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ヤンデレラは4人兄弟に好かれる  作者: キノぴょ


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3/10

第3話 雪堂家、4人兄弟

 雪堂家。


「何や。えらく可愛い女の娘やな」

 謎に関西弁の四男、ムカヒくん。

 男。


「兄貴。いつの間に女の娘と付き合ってんだよ。ズルいよ」

 無邪気な三男、サクくん。

 男。


「僕は、デレラちゃんに一目惚れしたんです」

 真面目で優しい次男、メグミくん。

 男。


「デレラちゃんか、可愛いじゃないか」

 優雅な長男、ダンくん。

 男。


 男。男。男。男。…全員、カッコいい。

 全員、カッコいい。

 メグミくんと、その兄弟たち。

「な、何なんですの」

 デレラは、次から次へと繰り出される“男”の存在に、思わずくらくらしていた。


 第3話 雪堂家、4人兄弟


 雪堂一家。両親と田舎で暮らしてきた、4人兄弟。

 伯父の雪堂ヤマの家に、最近引っ越して来た。

 上京してきたばかりで、4人で都会の女の娘に憧れを持っている。

 デレラは、大豪邸に住む女の娘。

 めっちゃ都会人だ。

 4人兄弟の好みに合っていたようだ。


「このデレラちゃんと、オレが暮らしたいんやけど」

「ボクを選んでよ」

「ワタシも立候補させてもらうよ」


「僕とお付き合いしてくれる約束をしたんです」

 ムカヒくん、サクくん、ダンくん、メグミくん。

 全員、デレラに惚れてくれた。

「全員、一緒に暮らすんですの?」

 わからない。

 デレラを気に入った4人兄弟は、それぞれ、デレラの取り合いをはじめる。


「僕が、一番最初に出会ったんです」

 運命の恋。メグミくん。


「オレが一番歳下やから、オレに女の娘をくれ」

 我がままムカヒくん。

「ボクが一番、明るい性格してるから、女の娘をハッピーにできると思うな」

 幸福度を与える自信があるサクくん。

「ワタシが一番年長者だから、女の娘をリードできるよ」

 エスコートに自信があるダンくん。

 カッコいい男子がそろった兄弟だ。

 そろって、デレラに好意を持ってくれてるし、良い人たちなのかもしれない。


「メグミくんと一緒にいたいですの」

 とにかく、メグミくんとだけ一緒にいたいデレラ。

 デレラは、腕を組む。

「デレラちゃん」

「ずっと一緒にいたいですの」

 見つめ合う。

「僕も気持ちは同じですよ」

「本当ですの?」

「本当ですよ」

「メグミくん!」

 デレラは、思いっきりメグミくんに抱きついた。


 だきっ。ぎゅ。


 力も込める。絶対、離したくないのだ。

 恋を知らなかったデレラ。

 今も、恋という自覚はない。

 ただ、メグミくんとずっと一緒にいたい。離したくない。

 これって、伝説の“ヤンデレ”?


「本当に好き同士なんやな」

「本当にラブラブなんだね」

「本当に仲が良いね」

 メグミくんの兄弟たちも、デレラの気持ちを理解してくれた様子。

 乙女崎大豪邸で、メグミくんが暮らすことを、賛成してくれた。

 他の兄弟は、大いに喜んで送り出してくれた。


 乙女崎大豪邸。

 メグミくんは、客室に住んでもらうことになった。

「デレラちゃん。これからは、ずっと一緒ですよ」

「はい。ですの」

 デレラは、カッコいい男の子が好きだ。

 少女マンガでも、現実でも、男の子は、皆んなカッコよく見える。大好きになってしまう。

 でも、メグミくんは違うのだ。

 他の人とは違う。特別だ。

 ずっと一緒。もう離れたくない。

 絶対に。

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