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ヤンデレラは4人兄弟に好かれる  作者: キノぴょ


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4/10

第4話 三人デート計画

 乙女市立デキアイ高等学校。

 デレラは、自家用車のリムジンで登校した。

 高校で一学年上のメグミくんも一緒だ。

「僕は、一学年上ですけど、一緒の高校ですよ」

「離れたくないですの」

 見つめ合う。


 2年D組。

「転校してきた雪堂サクくんです」

「よろしくお願いしまーす」

 三男のサクくん。

 デレラと同じクラスになった。

 席もデレラの隣が空いていたので、隣同士になる。

「よろしーく。デレラちゃん」

 サクくんは甘えるような声で手をつないできた。

「運命だね」

 笑いかけてくる。


「メグミくん。メグミくん。メグミくん…」

 デレラは、頭の中がメグミくんでいっぱいだった。

 一学年上のメグミくんに思いを馳せる。

「メグミくん…」

 メグミくんは、今どうしているだろうか。

 知りたい。知りたい。知りたい。

「知りたいですの…」

 うつむく。

 それを見ていたサクくん。

「いいかな」

「何ですの?」

 デレラの隣の席のサクくん。

「デレラちゃんとオレも仲良くしたいんだよ」

 そう言って、仲良くデレラと付き合う計画を立てる。


 ズバリ。“メグミくんと、三人デート計画”。


 サクくんを、よく知ってもらうために、三人でデートを実行するのだ。


 第4話 三人デート計画


 乙女自由が丘公園。

 恋する乙女が好んで歩く散歩道。

 子供や、ペット連れにも、大人気。

 クレープ屋や、アイスクリーム屋のワゴンカーも大盛況。

 デートにも、最適。

 乙女市ガイドブックにも載っている。


「引っ越して来たばかりだけど、ここをデート場所に選んだんだよ。どうかな」

 サクくんは、自慢げに語る。

 デレラとメグミくんも一緒である。

 三人デートだ。

「一緒にクレープ食べようよ」

 クレープワゴンに向かう。

「メインは、メグミ兄貴とのデートで、ボクは、オマケと思ってよ。デレラちゃん」

「メグミくんと一緒が良いですの」

「僕は、デレラちゃんとずっと一緒ですよ」

 見つめ合う。二人は、手を取り合う。

 それを笑顔で見守るサクくん。


 三人でクレープを食べる。

「美味しいですの」

「本当に、美味しいですね」

 仲良し。デレラとメグミくん。

「良いな〜」

 サクくんは、デレラをジッと見つめている。


 可愛い女の娘。この女の娘、好き。

 兄のメグミくんと同じく、一目惚れだ。

 先に出会っていれば…とか、考えてしまう。

 でも、デレラとメグミくんは、運命の相手だ。

 邪魔なんか考えては駄目だ。

 基本、人の幸せが、自分の幸せのサクくん。

 幸せそうな二人を見守るのはうれしい。

 どうにか、二人のお手伝いができないか考える。

「あ、そうだ!」

 思いつく。


「メグミ兄貴。スマートフォン、貸して」

 声をかけて、スマートフォンを受け取る。

「何に使うんですか?」

「兄貴とデレラちゃんを、仲良く撮ってあげるよ」

 スマートフォンをカメラモードにする。

 美味しくクレープを楽しむ二人に向ける。


 カシャ。


 綺麗に撮れた。

「綺麗に撮れてるですの」

「わあ、良いですね」

 デレラとメグミくんは、喜ぶ。

 好きになった人との写真。それは、うれしいもの。

 うれしいものは、増やさなければ。

「これを宝物にするんだよ」

 雪堂家、三男サクくんからの贈り物である。

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