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ヤンデレラは4人兄弟に好かれる  作者: キノぴょ


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5/10

第5話 三人ゲーム計画

 乙女崎大豪邸。

「クレープも、写真も、良い思い出になりましたね」

「はい。ですの」

 メグミくんの部屋となった客室。

 デレラと二人で、公園デートを振り返る。

 と、言っても、クレープ食べて、写真を撮った後、少しだけ散歩した程度である。

 でも、初デートだ。

 すごく大事な第一歩だ。

 どんどん、メグミくんとずっと一緒にいたい気持ちが大きくなる。

「一緒にいてほしいですの」

「一緒にいますよ」

 メグミくんが、手を握ってくれる。

 うれしい。


「なあ、ちょっとええか。メグミ兄貴」

 四男のムカヒくんが、リュックサックをかかえて見ている。謎関西弁の男の子である。

 いつの間にか、ついて来ていたらしい。

「オレも、デレラちゃんと仲良くしたいんやけど」

「サクに続いて、ムカヒもですか?」

「ええやん。めっちゃ好きやねん」

 ムカヒくんも、デレラと仲良くする計画を立てて来ていた。


 ズバリ。“メグミくんと、三人ゲーム計画”。

 ゲーム好きな4人兄弟の末っ子らしいセレクトである。


 第5話 三人ゲーム計画


 ゲーム。『モグラ叩きパニック』。

 4ヵ所から出る、モグラを叩きまくるゲーム。

 専用のモグラ出現マット。

 モグラ叩きピコピコハンマーがある。

 このゲーム一式をリュックサックに入れて、持ってきた。

 これを、三人で遊ぶ。


「…これ、何ですの?」

 デレラは、モグラ叩きを知らない。

「知らない娘おるんか。深窓のお嬢様やな」

 びっくりする、ムカヒくん。

 モグラ叩きは、有名じゃないのか。


「背中から、抱きしめて教えてやるで」

 ムカヒくんは、デレラの後ろにまわりこむ。


 どんっ…。


 それを、素早くメグミくんが突き飛ばす。

「ムカヒ。僕のデレラちゃんにまわりこまないでください」

 メグミくんは、デレラの手にピコピコハンマーを渡す。

 そして、モグラ出現マットを指差す。

 4カ所が光って、モグラが次々と出てくる。

 それを、ピコピコハンマーで叩くのだと、教える。

「わかったですの」

「楽しいですよ。遊びましょう」


「あたた…。何で突き飛ばすんや。メグミ兄貴」

 ムカヒくんは、起き上がる。

 見ると、デレラが夢中でモグラを叩いている。

 それを応援する、メグミくん。

 楽しそうだ。

 これは、邪魔するべきではない。

 デレラとメグミくんの仲が深まるならそれで良い。

 正直、最初にデレラちゃんを見た時、可愛い、好き、仲良くしたいと思った。

 女の娘なら、誰でもいいワケではない。

 実家にいた頃。

 大事な兄のメグミくんと仲良くする。女の娘に苦情を持ったこともあった。

 でも、デレラは、良い子に見える。

 この二人なら、認める。

 雪堂家の末っ子ながら、デレラを公認彼女として、認めた。


「モグラ叩きは、楽しいですの」

「気に入ってくれましたか」

「メグミくんと一緒だからですの」

 デレラは、メグミくんを見上げる。


 ギュギュギュ…。


 手を強く握る。絶対、離れないように。

「ずっと一緒にいてほしいんですの」

「一緒にいますよ。安心してください」

 メグミくんも、握り返す。

 これは、恋?

 それとも、伝説のヤンデレ?

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