7話 バスケ
今日は火曜日。体育がある。そして球技を行うと先週の授業終わりに予告されている。
したくない⋯⋯
「はぁ⋯⋯、嫌だな⋯」
ボソッと呟く。ふと前を見ると体育館の外の入口前の階段に座ってスマホを見ている智亮がいた。
なんで、いつもあそこに座ってスマホを見てるんだ?早く体育館入ればいいのに⋯⋯
智亮はスマホを見ている時が多い。自分の周りにいる人の中で一番スマホを見ている時間が長い気がする
綾 「おっはー」
「⋯⋯!おはよう⋯」
綾 「なにビックリしてんの?w あ、ごーさんだ。
そう言えばさ、いつも誰かと 連絡取ってんな〜って思ってさちょっとスマホ覗いたら、あの人彼女いんだね〜」
「へぇ〜 とりあえず、中入んね?」
この時は、まだ誰も知らなかった。智亮の本当の姿を⋯⋯
------------------------------体育館------------------------------
体育館に入るともうすでにボールを使って遊んでいるやつらが結構いる。たぶん今日の授業はこれだろう、だってボールかご出てるし、リング出てるし⋯⋯
体育館に響く声がある
「フリースローで最後に入ったやつジュース奢りな!」
すぐ賭けるじゃん、賭け事嫌い、、、泣
とかなんとか思っている蒼であった。
敬 「え〜、今日は球技という事でバスケを行います! 早速ですが怪我をした人が出てしまっているので準備運動をしっかりして気をつけて楽しく行っていきましょう!!」
「「「「「「「は〜い」」」」」」
どうせ女子の目を気にして調子に乗ったんだろう、なんかかわいそう⋯⋯
綾 「俺、球技野球とかソフト以外ダメダメなんだよな〜」
七 「俺は久々のバスケで結構楽しみ〜!」
夏 「いや〜でも汗かきたくないな〜」
智 「それわかる」
暁 「え、女子なの?」
敬 「はい、まずはアップとしてパス練からやるぞー」
と、まぁ最初の90分はパス練、ドリブル、ハンドリングといった基礎練習を行っただけであった。しかも順番ハチャメチャ⋯⋯
七 「くっそつまんねぇー! 何さっきまでの授業!舐めてんの?え、舐めてんの!?」
「いや、まぁ出来ない人もいるから⋯⋯」
暁 「分かっけど、ちょっとあれはつまんねぇーわ〜」
夏 「あと、七音はハンドリングほとんど出来てなかったけどねw」
「「「「「確かに〜w」」」」」
七 「黙れぇぇええ!w」
敬 「まぁ、さっきまでは基礎練ばかりでつまらなかったと思うが〜次はシュート練習を行います!」
やっとシュートだーという顔をしている者が多い
敬 「タイマーセットしておくからゴール下、フリースロー、レイアップ、スリーポイント、フリーシュートの順番でやるぞー! んじゃ、よーいスタート!」
"ビィィー"
ゴール下は本当に力が無い者以外は結構入る。女子は両手で打てば全然届くようでみんな楽しそうにしていた、ただ一人を除いては⋯⋯
綾 「クソっ!全然入んない!」
「もうワンハンドじゃなくてツーハンドにしたら?」
綾 「やだよ! ダサいだろ、男子でワンハンドシュート出来ないの!」
「だって、入んないじゃん⋯⋯」
綾 「ウア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
"ビィィー"
シュートを打つ際にファールをもらった場合に行うことが出来るシュートをフリースローという
フリースローになるとなかなかシュートは入らなくなるようだ、周りを見るとリングに当たったボールを追いかける者があちこちにいる
綾 「あぁ⋯⋯、ゴール下も入んないのにフリースローとか無理だろ〜泣」
「頑張れ」
綾 「クソがっ!!!!」
ドンッ!
「ヘブッ!!!!」
"ビィィー"
猫 「レイアップは近くにいる経験者が教えてあげて〜」
綾 「てことで教えてくれよな!」
綾人がニコッと笑って俺を見る
「めんどくさ⋯⋯」
ガンッ! ガッ! ポーーーン ガンッ!
綾 「ゼェゼェ⋯⋯ お前教えんの下手くそなの⋯⋯、全然入んないけど⋯⋯?!」
「確かに俺、人に教えんのは得意じゃないけど、それ以上お前の才能がヤバい気がする」
綾 「え、褒めてんの?」
「ポジティブ〜」
綾 「絶対シュート入れてやる! 教えてくれ!」
「あぁ、はいはい」
綾人が蒼の指導を受けてレイアップを頑張っていると、後ろに並んでいたやつがボソボソと何か言っている
「チッ⋯、下手くそかよ、早くどけてほしいわ⋯」
なんだこいつ?
綾 「俺、リズム感無いからさ〜 いち、に、さん、のステップとか言われても飛べないのかもな〜」
綾人は気づいていない様子だ
綾 「なぁ、もう1回手本見せてくれよー」
「はぁ、分かったよ」
タッタッ トンっ パス⋯⋯
お手本には打って付けと断言出来るくらい綺麗なレイアップシュートだった。そこにいた誰もが蒼に釘付けになっていた。女子の目はキラキラしている⋯⋯
「こんな感じ」
綾 「いや、イケメンか!」
「⋯⋯?」
"ビィィー"
スリーポイントシュート、その名の通り3得点入るシュートだ
スリーポイントシュートになると男子でも届かない者が出てくる。リングに当てるのも難しいのかもしれない
綾 「はい、入りません!」
「まぁ頑張ったよ、お前は」
こんな話をしていると
コロ、コロ⋯⋯
ボールがつま先に当たった
俺はボールを持ってシュートを打つ
懐かしいな⋯⋯
スパッ⋯⋯
綺麗な弧を描いて、リングに触れずにゴールネットを揺らす
「「「 「かっこいい⋯⋯」」」」
無自覚イケメンは女子からの憧れの目を向けられていた
〜フリーシュート〜
パスッ⋯⋯、パスッ⋯⋯
綾 「てかさ、蒼シュート1回も外してなくね?」
「さぁ、どうだろ 」
「ねぇ、俺と1on1しない?」
先程後ろでブツブツと何か言っていた男がそうに近づいてきた
「え?」
「だから!俺と1on1しろって言ってんの!」
「えっと⋯⋯誰?」
"ビィィー"




