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Guardian・spirit 〜ガーディアン・スピリット〜セカンド!!  作者: きつねうどん
battle9 勇ましい月
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No.33 大空を駆ける

「今夜で全部終わるんだ。…全部」

9月の満月の空を見上げる。

上空には既にヴァンダさんがおり、私が来るのを待っている。


「カンナちゃん、サラマンダー様も準備出来たって。私とアーリフ君で下から見守っているから」

「ヨハンナさん、ありがとうございます。アポリナルさんわざわざ来ていただいてありがとうございます。そんなに私達の事心配ですか?」


「心配するに決まっとるやん。ヴァンダさんは俺らが救わへんといけへんのや。あの人はカンナちゃんと同じくドラゴニクヴァルガンの誇りや。絶対、こんな事やめさせたる」


「勿論です。アポリナルさん、サラマンダー様への指示をお願いしてもいいですか?一緒にいきましょう」

そのあとアポリナルさんと共にサラマンダー様に乗り込み大空を目指す。


かなり早いスピードで上空まで移動しているので息もしづらいがその分爽快感もある。

月や星が普段より近くに見える所でサラマンダー様は羽を動かすがその場に留まりはじめる。


「サラマンダー様、ヴァンダさんは空中戦は誰よりも得意や。空中で武器と実物顕現の切り替えをすぐさま出来る。まずはヴァンダさんの動きをよく見て妨害する隙を作る。ええか?」

『本来であればこのような事をするのは罪悪感があるが致し方あるまい。ヴァンダよ哀れだ。元は私と契約した者だというのに。何故このような事になったのだ』


そんなサラマンダー様の言葉に悲しくなるが、私は戦わなければいけない。

「八咫烏さん、剣だと上空戦は不利だよね。出来るだけ投擲する形で攻撃するからそのつもりでいて」

『俺様が飛べてよかったな。感謝しろよ。偵察してきてやる』

相変わらずムカつくが確かに偵察はしてもらった方がいいだろう。


偵察をお願いし、ヴァンダさん達に近く。

ロケットランチャーを空中で飛ばすなんて恐怖でしかない。

切り替えが上手いという事は守護霊との連携ができていると言う事だし、信頼関係がないとできない。


「ウロボロスには下にいてもらって着地地点を少しでもなくせるように、火の輪で森を燃やしてもらっとるわ。火山付近はヨハンナちゃんやアーリフ君が見張っとるから安心しとき」

「やっぱり仲間が多いと役割も分担出来てありがたいですね。アポリナルさん。もうそろそろヴァンダさんの元に近づきましょう。先手必勝です」


「ええで、任しとき」

そのあとサラマンダー様は大きく羽を広げて滑空する様に彼女の元に向かう。


「やっときたか、グリフォン。戻れ、顕現せよ」

『こいつらぶっ殺しても問題ないよな?』

空中で浮遊状態のまま武器を取りこちらにロケットランチャーを発射させる。

こんな戦い方してる人今まで見た事がない。


「サラマンダー様、左に避けたって。ヴァンダさんのロケットランチャーはホンマに破壊兵器やで」

「八咫烏さん、顕現、縮小して。グリフォンの翼を狙おう。アポリナルさん、近くまで寄ってもらえますか?」

そのあと、下に落ちるヴァンダさんをグリフォンさんが素早く受け止めた後上昇し私達と並行になる。

その隙を見逃さず、剣を投擲しグリフォンさんが動揺しバランスが崩れている。


「よし、この方法なら戦えますね。後はどうヴァンダさんを捕まえるかですよね。地上にいる2人にも協力してもらわないと。ヴァンダさん達の体制を崩して上手く下に降ろさせましょう」


「なんならサラマンダー様、あれならいけるんちゃう?いつもやってる欠伸あるやろ?あれしたたったら、ええんとちゃう?」

「ちょっと待ってください。耳栓つけますから」


『余の欠伸がそんなにも効果があるとは思えんのだが致し方あるまい』

『ギャァァァァァァァ』と咆哮が上がると乗っている私達まで吹っ飛びそうだ。


「グリフォン、堪えろ。動けるか?やはりサラマンダー様の欠伸は耳栓があっても防げない。遠くに避難するぞ」

「サラマンダー様、ヴァンダさん達を絶対に逃したらあかんで!!追跡や」


「ヴァンダさん、どこに行くつもりなんでしょうか?」

「上空は隠れる場所がない。あっ、暗闇のせいでみうしなってしまったわ。なら地上の方で探すしかないな」

(バッチがある限りワットさん達の力で探し出せるはず。でもここは慎重に行かないと。ガストンさんはバッチで私の位置を探し出した。その情報はヴァンダさんも持ってるはず)


バッチを囮にしてお引きだそうとする考えもある。

「アポリナルさん、まずはシルヴェスタアース寮に行ってもらえますか?森の中に隠れてる可能性もありますし、ワットさんと合流したいんです」

「わかったで」


そのあと、寮に入るワットさんに位置を教えてもらう。

「今バッチのある位置は動いているのだとカンナ君のとドラゴニクヴァルガン寮の近くの森かな」

「動いてる?どう言う事ですか?他にもありましたっけ?」


「バッチってさ、学年別リーグのも同じ反応をするんだよね。後、地下に2つあるよ。誰のかわからないけどね」

「わかりました。パパに確認を取ってみます」


そのあと電話するとジャンヌさんとメイさんのバッチを補完している事がわかった。

「じゃあ、僕がカンナ君のダディから受け取っておくから罠を仕掛けておくよ。うふふ、楽しみだね」


そのあと、バッチの事はワットさんに頼み私達はヨハンナさんやアーリフ君と合流する為ドラゴニクヴァルガン寮に戻った。



No.33を読んでいただきありがとうございました。

何気に初めての空中戦なんですよね。戦闘表現も新鮮で楽しかったです。

次は「クローヴァ」の回想をお送りします。ポーランド語で女王という意味ですね。

実はヴァヴェルの竜の伝説には史実に関係する続きがあり、ヴァンダ姫が父が亡くなったあと女王になったと言われています。

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