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母は二人分の柿を剥き終わると、テーブルの上にそっと置いた。私にフォークを渡すと、黙って貫く。どの実も美味だった。サクサクの歯応え。とても良質なものだ。

「こんなに一杯貰って悪いわねぇ。あ」

母も柿を口に運びながら、何かを思いついたように手を止めた。

「どうしたの?」

「田舎の爺ちゃんから大量の米が届いたのよ。お裾分けしてくれない?」

柿を口に頬張りながら、席を立つ。食べ終わってからでも良いだろうに、いそいそと準備を始める。その姿を見て、ふと思い立った。まだ彼のことを何も知らない。何が好きで、何が嫌いか。あの品のある隣人。もっと知りたい。

「準備出来たよ。ってもー、全部食べちゃったの?」

「ごめん.......」

気が付くと皿の上の柿は全て無くなっていた。考え事をしているうちに全て口に運んでしまったようだ。ちなみに母は一切れしか食べていない。

申し訳なさそうに詫びる私を見て、母は冗談だよ。と言うように笑った。それからまたもキッチンに戻る。どうやら柿を剥き直していふようだ。

食べ終わった私は席を立ち、着替えを始める事にした。

米って意外と重いですよね。圧倒的米派から。


そーいや、本当は満輝が田舎に引っ越す予定だったの思い出しました。でも崇島さんが越して来たので無しになりました。

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