⭕ 手紙 2
わたし、可愛いサミィちゃん。
可愛いを突然変異させて、魔法を再生するの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
今のお友達が壊れちゃったの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
新しいお友達が欲しいの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
新しいお友達を探してるの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
新しいお友達を見付けたの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
貴女にわたしの新しいお友達になってほしいの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
貴女を迎えに行くの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
楽しみに待っていて欲しいの。
わたし、可愛いサミィちゃん。
次の犠牲者は、お・ま・え・だぁぁぁぁぁぁぁぁあッッッ!!!!
「 ──って書いてあるな~~。
……………………悪戯かな?? 」
「 “ 可愛いサミィちゃん ” ねぇ。
某有名都市伝説の台詞と某魔法少女の台詞を掛け合わせたような実にふざけた内容の文章だな 」
「 何だよ、シュンシュン。
その “ 某有名都市伝説 ” の台詞と “ 某魔法少女の台詞 ” って? 」
「 怪談のメリーさんと魔法少女プリテ◯ーサミーの事だと思いますよ、マオさん 」
「 階段のメリーさん??
魔法少女プリテ◯ーサミー??
何だよ、それ?? 」
「 言っとくが “ 階段 ” じゃなくて “ 怪談 ” の方だからな 」
「 猥談のメリーさん?
メリーさんが猥談するのか?? 」
「 お前、どんな耳してるんだ!
ちゃんと耳の中を掃除してるのか?
耳鼻科に行って掃除してもらって来い!
何処の世界に猥談するメリーさんが居るんだよ! 」
「 猥談メリーさん…………。
居たら居たで別の意味で盛り上がりそうなメリーさんですね… 」
「 僕が直々に教えてやるから有り難く思え!
“ 怪談のメリーさん ” ってのはなぁ── 」
春麗は都市伝説としてポピュラーで有名な “ 怪談のメリーさん ” がどんな話なのかをマオに説明した。
「 これが巷で知られている “ 怪談のメリーさん ” だ。
僕の助手をする以上、少しは都市伝説や怪談の勉強しろ 」
「 オレは好きでシュンシュンの助手をしてる訳じゃないんだけどな…… 」
「 それでも助手としての “ 誠意を見せろ! ” って言ってるだ! 」
「 誠意って言われてもな~~。
誠意は相手に要求するもんじゃないだろ? 」
「 全く!
あぁ言えば、こう言う奴だな! 」
「 はぁ?
そんな事ないだろ~~。
それより、魔法少女プリテ◯ーサミーって何だよ? 」
「 魔法少女プリテ◯ーサミーは私が小学生低学年の時、毎週日曜日の朝9時から放送されていた子供向けの魔法少女アニメの1つです。
女の子だけじゃなくて、男の子にも人気があったんですよ。
ライバルに悪い魔法少女ピクシ◯ミサって子も登場するんです。
プリテ◯ーサミーには男の子のファンが多くて、ピクシ◯ミサには女の子のファンが多かったんですよ。
大きなお友達も多くて、人形ショーをすると出禁扱いされる大きなお友達も多かったくらい社会現象になっていたアニメです 」
「 子供向けのアニメなのに大人が見てるのか? 」
「 作品を作っているのは大人ですよ。
大人が作る作品を大人が見ているだけです。
収入が無いとアニメは作れませんから、ファンにお金を使ってもらう為に、グッズ販売をして収入を得るんです。
大きなお友達はアニメ業界にとって、お金を落としてくれる大事なカモなんです。
年齢も性別も関係無いんです。
変人や変態であっても、お金を落としてくれるファンは大事な収入源なんです 」
「 そ、そうなんだ…。
大きなお友達が熱狂しちゃう魔法少女アニメって何かヤバそうだな…… 」
「 子供向けに作られてますら、安心して見れますよ。
近年は主人公の年齢を小学生から中学生に引き上げて製作されたり、高校生,大学生,社会人の独身OLに変更したアニメが放送されてるんです。
元祖小学生版は去年の夏、完全限定生産でBlu‐rayが発売されました 」
「 へぇ、茄步さんは “ 魔法少女プリテ◯ーサミー ” に詳しいんだな? 」
「 ふふふ(////)
私も “ 大きなお友達 ” の1人になりましたから(////)」
「 そ、そうなんだ? 」
「 そりゃ、当時小学生だった茄步も年数が経てば “ 大きなお友達 ” になるのは当然だな。
“ 大きなお友達 ” も昔は茄步みたいに子供だったんだ。
茄步もカモになってるんだな 」
「 そうですね… 」
「 その猥だ──じゃなくて “ 怪談のメリーさん ” と “ 魔法少女プリテ◯ーサミー ” を合作したみたいなヘンテコ文章で書かれた手紙がコレなんだよな──。
差出人は “ お友達 ” ってやらを探してるみたいだな。
1年以上も行方不明になった子も、差出人の “ お友達 ” ってのに選ばれて居なくなった──って事なのかな? 」
「 この “ 壊れた ” って内容が気になるな。
差出人は “ お友達 ” って奴に良からぬ事をしているみたいだねぇ 」
「 良からぬ事って何だよ? 」
「 さてな。
それは僕にも分からないさ。
だが、良い待遇は受けてないと思うぞ 」
「 茄步さんの娘さんの安否が心配だな。
無事なら良いんだけど…… 」
「 差出人を引き摺り出してフルボッコしてやれば良い話だろ。
今迄散々好き勝手をして来たんだ、僕に目を付けられたのが運の尽きだな 」
「 シュンシュン、何時になく悪い顔してるな~~。
まるで悪役だよ。
そんな事より、差出人を “ 引き摺り出す ” なんて事が出来るのかよ? 」
「 強引な手法にはなるが、不可能じゃない。
僕に任せろ!
差出人と此方を繋ぐ媒体──手紙は僕の手の中にあるんだ。
“ 可愛いサミィちゃん ” なんてふざけた妖しは僕の式神で集団リンチしてやる!! 」
「 集団リンチって── 」
「 集団リンチは正義の特権だからな!
容赦はしないぞ! 」
「 シュンシュンが正義ねぇ~~。
何か似合わないな~~ 」
「 フン!
僕はセロフィートに歯向かう気はないからな!
幾らでもセロフィートに尻尾を振ってやるよ! 」
「 シュンシュン……。
プライドはどうしたんだよ? 」
「 プライド重視で長生き出来るか!
僕はセロフィートに消される人生は御免だ! 」
「 あの……セロフィートって誰ですか? 」
「 あっ、セロはオレとシュンシュンの異母兄だよ。
オレはシュンシュンの兄貴ね! 」
「 えっ──、マオさんが春麗さんのお兄さん?? 」
「 うん、シュンシュンはオレのおとう──い゛っだい?! 」
マオは左腕を春麗につねられると顔を歪めた。
「 妹だろぉ~~、兄さん?
言い間違えないでほしいなぁ~~ 」
「 そ…そうだよな…。
暑さの所為かな~~?
あははは… 」
「 仲が良いんですね(////)
──春麗さん、どうか娘を──導流を宜しくお願いします! 」
「 フン!
豪華客船に乗ったつもりでいろ。
転覆しない豪華客船だぞ 」
「 はい! 」
「 よし。
早速、手紙の差出人──サミィちゃんとやらを呼び出してやるとしようか 」
「 何処で呼び出すんだ? 」
「 丁度良く曰く憑きの空き地があるんだ。
其処を使う。
澱みも良い感じに溜まってる場所だ。
都市伝説の怪異を呼び出すには持って来いの場所さ 」
「 何か嫌な予感しかしないな~~ 」
「 危険が伴うからな、茄步は家へ買えれ。
僕の作った特製護符入り御守りを娘の首に掛けさせとけ。
怪異が寄って来ない御守りだ。
定価50万する高額で有り難い御守りだからな!
割引きして20万にまけといてやる 」
「 有り難う御座います…… 」
「 シュンシュン!
懐かしい再会したんだから、タダであげろよ 」
「 はぁぁぁぁぁ?!
お前は馬鹿か!!
50万だぞ、50万円!!
万札が50枚の価値がある御守りだぞ!
それを税込みで、万札20枚に減らしてやるんだぞ!!
断腸の思いで僕が、万札を30枚も諦めてやってるのに、タダにしろだってぇ?!
馬鹿も休み休み言えよ!!
これだから価値の分からない無知な馬鹿野郎は嫌いなんだよ!! 」
「 だってさ、片手間でパパッと作れるじゃん。
1個ぐらい試作品って事にして、あげちゃえよ 」
「 ふざけるな!
万札50枚を諦めろって言うのかよ! 」
「 50万なんてはした金、シュンシュンなら簡単に稼げるだろ~~ 」
「 ま、まぁな……。
だけど、この御守りは商品なんだ!
タダで渡す訳にはいかないんだよ! 」
「 なら、1万で良いじゃん。
1万が嫌なら1.000円だな 」
「 こ…この野郎っ──!!
僕の渾身の力作を選りに選って1.000円だとぉ~~~~!! 」
「 シュンシュン、相手は善良な一般市民だぞ。
がめついのは程々にしないと──だろ? 」
「 うぅ…………。
後で覚えてろよ。
この仕打ちと恨みは忘れないからなぁ!! 」
「 仕打ちって何だよ?
オレ、何もしてないじゃんか 」
「 金の恨みは恐ろしいんだぞ! 」
「 それを言うなら食べ物だろ~~。
大体さ、新しい怪奇グッズが大反響の大バズりしてガッポリしてるじゃん。
十分過ぎるぐらい稼いでるんだから大目に見てやれよ、な? 」
「 ……………………此処の支払いしてくれるなら、50万の御守りは、試供品って名目でくれてやるよっ!! 」
「 春麗さん!
良いんですか? 」
「 おと──女だって、二言はない!! 」
「 有り難う御座います。
春麗さん,マオさん! 」
「 あっ、じゃあ、出よっか。
茄步さん、支払い有り難う。
シュンシュンが無理ばっか言って御免な?
気を付けて帰ってくれよな 」
「 マオさん…。
此処の支払いぐらい50万円に比べたら安いものです。
有り難う御座います(////)
必ず娘に身に付けさせます! 」
マオと春麗はカフェの支払いを依頼人の森僉茄步にしてもらう。
茄步は春麗から50万円もする高額な御守りを大事そうに持ち、マオと春麗と別れた。
マオと春麗もカフェを出ると春麗が心当たりのある曰く憑きの空き地へ向かうのだった。
◎ 訂正しました。
魔法少女プリテ◯サミー ─→ 魔法少女プリテ◯ーサミー
妖し ─→ 妖かし
家へ買ってろ ─→ 家へ帰ってろ




