テレポート
気が付くと、三人は全く知りもしない部屋の中にいた。
どうやらここは倉庫のようだ。周りを見渡すと、スコップやドリル機、セメントなどの工具が散乱していた。部屋の外からは人々が楽しそうに喋る声が聞こえる。
三人は何が起きたのかわからず、数分辺りを見回した。その後、ようやくエドワードが声をあげた。
「どこだ……ここ……。俺たちは河川敷にいたはずたろ?」
「とりあえず出てみよう」
アレックスが部屋を出ようと扉に手をかけるが、どうやら鍵がかかっているようで、部屋の扉が開かない。アレックスが助けを求めるために叫ぼうとした瞬間、楽しそうな喋り声がぴたりと止んだ。すると、ラジオの音量が大きくなっていった。そして、イギリス出身であるエドワードがあることに気がついた。
「このラジオ、母国の言葉だ!」
するとアレックスが言った。
「英語か?なんて言っているのか俺たちに教えてくれ!」
エドワードが眉をひそめた。
「アレックスって英語わからないのか?」
「産まれはアメリカだが育ちはイタリアだ。知らなかったのか?」
エドワードは少し驚いた表情をした。
扉が厚く、ラジオの声はかなり聞こえにくかった。
エドワードは扉に耳をぴったりと押し付け、耳を峙て、ラジオの声を聞いた。エドワードはとにかく単語や文を必死に聞き取り、聞き取れたことを仲間に伝えた。
「…………前、…………の…航空機が、……陸軍の重要基地である………に対して……の……を……した。この……はT…………2万…以上の………持ち、また、……の歴史上…………使われたことのある……の中で最大の………………。英国のグランド……………の2千倍以上の……を持つものである。……は……にあたり、…………………を……したが、いまや、何十倍もの報復を…………………。しかも……はまだ終わっていない。
これは……爆弾である。…………は宇宙の根源的な力を応用…………………。……の……責任者たる……に対して太陽の………ともなっている力を……したのである。」
放送が終わると、再び楽しそうな喋り声が聞こえ始めた。
男たちは困った顔をした。エドワードの翻訳が飛び飛び過ぎて、何について話しているか全く検討がつかなかった。アレックス、ナカムラは勿論、エドワードの顔も曇っていた。
「本当にあってんのか?」
「聞こえにくいんだよ。」
「まぁいい。とりあえずここを出よう!」
アレックスが扉の向こうにいる人に助けを求めようと、息を深く吸って大声を出そうとした。
「たすけぇ」
その瞬間、またあの閃光が三人を包んだ。
扉の向こうの人たちは一斉に扉の方向を向いた。
「今何か言った?」
周囲は首を傾げた。




