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Guardian・spirit 〜ガーディアン・スピリット〜セカンド!!  作者: きつねうどん
File3 突然の帰還
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No.27 集合の合図

季節が過ぎ去るのは早い。

6月下旬となり卒業生の皆さんに別れを告げる為、プロム参加していた私達だったがこの状況を素直に喜ぶ事が出来ずいた。


シャンランさんは勿論、ルイスさんやクレアさんがいなくなると言う事は生徒会や守護者対策の組織が不安定になる事と同じなのだ。

そんな不安感を拭えずにいた下級生の私達は部屋の隅っこで生徒会メンバーやタマミちゃんやシュン君を集め話し合いをしていた。


「こんな状況だと素直に皆さんの卒業を喜べませんね。守護者の皆さんもあと3人います。母の事もありますし、不安でしかありません」

「本当にな、でもしょうがねぇだろ。お前達には負担をかけるが後の事は頼む。ワット、お前が指揮しろよ時期生徒会長に任命されてんだから」


「私達はスクールの外から情報を探った方がいいと思うよ?ライアンも集めてるみたいだし、協力してくれるんじゃないかな?カンナのママの言う“協力してくれる卒業生”も良くわかってないんだよね?」


「というかさ、何で僕なの?カンナ君ちょっと理事長に文句言ってきてよ」

「無理ですよ。カードキーも少ないですし、簡単には使えません。というか怖いじゃないですか、誰か一緒についてきてくれたら考えますけど」


「カンナさんは地下に行きたいのか?俺も持ってるしよかったら使ってくれ」

と何故かシュン君からカードキーを渡されてしまった。

「シュン君、これをどこで手に入れたの?」


「一年生の時、守護霊学の最初の授業でペルケレ先生からもらったんだ。「人工の繰り上がり」に参加して欲しいから地下に来てくれと言われてな」

(「人工の繰り上がり」…カードキー?)


「あっ!?」

と思わずある人の元に駆け寄った。

相手は困惑しているようだったが気になって仕方がなかったので思わず大声で言ってしまった。


「あ、あの!!ヒデキチさんカードキー持ってますか!?えっと、三番目の引き出しの奥に!!前に小梅さんが言ってましたよね」

『ヒデキチさん、どうされますか?私達にはもう必要のない物だと思いますが』


「確かにあるがカンナ殿も持っているのではないか?」

「いえ、持ってないんです!!えっと貰ってもいいですか!?」

余りにも急な展開にヒデキチさんも慌てているようだったが卒業後では渡してもらえない可能性があるのは勿論、自分達で持っていた方がヒデキチさんを疑う事もないしそちらの方が色々と安全だ。


「わかった、なら後で持ってこよう。丁度、和室の整理をしていた所だったのだ、あちらには私物もあったしな」

「ありがとうございます、ヒデキチさん」


彼と離れ、会場内を見渡すとギターの音色が聴こえてくる。

会場内を盛り上げようと演奏してくれているのかもしれない。

誰が弾いているのか気になり音の方に向かうとマルソさんがギターを持ち、演奏していた。

生前に見たギターと一緒であり、霊体で実物を持っていることに違和感を覚えた。


「マルソさん、なんでここにいるんですか?」

『カンナちゃん久しぶり。だってここにいた方が楽しいじゃない。皆んなに喜んでもらえるしさ。…本音をいうとさ今“あいつ”がきてんの。遭遇しそうで怖いから逃げてきたわけ。それに渡したい物もあったしさ』


「渡したい物ですか?」

そのあと、マルソさんはギターの弦の下、本体の中に手を突っ込んでいる。

何があるのかと思ったらカードキーだった。


『ほら早く、あいつに使われる前に受け取って。可愛い女の子に使われた方がいいに決まってるじゃん』

「はぁ、ありがとうございます」

(まさか1日でカードキーが3枚も集まるとは思わなかった)


騒がしい夜だなと思っていたがそれが確信に変わった。

アポリナルさんは私を見た後、心配そうに手を握り私達寮生は勿論、ヴァンダさんの事を心配していた。


「俺、全然力になれんでごめんな。次の寮長はヨハンナちゃんに任せているとは言え、めっちゃ心配やわ」

「大丈夫ですよアポリナルさん。私には一緒に戦ってくれる仲間もいますし」

「ほんまに?めっちゃ心配やわ」

と会話する度に言ってくるので相当心配しているのだろう。


アポリナルさんの気持ちもわかるので話をきき皆んなの元に戻ると何やら暗い雰囲気というかギスギスした雰囲気になっているのがわかる。

タマミちゃんに話しかけ状況を教えてもらった。


「シャンランさんがね、レイカさんの事を庇うからシュン君が不機嫌になっちゃたんだ」

そのまま話を聞いているとシュン君がシャンランさんの事を睨んでいるのがわかったが彼女はそれを気にせず話を進める。


「レイカってそんなに悪い奴ネ?我はそうは思わないヨ。正しい事をしているとは言わないけど、悪い事をしようとしているとはハッキリ言えないネ」

「シャンラン、命を奪った奴を擁護するのはやめろ。…俺が言う事じゃないけどな」


「皆さん落ち着いて下さい。個人に意見があるのは悪い事ではありませんから。でも、組織として方針が多数あっては困ります。動けなくなったら元も子もありません。それは皆さんわかってますよね?」

(不味い、ここで仲間割れしたら今後に響く。こう言う事は迅速に対策しないと)


そのあと、なんとかプロムも終わり庭園から校舎に向かっている時だった。

月を見上げる1人の男性がいた。

それは私も知っている人だったが母国に帰ったのではなかったのだろうか?


「ヤンさん!?何をしてるんですか!?というか何故ここに!?」

「久しぶりですねカンナ。実はですね、大変な事が起こりまして余りにも被害が甚大なのでこちらに避難してきたんです」


「どう言う事ですかそれって!?…まさか、母に居所がバレたんですか」

「ええ、そのように考えていいと思います。大事に育てていたじゃがいも畑が荒らされました。ブロンディの墓まで荒らしていたら殺してやる所でしたよ」


「…じゃがいも畑?何言っているんですか?全然話がつかめないんですけど」

「そのままの意味ですよ。畑に大量の水が撒かれていたんです。きっとOB会の過激派連中でしょうね。私に恨みでもあったんでしょう。ご婦人の指示かもしれませんがね、文句を言ってやろうと思ってこちらにきたんですがカードキーを持っていないので立ち往生していた所です」


「…なんか話を聞いていると全然危機感がないように聞こえるんですけど。でも丁度よかったです。あの、私と一緒に地下に言ってもらえませんか?貴方も一緒なら安全だと思いますし」

「いいでしょう、早く文句を言いに行きましょうカンナ。貴方の母親は頭のおかしい。道徳心が欠けているのではありませんか?」


「…1番貴方に言われたくないんですけど、その言葉」

そのあと、ヤンさんと一緒に地下へ向かう事にした。


No,27を読んでいただきありがとうございました。

次からジュリオ編に入ります。

この回はカードキーを回収したかったのでグタグタになってしまいましたね。

新しい生徒会長がワットですが、ライアン宅で対策会議をやっていた4人が生徒会長になる予定でした。

寮長はハロウィンの時に守護精霊と一緒にいたメンバーですね。一応、重役についても考えていました。

ニンフスピアリの寮長が名前がなく空白ですがヴァニラは相手の機嫌をとるような性格ではないので向いていないと思い寮長にはしませんでした。ですので違う形を考えています。

次はNo28「必要な努力」をお送りします。

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