Stage3-1 薬丸と鈴カステラ(キーアイテム)/飴と鈴カステラ(お菓子)
《浩一郎ビジョン》
我々パーティーは、超の鍵を探しにガラムさんとやらの家を目指し出発した。
「おっと、ガラムさんの家へ行くなら、こいつを持って行きな」
後ろからさっきの男が声を掛けてきた。彼の手には二つのものが乗っている。
一つは『薬丸』だ。回復系のアイテムなのだが、これは薬草のように一定の回復量を示すものではなく、HPを特定の割合まで回復させる、と言う使いどころが非常にシビアなアイテムだ。これは『薬丸90』なので、HPを九割まで回復させてくれる。結構(序盤では)貴重なアイテムだ。
そしてもう一つは、『鈴カステラ』。これはHPを少量回復するアイテムの筈だが……回復系のアイテムを二つもくれるとはどういう事だ? 俺がそんなに危険な状態に陥るとでも?
「そっちの『薬丸90』は普通に回復アイテムとして使ってくれ。『鈴カステラ』の方は、ガラムさんの好物なんだ。あの人はちょっと怒りっぽいからなー、下手に行くと……」
男は意味ありげに言葉を濁した。
「だからまあ、そいつを渡してみてくれ。そしたら機嫌もよくなるかもしれないからな」
男はそう言って、「じゃあ」と片手を上げた。俺は礼を言って、その場を離れた。
我々パーティーは先程男が指さした方向へ向かって歩き出す。何度も中断させられているので(バトル後のアイテムも歩き出そうとした時に発見する事が多かったからな)ちょっと後ろを振り返ってみる。男の後ろ姿はすでに小さくなっていた。
《祖母ビジョン》
別れ際、通りすがりの彼は浩一郎に黄色い紙に包まれた飴と、一つの鈴カステラをくれました。彼曰く、
「いやー、俺子供好きだからさぁ」
との事です。浩一郎は礼を言い、今度こそ『行きたいところ』に向けて歩き出しました。
どこに行きたいのか尋ねてみると、
「ガラムさんの家だ」
と言う答えが返ってきました。ガラムさんって誰でしょう? ここは日本ですが、そんな外人さんが近所に住んでいるのでしょうか。そもそも、なんで浩一郎がそんな事を知っているのでしょう。
謎は深まる一方ですが、特に急いでもいないのでわたしはおとなしく浩一郎に従いました。
話が進展しねェ。




