ! 」
「 霄
「 今は春
名前を間違えるな 」
「 は~~~~い♪ 」
◎ 訂正しました。
居るかよ ─→ 要るかよ
和稀さんに無関心 ─→ 和稀君に無関心
お前じゃなくなってるんだよ。 ─→ お前の息子じゃなくなってるんだよ。




