第2話 好きすぎて、ヤンデレ
乙女崎大豪邸。
「肉屋のコロッケを買ってきたですの」
「うけたまわりました」
女性執事ズキンに、コロッケを渡す。
そして、デレラは、新しくメグミくんが、一緒に暮らすことを告げる。
「い、一緒に暮らすんですか?」
「これから、ずっと一緒なんですの」
メグミくんの腕を組んで、広間へ案内する。
広間。
「ワタクシは、乙女崎デレラですの」
自己紹介をはじめる。
少女マンガ好きのデレラ。
少女マンガの男の子たちが大好きだったデレラ。
今、メグミくんと離れたくない。
これは、何か。自分でも、わからない。
「僕もよくわかりませんけど…」
「この気持ちは、何ですの」
「恋で、ございます」
デレラの母親。乙女崎ユキヒメがやって来た。
「デレラ。とうとう、恋に目覚めたのでございます」
「お母様。“恋”なんですの?」
「恋でございます。その中でも、“ヤンデレ”と呼ばれる伝説の感情でございます」
「ヤンデレ…」
デレラは、その言葉の意味を知らない。
「相手を好きになりすぎる感情のことですか」
メグミくんは、少し知っていた。
第2話 好きすぎて、ヤンデレ
ヤンデレ。
病的に、相手を好きになってしまう精神状態。
「伝説のため、母もよく知りませんでございます」
なら、何故言うのか。
デレラは、メグミくんと離れたくないと思った瞬間から、ヤンデレになってしまったのだ。
とにかく、好きすぎるってことだろう。
「僕のことを好きになってくれたんですか。うれしいです」
メグミくん、優しい。
初対面からメグミくんも、デレラのことを気になってしまったらしい。
両想いだった。
「ワタクシもうれしいですの」
「じゃあ、僕と付き合ってください」
「もちろん、OKですの」
手と手を取り合う。
「メグミくん」
「デレラちゃん」
見つめ合う。
出会った瞬間、恋に落ちたのだ。
雪堂家。
これから、乙女崎家で暮らすことを決めたメグミくん。
デレラと共に、自宅に荷物を取りに来た。
「兄貴。あの大豪邸で暮らすの?」
雪堂サク。16歳。三男。
赤毛のミディアムヘア。元気そうな男の子。
カッコいい…。
「兄貴。何でヨソで暮らすんや」
雪堂ムカヒ。14歳。四男。
黒髪のマッシュルームカットの男の子。謎に関西弁。
カッコいい…。
「メグミ。兄に隠し事は、いけないな。いつの間に、こんな可愛い女の娘と付き合っていたんだい」
雪堂ダン。20歳。長男。
黒髪のカールヘアの男の人。優雅だ。
カッコいい…。
「僕、デレラちゃんと一緒に暮らします」
「誰ですの…」
「え。ああ、僕、4人兄弟の次男なんですよ」
「ああ、それで、カッコいいんですの」
「驚かせましたか」
「大丈夫ですの」
「可愛い女の娘やな。兄貴」
四男のムカヒくんが、デレラをジロジロ見てくる。
「確かに可愛いね」
三男のサクくんも、同様にデレラを見る。
「うん。可愛い」
長男のダンくんも、見てくる。
「デレラちゃんは、僕を好きなんですよ」
メグミくんは、デレラの前に出る。
「メグミくん…」
デレラは、メグミくんの背中に抱きつく。
メグミくんが守ってくれて、すごくうれしかった。




