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第20話「となりのトートロジー」

この胡散臭い文章はまだ書かれ続けていくのです、たぶん。



僕はやはり普通の人間だ。それでいい。


普通の人間よりも個性がある方がいいとはいうけど普通というのも充分個性だろう。

普通で何が悪い。平凡で何が悪い。


個性を勘違いして他人との差と比較にそれを見出だして人間として不安定になるくらいならば普通の方が断然いいに決まってる。

個性というのは結局他人の評価、印象で判断されるから、主観的に自分の個性を判断して向き合うことは出来ない。

なんからの気合いを出したところで「自分を個性的だと思ってる普通の人」





になれるのが精々だと思っている。

個性と感性を結びつけるのももうやめた。これは間違いなく勘違いの温床だ。

恐らく自分はネタすら考えなくなる。考えたとしてもそれは軽薄な経路を経て生まれることは無いだろう。

妖怪パンティナースには名前ぐらいしか与えてやれなかったが、これからは彼女の事を真剣に考える必要がある。

彼女はコントに生きる存在にするべきではない。


・真剣さを帯びた平凡、普遍の前では、軽薄な動機に依って起こされた矮小な個性などは霧散霧消するだろう。


・僕は没個性になるわけではない。個性への新たな反応が生まれるまでは個性に対する称賛、尊重を戒めるだけの事だ。


・個性はもしかしたら僕にとって邪魔になるかもしれない。

いや、既に邪魔をしてきたのだろう。だから小説が書けなかった。

・個性というものが人間に何をしてきたかを振り返ればそれは評価されづらいだろう。


・個性は他人との違いを見せつけるものであるとするならば、人はその為に一生平凡でいることが許されない。


・自分には個性がないと思うならば、能力がないと思うならば、平凡が嫌だというならば、別になにもしなくていい。


・そもそも平凡を嫌う理由は誰から教えてもらったのか。


・個性尊重がまず人間になにをさせたか。人間がそれで他人の基準を決めた。そして次に敵を決めた。最後には己を、誰にも信じてもらえない自称の神にした。


・正しい個性とは、マニュアルだろうがシステムだろうがそれを頭から否定するのではなく、半ば遊戯のようにそれと付き合ってみて試みの事だ。

マニュアルやシステムを嫌うのは、そういう特殊な付き合いかたをして人としての違いが滲み出る良き個性の無い悪しき平凡さを持っているということだ。


・個性信仰を認めることと個性を肯定することは違う。

個性信仰は平凡を悪とする合理主義からくるものであり、個性を肯定することは個性は平凡さが作る故に平凡さも肯定出来るということである。

平らかなるは人なり、とはこの事である。



好かれる小説の人物は得てしてこうである。


・役に立たない自己啓発本とも、「つまらない」と思いながらも寛容になり付き合う。

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