Stage2-3 鍵/開店時刻
《浩一郎ビジョン》
我々パーティーは、遂に『超』に辿り着いた。大きな建物がどっしりと構え、矮小な我々を見下すかのようだ。
しかしこの建物、一体どうやって中に入るのだろうか。見たところ扉に取っ手はない。扉に向かって『調べる』コマンドを発動する。
――鍵がかかっていて中に入れない。
ぬあああああああ!! こんなところに! 鍵なんか! つけるんじゃねぇよおおおおおおおお!!!!
……済まない、取り乱してしまったな。一旦落ち着こう。
さてさて、どうして大型集合市場の入口に鍵がかかっているのかは置いておいて、とにかく今はこの鍵について情報収集するべきである。
俺は、近くを通りすがった初老の男に話しかけてみる。
「え? ここの鍵はどこにあるかだって? さあ、それは知らねぇが……ああ、ガラムさんなら知ってるかもな。ここからあっちにずーっと行ったところに住んでる」
男は南東(かどうかは定かではないが、便宜上そう言っておく)の方角を指さした。
我々は次なる目的地を『ガラムさんの家』として、再出発した。
《祖母ビジョン》
わたしたちはスーパーの前に辿り着きました。三階建てで横長な、どっしりとした建物が、何処か遠くを見つめているようです。
わたしたちは中に入ろうとしました。しかし、自動ドアが反応しません。不思議に思って時計を確認してみると、現在時刻は九時四十九分。どうやら少し早く来すぎたようです。
しかしこの店、開店時刻は何時なのでしょう。浩一郎が道行く人に尋ねました。
「ああ、この店の開店時間? 表示が無いから分かりづらいよね。たしか……十時半からだったと思うけどなぁ」
と言う事は、開店まであと四十一分ある訳です。こんなに朝早くから買い物に来た事はなかったので、知りませんでした。
どうやら浩一郎が行きたい場所があるようなので、わたしはあとに続きました。




