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Guardian・spirit 〜ガーディアン・スピリット〜セカンド!!  作者: きつねうどん
battle5 騒がしい月
27/45

No.22 決闘

予告で言い忘れてましたが、今回カンナちゃんは登場しますがシュン視点でお送りします。

第一部の時もシュン視点がありましたけどこれの練習がてらやってました。

いつも通り過ごしていた筈だが何故か違和感を感じる。

何かが欠けている気がするのだ。

と言うより、誰かがいない気がする。

それは社会科の授業中にわかった。


「シュウマ、カンナさんを知らないか?しばらく見ていない気がするんだ」

「カンナ殿なら風邪をひいて寮で休んでいるでござるよ。多分あの日が原因かと」


「風邪?それにあの日って何の事だ?」

「かつて行方不明と言われていた守護者との戦いでカンナ殿がウサマル殿を助ける為に拙者と一緒に海に飛び込んだんでござるよ。全く、拙者はなんともないというのにカンナ殿はひ弱でござるな」


「…そうだったのか。でもカンナさんは強いぞ。大会で優勝するぐらいだしな。でも、心配だ。放課後お見舞いに行こう」

そのあとの放課後、ドラゴニクヴァルガン寮の中に入ると階段を上がろうとする下級生の女の子の姿が見えた。

トレーに水と薬を乗せているのでカンナさんの看病をしているのかもしれない。


「すまない、カンナさんのお見舞いに来たんだが今部屋にいるのか?俺はカンナさんのクラスメイトのシモダイラ・シュンだ。よろしく頼む」

「カンナお姉さんのクラスメイトの方ですか。私はパク・ミオンです。ミルクでもいいですよ。丁度、部屋に行く所だったのでご案内しますね。寝てると思いますけど」


そのあと、部屋に案内されるが何故かカンナさんが顔を赤くし、フラフラしながらも私服に着替えたのか出かける準備をしているようだ。

その様子に俺とミオンさんで慌てて近寄る。


「カンナお姉さんダメですよ。ちゃんと寝てないと!!」

「今日は絶対にダメなの。満月の夜だからメイさんが来ちゃう。迎え撃たないと」

「メイさんが?…そういえば言っていたな満月の夜に来ると。でもカンナさんを行かせるのは危険だ。俺が行こう」


そう言う俺にカンナさんは肩を掴み首を横に振る。

どうしても行かせたくないようだ。


「それは絶対にダメだよ!!シュン君がメイさんを尊敬しているのはわかってる。そんな2人が対立する姿を私は見たくないの」

「…カンナさん、俺はメイさんに頼まれた事があるんだ。だから俺は彼女の元に行かないといけない。それは変わらないんだ」


「何、頼まれてる事って?」

その言葉に俺はビンゴカードを取り出し、裏側を見せる。


「これってどう言う意味?」

「メイさんは耳が聞こえていない可能性が高い。だから俺に願いを託したんだ。俺はそれに答えないといけない」


「…わかった。確かにシュン君にしか出来ない事だね。メイさんにとってどちらが幸せなのか私にはわからないけど、どうか2人が無事でいてくれるように願ってるから」

「…ありがとう、カンナさん」


そのあと自分の寮に戻り準備を始める。

1体1の戦い、決闘の名に相応しいだろう。

相手の事は俺が1番良く知っている。

何年も彼女を追いかけてきたんだ、でも今夜は彼女を超えないといけない。


準備が終わり寮を出て一呼吸した後、用事があった事を朧(おぼろ)げながら思い出した。

『どうかしやしたか、坊っちゃん』

「いや、カンナさんに会った時何かしないといけないと思ったんだが忘れちゃったな」

『坊っちゃんは鶏か何かか?』


そのあと相手に位置を探る為、隼に偵察を任せ森の中へと隠れる。

一定の時間を偵察してもらったら武器に戻す。

これを繰り返しながらメイさんと守護霊の位置を探す。


「坊っちゃん、見つけましたわ。案内近くにいるもんじゃのぉ。森の西側に守護霊を見つけましたわ」

「でかしたな隼。直ぐに向かうぞ、攻撃準備だ」


その会話を遮るように銃声が聞こえてくる。

西側、銃声の方へ走り出すと木々の影からメイさんの姿が見え反射的に俺達は木々の間に隠れる。


「何だお前か、10番目はどうした?まさか逃げたしたんじゃないでしょうね。早く連れてこい、今すぐ」

「10番目?カンナさんは風邪を引いてお休みだ。今日は俺1人で来た。メイさん、我慢してくれないか?お詫びにロリポップキャンディーを持ってきたんだ。好きだろう?」


メイさんは耳が聞こえないので口の動きがわかるように表に出て話すしかない。かなりリスキーだが仕方ないだろう。

一応、ご機嫌を取る為に動画で好きだと言っていたキャンディーを持ってきた。


口の中でバチバチ弾けるソーダ風味のキャンディーが好きなんだそうだ。

メイさんは呆れてながらもキャンディーを手に取り口に咥えながら話を続けるようだ。


「戦いに休みってあんの?まぁいい。なら、お前があたしの相手をしろ。いい?手加減したら承知しないからね」

「勿論だ。そもそも手加減して倒せるような相手じゃないだろう?」


『メイ気をつけろ。相手の方がスペック的に装弾数も再装填も早い。俺達は不利だ』

「アポロ、戦いは不利な状況の方が面白いんだよ。こっからは会話無しだ。気を抜いていると死ぬぞ、坊っちゃん」

「お嬢さんに言われたくないな」


開幕、俺がやるべき事は一つだ俺はメイさんを傷つけてたい訳じゃない。

しかし、相手が実弾を使ってくるようなら使用は免れないだろう。

試合と同じように弾煙幕を作り目眩しをする。


実弾とリーグ戦用の弾では体に対する負担も違う。

リーグ戦用の弾は軽度で済むので連射を行い広範囲に煙幕を作る。

戦いが始まってしまった以上、ここからは隙を作れない。

作ったらメイさんに殺されるだろう。

あの性格から言って自分にも厳しいし他人も厳しい人だろう。

カンナさんと同じ1年で優勝した人だ、何倍も努力を重ねたに決まってる。

…それ以前に本気を出さないと怒られそうだ。怖いな。


「隼、戻れ。ここは一旦逃げるぞ。この至近距離でお互いの位置が見えないんだメイさんが次にしてくる事は良くわかる。10mは離すぞ」

その言葉を遮るように俺達の位置も方向も無視した攻撃が開始される。


拳銃は平均して6発が装弾数の筈だ。

メイさんの使用している武器はデザート・イーグルに似た大型拳銃だろう。

1発、1発の威力や反動が重い筈なのに何十発も撃ってくる。


「メイさんも本気だな。なら俺達も本気でいこう。それに頼まれてるからな。隼、メイさんの心に銃声を刻み込むぞ」

『了解ですわ、坊っちゃん』




No.22を読んでいただきありがとうございました。

メイが鷲の事をアポロと呼んでいましたが月面着陸で有名なアポロ11号のミッションバッチに鷲の絵が描かれているからです。

動物の呼び名や武器選択について説明できてない事も多いですね申し訳ありません。

完結後にでもキャラクター紹介とか上記の動物についてもまとめたいと思ってますのでよろしくお願いします。

シュンがなんかメイの押しかけファンみたいになってますね。自分でファンって言ってるししょうがないね。

メイがロリポップキャンディが好きなのは作者の脳内で皆んなが幼稚園児になっててメイがサングラスをしてキャンディを咥えてシュンにBB弾の使い方を教えているシーンを思いついたからです。

的はキョウとジュリオです。意味がわからないですね。脳内で幼稚園パロみたいなのをやってました。

次は「ピストル」の回想をお送りします。

アメリカでコードネームをつけるとしたらシンプルに武器の名前を入れるかなと考えたので「ダイス」とか「ピストル」にしています。逆に史実だとアメリカでは武器や兵器には人名をつける事が多いですね。

作者なりに法則だったり理由をつけながらコードネームを考えてます。

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